お隣のベルギー夫妻に、マルメロを沢山頂いてしまいました。
マルメロ、花梨とも言いますか、ちょっと形の不格好な大きなリンゴというかんじ。
表面がネルの生地のように毛羽立っていて、とても香りがいいのです。
これ、生ではじゃりじゃりしておいしくないので、加工しなくてはなりません。
ポルトガルでは、「マルメラーダ」といってマルメロのジャムをもうちょっと煮詰めたようなのが名物です。
プラスチックの箱に入って売られていることが多く、ゼズィーニャも毎月2箱ぐらい買っています。
ゼズィーニャは自分では作らないくせに、私にマルメラーダの作り方をとうとうとまくし立ててくれるのでした。
「マルメロは皮を剥いて芯を取り、一口大に切る。それを鍋に入れて、弱火にかける。ここで水を足してはダメ。マルメロから水分が出るから。軟らかくなったらハンドミキサー(ポルトガルでは“魔法の杖”と呼んでいる。なんと詩的な名前!)で潰し、砂糖を加えて煮詰めたら出来上がり!」
なんともアバウトな作り方ですが、これに従って作ってみました。
一口大に切って鍋に入れ弱火にかける、までは良かったのですが、やっぱり何だか焦げついてくるので、ゼズィーニャの言いつけを破ってちょっと水を足してしまった。
しばらくして煮えて来たので潰して、さて、加える砂糖の量ですが、ポルトガルではたぶん同量ぐらい入れるんだろうなあ。
でもそれはきっと甘過ぎ。
用心して味見しながら入れていって、40%ぐらいでもう十分甘いようだったのでそこでやめて、煮詰めていきました。
すぐに、「鍋底に一文字が書ける」状態になったので、そこでストップ。
しかし、なんだかいわゆる「マルメラーダ」とは、ちょっと違う…。
マルメロというのはリンゴと同じで、空気に触れると薄黄色の果肉が赤くなるのですが、そしてマルメラーダというのは普通そんな赤い色をしているのですが、私の鍋の中身は赤くならずに薄黄色のまま。
そして、やっぱり砂糖が少ないせいか、濃度が薄くあっさりしています。
マルメラーダというより香りのいいアップルソースといったかんじ。
でもまあ、いいよね、おいしければ。
パンにつけてもいいし、このままデザートとして食べてもいける。
ポークチョップなんかにも合いそうだなあ。
ベルギー夫妻の奥さんは、ジャムのほかにジェリーやゼリー菓子(この二つは違うものです)も作っています。
そのうちそういうハイレベルのも作ってみたいけど、難しそうだし、煮詰めるのにガスを使うし、今のところは普通のジャムで満足している我が家です。
