札幌市からも530万円
北海道滝川市の暴力団組員片倉勝彦被告(42)=詐欺罪で起訴=と妻ひとみ被告(37)=同=らが2億円超の介護タクシー代金を同市から不正受給した事件にからみ、片倉被告が札幌市に住民票を置いていた05年5月〜06年3月にも、札幌市からタクシー代金として約530万円を受け取っていたことが分かった。
札幌市は「主治医の意見書やタクシーの領収書など手続きの書類はそろっており、支出に問題はなかった」としているが、滝川市の事件でもタクシー会社役員と共謀して書類をそろえたことが立件されている。今後問題が広がる可能性がある。市は11月下旬の段階で事実を把握していたが、「取材で聞かれなかった」として事実を公表していなかった。
札幌市によると、片倉被告は市内の自宅から複数の病院への介護タクシー代を生活保護費関連の「通院移送費」として受け取っていた。多い月では約90万円にもなり、1日で自宅と三つの病院を往復したとされる日もあった。
市保護指導課は「通院が月20日を超えたときには本人や病院に照会したところ、通院日数は減った。支出に問題はなかったと考えている」としている。
片倉被告は05年夏には身体障害者1級の障害者手帳を取得し、輸送単価の高いストレッチャー対応型タクシーをたびたび利用していたという。片倉被告は06年3月に滝川市に転入して介護タクシー代金の請求をエスカレートさせていったが、札幌の歓楽街・ススキノで酒食を繰り返すなどしており、症状を偽っていた疑いが強まっている。

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