エストレラ山脈(星の山という意味です)は、ポルトガルで1番高い山です。といっても、標高1993mですから、日本の山に比べれば大した事はありません。
でも、ポルトガルでは数少ない、「冠雪する山」なので、冬に人気があります。
カステロ・ブランコから高速道路A23を北上して約30分、麓の町コヴィリャ到着。ホテルが立ち並び、いかにも観光拠点らしいところ。ここからいよいよ山に入っていくのですが、入る前にまず町の中で迷ってぐるぐるしてしまいました。
何度か道を尋ねて、ようやく登り坂に入ります。
この道は、エストレラ山脈に入るメインルートのはずなのですが、それにしては狭い。くねくねしている。
しばらく行って、あ、雪が残っているな、と思い始めた途端、あっという間に雪だらけの中を走っていました。
木もあまり生えてなくて、気温はどんどん下がり、左手にはきれいな湖がちらりと見えます。(止まって眺める余裕が、道幅に無い。後続車がつながっている)
そのうち、レストランやらシャレー風の建物や別荘らしきものが立ち並ぶ場所へ着き、ちょっと一服。
スキーリゾートなのだそうです。
先を急ぎます。
このまま真っ直ぐ行くと、頂上まで車で登れてしまうのですが、その手前で右折。
ゼゼレ谷へ向かいます。
ここは誰に聞いても「あの道は景色がいいよ」とお墨付きな所です。
その昔、氷河が削って出来た谷なのだそうです。
ここは本当に、「絶景かな〜」
氷河って大きいものなんだな、と妙に納得してしまいます。
途中キャンプ場がありましたので、歩いてみました。
山に囲まれたぽっかりと平らな空間。真中に静かに小川が流れています。切り立った岩が真直に見えました。
2〜3テントが張ってありましたので、キャンプしている人がいたんでしょう。寒さに弱い私には、雪山キャンプなんて論外!なんですけど。だいたい、新雪ならともかく、ちょっと踏み固められたところはもう歩けないんですから。
カナダ生まれの夫は、雪大好き、雪歩き大得意ですから、後ろでもたもたしている私なんぞホッタラカシテ、どんどん進んでいきます。
でも、ポルトガル人のおばさんもへっぴり腰の人が沢山いました。
やっぱりみんな、雪には慣れていないんですね。
この後、マンテイガという町まで谷に沿って降りていく事になります。しばらく行くともう雪は無くなってしました。
雪山の中にいたのは2時間ほど。何だか…夢でも見ていたような気分。現実に引き戻されました。
エストレラ山脈には、幾つかの上り口があります。
今回は南西からでしたが、南の方には美しい小さな村だとか、北の方には中世の城のある村だとか、いろいろあるので、また今度は夏にでも行ってみたいものです。
山を降りてから、「そういえば、有名なチーズ、見なかったね。」
と気付きました。
マンテイガで止まっていれば目に付いたでしょうが、素通りしてしまったのでした。
この有名なチーズは羊乳で出来ていて、凝固剤には(ゼズィーニャのチーズと同じ)カルドの花を使うそうです。手元のガイドには「花崗岩の台所で働く女性の、手の温もりが必要だ」と書かれています(?)
カステロ・ブランコで探してみましたが、こんなに近いのに、カステロ・ブランコにはカステロ・ブランコのチーズがあって、それを誇りを持って売っているという感じでした。
山のチーズも無くは無かったですけど、羊乳100%はちと高い。
で、山羊乳の混じったものを試してみました。
ブルーチーズにもちょっと似たような、割としっかりした味。洋ナシと合わせてピクニックのデザートにしたら、おいしかったです。
瑠美子さんが書いていらした羊飼い犬には会わなかったですねえ。
この犬は、賢くて勇気があって忠実、と前述のガイドに書いてあります。毛がもこもこ(寒さに耐える)。狼の血も混じっているとか。
次回は会ってみたいです。