前の「出た!ついに出た!」の中の、あやのちゃんのコメントで思い出した。
俺は、自分の母親のことを「かあちゃん」と呼ぶ。父親のことは「とうちゃん」だ。これは今だにそうだ。そして、俺の同級生のほとんどが、そう呼ぶ。かあちゃん・とうちゃん。これは「お母さん」や「お父さん」よりももっと親しい呼び方だと思う。しかし、大人になった今はちょっと恥ずかしい。なぜ「父さん」「母さん」と呼ばなかったかと残念に思う。子供の頃に見た、NHKの「大草原の小さな家」でも、父さん・母さんだった。しかし今更、仕方ない。このごろは「親父・おふくろ」と呼んだりもする。
俺の両親の世代は「おっかん」「父さん」だ。これは、この世代のほとんどの人が使う。貧富の差はない。といっても、その時代に貧富などなかったのかもしれない。母親に対しては親しみをもって、父親に対しては尊敬が入る、そんな呼び方だ。
俺の子供の世代は、たぶん「お父さん」「お母さん」だ。なぜか、親しくなくなってしまったんだ。お父さん・お母さんという呼び方は、父さん・母さんとは、また違う。何か、ちょっと距離を感じる。
これが、中小企業の社長の子あたりになると「パパ」「ママ」になる。だいたい年商でいうと、一億円くらい以上だろうか?馬鹿なやつらだ!傍で聞いてて、こっちが恥ずかしくなる。パパ・ママだとぉーぅ!そういう風に呼ぶと、何かステータスでも上がるか?!愚か者めらが!
天文館の女性を呼ぶときも、微妙に変わる。「お姉さん」と呼ぶときは、自分より目上で、それなりの経験を積んでおり、下手を言ったら叩かれそうな、そんな女性に対して使う。でも「お姉ちゃん」は、自分より若い女性に対して使う呼び方だ。「お姉さん」に対しては尊敬が、「お姉ちゃん」に対しては愛着があるのだ。(ちなみに愛着、「あいちゃく」と読むか「あいじゃく」と読むかで意味が変わるよ。天文館には「あいじゃく」がぴったりだ。)
タバコ屋の販売員の女性は「おばちゃん」だ。「おばさん」ではない。「おばちゃん、セブンスターちょうだい!」だ。駅のキオスクだって、うどん屋だってそうだ。決して「おばさん」ではない。これ、わかるよねー?日本人だもんねー。この微妙なニュアンスの違いで、人は気を悪くするものなのだ。
呼び方は大事。それだけで険悪になったりもする。「・・・ちゃん」と呼ぶか「・・・さん」と呼ぶか「・・・君」と呼ぶか「・・・様」と呼ぶか「・・・殿」と呼ぶか「・・・選手」と呼ぶか「・・・あんさん」と呼ぶか「・・・姉」と呼ぶか「わい」と呼ぶか「おまい」と呼ぶか「わっこ」と呼ぶか、日本語、特に鹿児島弁は奥が深い。その時々に合わせて選択を迫られる。英語はTとYouなのに。でもそれだけに、それだけに、楽しいのだ。