我が家から10kmほど先に住むイギリス人夫妻、ルースとグレアムは四頭の馬を飼っています。
特に奥さんのルースが大の馬好きで、(何故かいつも馬好きは女性の方だ、うちのお隣さんといい)、彼女は経験を積んだインストラクターとして、乗馬の体験や指導を提供しています。
ずっと行ってみたかったのですが、やっと先週、機会がありました。
教えられたとおりの道順で到着すると、囲いの中に三頭の馬がいるのが見えます。
「やあ、いらっしゃい」
と、柵の向こうからグレアムさん。
「この柵を直すのが今日の僕の仕事。ルースは今、遠乗りに出てるんだよ」
と言って携帯で連絡して下さると、しばらくして丘の上に颯爽とした乗馬姿のルースさんが。
「ごめんなさい。もうちょっと遅く来るかと思っていたのよ」
上気したお顔が、とっても元気そう。
四頭の馬は、種類も気性もいろいろで、初心者から上級者まで乗り手のレベルに合わせてルースさんが選んでくださいます。
今回はわたくしがほとんど初心者(これが2回目、しかも前回はたった10分間)だったので、一番おとなしく身体も小振りのルーニーに乗ることになりました。
ブラシかけから手伝い、鞍を乗せて、さあ出発。
しかし、いくら小振りでもこの高さには乗れませんが?
と思っていると、ちゃんと石のステップが用意されておりました。
ああ、よかった。
へっぴり腰でなんとかよじ登り、今度こそ出発です。
ルースさんが馬の口取りをして下さって、そのまま門を出ていきます。
あまり車の通らない田舎道を、ぽっくりぽっくり進んでいきます。
始め動き出した時には、あまりの不安定さに「おぉ〜」と声を上げてしまいましたが(今にもずり落ちそうだった)、しばらくすると慣れて、周りの景色を見る余裕も。
目線が高い分、なんだか景色もきれいに見えますね〜。
ぽっくりぽっくりのリズムに合わせてバランスをとるのも、だんだん気持ち良くなってきました。
上りや下り坂にさしかかると、ルースさんが姿勢の取り方をアドバイスして下さいます。
そのうち、
「じゃあ、ここからオフロードに入りましょう」
といって、さっさと原っぱの中にルーニーを引いて行くじゃありませんか。
ちょ、ちょっと待って!という間もなく、原っぱの中を行くわたくし。
道路と違ってバランスをとるのがさらに難しい。
でも、黄色い野花が咲き乱れる中を馬で行くなんて、あぁ、気持ちいい、天国も斯くや…。
途中で夫と交代して、約1時間ほどの道のりを終えました。
夫の方は私より経験者で、勝手にルーニーに駆け足をさせたりして楽しんでいました。
それに付いて徒歩で駆けて行くルースさんとわたくし。あぁ、しんど。
帰って来るとグレアムさんが、お茶の用意をして待っていて下さいました。
「やあやあ、楽しかったんだね、顔に出ているよ(出がけには緊張していたのが、帰りはにこにこしていたらしい)」
乗馬した後のミルクティーは、すご〜くおいしかった。
このあと1〜2日は筋肉痛が出ました。
そんなに運動した!という感じでもないのに、やっぱりしているのですね。
冬に帰国した時、日本では電動の馬乗り健康器具が流行っていましたが、なるほど、いい運動になるんだ。
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ルーニーの背にゆられて