福島市の北東部、安洞院多宝塔でも知られる‘文知摺観音’がある。
子どもの頃は、この花を見ると文知摺観音と結びついた。たぶん呼び名が似ていたからだと思う。
モジズリの花である。

ネジバナとも呼ばれている。
花穂がねじれているからつけられた名というが、花によっては見事にねじれる。それでも正常の花である。

よく見るとねじれ方が同じではない。
花の付け根の実になるところを見ると、右向きと左向きがある。
上から見ると右回りに咲いていく花と左回りに咲いていく花がある。
あまりねじれない花もある。
どちらがへそ曲がりなのか、花に聞いてもへそなど無いといわれるかもしれない。
だいぶ昔のことになるが、湿原で調べた事があった。
10本〜20本のうちは右か左に偏っても、100を越すあたりから半々になり差はあまりなかったのを記憶している。
ねじれがなくまっすぐ咲く花も1%ぐらいあったような気がする。
ねじれていないネジバナを探すのも楽しいかもしれない。
図鑑には多年草とあるが、鉢で育てているとある年突然いなくなってしまうことがある。原因はわからないままである。
そうかと思うと、ぜんぜん違う場所に突然現れたりする、まるで忍者みたいな花でもある。
いままでに一度しかなかったことだが、ある年一株に白い花が咲いたことがある。大事にしておいたが次の年には見られなかった。
今の時期、また現れないかと、ドキドキしながら見守る毎日である。