今回のタイ遠征は、射撃をしまくりのマニアックな旅行になるはずだったのだが、いつの間にか食い歩きに方向転換をしてしまった。
しかし、大汗をかいて歩き回ってビールを飲みながら地元の食べ物を食べる事で、俺の体中の毒素が抜けて健康体になっていくのが実感できた。
3日目も朝からご飯を食べた。俺は家では朝食は食べない。旅館に泊まった時だけ朝食を食べる程度である。
これはおそらく子持ちの川魚だろう。この店はナマズと川魚と鶏肉を焼いている店だ。
ちょっと骨っぽいが、俺は魚は好きだしきれいに食べる技を持っているので苦労はしない。
しかし、我ながら朝からよく食べられるものだと感心してしまう。ただ、左足の親指が痛いので遠出はせずに早朝のビーチを見ながらボーッとしていた。
ビーチはすごい遠浅で、満潮ではあるが魚が釣れるはずは無いと思っていたのだが、このおじさんは見事に魚を釣った。ただし、串に何匹も刺して焼くような小魚である。
そろそろ店が開く時間になり、スーツケースを買いにビーチ沿いに歩き始めた。
荷物を郵送するよりスーツケースを買ったほうが安いからだ。それに前日に読んだ本で「座頭市関所破り」というタイトルも思い出していたので、2カートン以上余る予定のハイライトや色つきのタイ米を持ち込んで税関を突破してやろうという目的もあった。
スーツケースは値切ったところ、550Bとなり郵送料よりはるかに安いし、再利用ができる。
面倒だったのは、スーツケースをぶら下げて歩いているとタクシーの呼び込みが多く、ホテルでは「チェックアウトか?」とか聞かれた事だった。
運が良く、ホテルの部屋に帰ったとたんにスコールが降ってきた。スコールがやんでから即座に昼食を食べに行った。
昼は豪華にエビと貝のバーベキューである。
赤い唐辛子が地雷であり、これさえ避ければバカ辛くはない。ビールをおかわりして、ようやく完食したが、またスコールが来そうなので、あわててホテルに戻ってブランデーを飲みながら読書だ。勝新太郎の本が面白い。
しかし、痛みは無いものの、やけどをした指は水ぶくれになり南洋のコブのある鯛のようになってきた。
足も深爪を切った脇にとがっている部分が残っていて、皮膚に刺さって炎症を起こしていてビッコをひいた歩き方になっていたので、「明日はオペが必要だな」と思い始めた。
しかし、今日は動きようが無いし、昼はビールだけでご飯を食べずにブランデーを飲んだためか、お腹が減ってしまった。外は相変わらず激しいスコールなので、ルームサービスでステーキを頼んだ。
これがホテルのフィレステーキなのだが、以前の倍の値段(400B)もして小さい。
こんな物を食べたので、かえって欲求不満になってしまい「雨が小降りになったらかならず外に食事に行ってやるからな、バカヤロ様が!」と決意を固めた。
小降りになって出かけて食べたのは、このアヒル麺である。
麺は黄色い麺で、日本人好みだろう。ただし、スープはアヒルを煮続けたスープで色が黒っぽくて甘みがある。数種類の薬味を出してくれるが、1つは砂糖というのがわかっている以外、残りは地雷である事は確かなので入れなかった。地雷を踏んで余計な汗をかきたくはない。
しかし、これを食べた事により高くて小さなステーキへの怒りは収まったので、またもや熟睡ができた。