
ブナ科、クリ属の落葉高木。
植物名の由来は、黒い実を意味するクミの転訛といわれる。
北海道中部から九州南部まで、山野に自生する。樹高15〜20m。
6〜7月、淡黄色の細かい花を樹冠いっぱいにつける。花は独特の強い香りを発し、昆虫を誘う。
果期は9〜10月。実は褐色で青いいがにおおわれている。熟れると割裂し、中の実が弾ける。
栗は古来、重要な食料であり、記紀や風土記、万葉集にもクルという栗の古名を散見する。
栗の栽培は丹波および摂津地方から始まったといわれる。大果の丹波栗は江戸時代に全国的に有名になる。その一品種「八木」は、米の字を分解した名と伝えられる。
栗にはタンニンが多い。マロングラッセをつくるため渋皮をむく欧州の女性たちの爪がタンニンで暗紫色に染まり、これを少しでも美しく見せたい女心がマニキュアを考案したという話もある。(草木花の歳時記「四季花ごよみ」座右版:講談社)
久しぶりに「栗拾い」を味わってみたが、相変わらずイガは痛い。
栗の木は花見山にも数箇所あるようだが、わざわざ植えたものか、もともとの自生のものなのかは定かでない。
それにしても、木の実を調べていたのに、「マニキュア」に関係あるとは思わなかった。これでまた一つ「オリコウ」になったのかな?