俺はバイクに手はかけるが、基本的にはマフラーは改造しない主義だ。
マフラーを変えても画期的に性能が良くなる事など、まず無い。
しかし、今まで3台のバイクのマフラーを交換している。
名付けて「爆音号」だが、第一号はSR500だった。
XT500、XL500Sの爽快な加速感が忘れられず、SRX600を発売と同時に購入したのだが、重いフライホイールマスと出し過ぎた馬力のため、中低速のレスポンスは極めて悪く、すぐに売却してしまった。
SR500は、偶然に上野の中古屋で発見したのだが、けっこう希少価値のあるリミテッドエディションだった。
SR500の馬力の少なさならば、中低速のトルクもあるのではないか?と思ったのだが、やはりフライホイールが重すぎてレスポンスが悪い。
そこで仕方なく、安易な方法としてスーパートラップを付けたり、FCRキャブを付けたりして大金を投入したが、元がダメな物はせいぜい並になっただけだ。
爆音号二号車は、やはりヤマハのブロンコだった。
このバイクは排気量からして期待はしていなかったのだが、当時は仕事で川口まで通う事が多く、高回転の伸びを期待して、またもやスーパートラップを付けた。
毎日のように、仕事前にはディッシュの枚数とエンジンの伸びを調整していたのだが、それ相応の結果は出すことができた。
枚数を増やすと、パワーが出るのはおそらくオーバーレブになり、スパッと回ってオーバーレブ寸前にまでは追い込めたと思う。
しかし、俺は手入れをしない主義なので、気付いた時にはスチールリムやメッキパーツに錆が浮いていて手放した。
爆音号三号車は、現在のタイカブ:X1Rである。
これで4台目のタイカブになるが、2サイクルのティアラは別格として、最高のエンジンの出来である。
ティアラはエンジン、操縦性、ブレーキなど全てが良く、125cc以上であれば高速道路の150km/h巡航も可能だったろう。もちろん、俺がタイで仕入れてきた数々のカスタムパーツを装着しての話だが。
X1Rはタイヤマハの4サイクル技術の結晶と言える。
しかし、まず第一の問題点は、現地のトロいライダーに合わせて、4速のワイドレシオのミッションが入っている点だ。タイの人達はトロい運転のうえ、エンジンを回さない。コーナーでもシフトダウンをしない。バイタクに乗っていると恐怖を感じる。
第二の問題点は、タイヤマハ技術のつまったキャニスター入りマフラーである。
このマフラーはとにかく無音だ。裏路地を走っていても歩行者が気づいてくれない。
そこで、自分の存在をアピールするために一番静かなスポーツマフラーに交換した。しかし、それでも路地裏では爆音が出る。
今日は、4月からX1Rのエンジンをかけていないので、バッテリーの状態を見た。
キーを入れるとランプは点く。
でも、さすがにセルは回らないだろうと思いながら、スターターを押すとセルも回る。
調子に乗って、チョークを引いてスターターを回すと、あっさりとエンジンがかかり爆音を出し始めた。
本来ならば、そのまま30分程エンジンを回してバッテリーを充電したいところだが、近所迷惑になるので中止した。
このバイクにはMFバッテリーが搭載されている。
MFバッテリーはあがりにくいが、あがってしまえば再生は効かない。
タイの気温に合っていた時期とはいえ、よくも4ヶ月間も持っていたものだ。まったくタイヤマハには脱帽である。
これで、タイヤのエアーを入れさえすれば、即座に発進可能と解った。
タイヤの応急修理用の炭酸ガスは、チューブのゴム分子より小さいので抜けてしまうのだが、ゴム分子より大きいフロンガスを入れるアダプターを作れないかと思っている。
小さなフロンガスのボンベは自転車用で発見したのだが、値段が高いし量が少ない。
フロンガスの4〜5kgの圧力は自転車では最適だろうが、一般のバイクには高い圧力だ。
しかし、細いタイヤで加重を受けるタイカブでは有効だろう。