学院がまだ本場を迎えていないので、セピア色の思い出が次々に出てきます。以下の記事の炭そ菌事件は、私がニューヨークで短期特派員をしていたときに起きたもので、マンハッタンやニュージャージーの菌入り手紙が送り付けられたり、配送を手がけた郵便局などを取材したのでよく覚えています。取材中に炭そ菌に触れて侵される危険なんて考えもせず、体験記事が書けるな、ぐらいの気持ちでどんどんいっていましたね。記者なんつうものは大体にして、身体の痛みより好奇心が大切な生き物なんですな。
炭疽菌事件で訴追予定の科学者が自殺、治療研究の第一人者
8月2日 読売新聞
【ワシントン=宮崎健雄】米ロサンゼルス・タイムズ紙などは1日、米同時テロ直後の2001年秋、米議員事務所などに炭疽(たんそ)菌入りの封書が送られ、5人が死亡した事件で、連邦捜査局(FBI)が近く訴追する予定だった科学者が自殺したと報じた。
この科学者は、メリーランド州フォート・デトリックの陸軍感染症医学研究所で勤務していたブルース・アイビンス氏(62)。7月29日、薬物の大量摂取で死亡した。
アイビンス氏は炭疽菌治療研究の第一人者で、事件当時、FBIにも協力していた。捜査当局は、治療法の研究の一環として事件を起こしたとみているという。
同研究所は、生物・化学兵器の研究施設として知られ、早くから複数の関係者が捜査対象となっていた。