タイカブ:X1-Rの消耗部品は、販売店がコンテナで輸入しているそうなので、今回はこれだけのパーツしか買ってこなかった。
怪しげなフローティングディスクである。
たぶん付けられるだろうというステンメッシュブレーキホース。
ショートレバーとアジャスタブルレバーのセット。
アジャスト部分のアップである。
まずは怪しげなフローティングディスクであるが、そもそも俺はフローティングディスクをさわった事が無い。
理屈ではディスク部分とハブに取り付ける部分が別体であり、熱変形をしたりディスクの取り付けが平行になっていない場合に、フローティング構造でキャリパーに対して変な当たりを起こさずに制動力だけを伝えるものらしい。
このディスクでフローティングにしているのは銀色の部分で、ハブにねじ止めするのは中央付近の4個の穴である。
まず第一に考えられるのはディスクが黒い事だが、キャリパーではさむ部分は単なる黒染めで、内部は塗装である。数回ブレーキをかければ黒染めの色は落ちるだろう。
しかし、ふと思ったのは「ステンレスは黒染めができるんだっけ?」という点である。
そこで、磁石をつけてみると見事に張り付くので、ステンレスではない事が判明した。別にディスクはステンレスでなければならないという事はない。昔の話だが、「真綿で締め付けるような最高のブレーキタッチは鋳鉄である」とホンダのエンジニアは結論を出し、CBX400では鋳鉄ディスクを使った。
その当時は「インボードディスク」という名前で、ディスクが見えないようにしてあったのだが、おそらく最大の理由は「錆隠し」の目的があったのだろう。
兄がモトグッチのV35というバイクを買ったが、ディスクはむき出しであり雨水が跳ねた所だけ錆が出ていた。ブレーキを使えば錆は落ちるが、俺のように滅多にバイクに乗らない人間には向いていないような気がする。
ステンメッシュホースは必要だと考えていた。
X1-Rのフロントブレーキはスポンジーな感じで、きっちりとブレーキがかかるまでのふわふわ感がある。ステンメッシュにすれば改善されるだろう。
この改造はブレーキタッチに不満のある人がおこなえばいいだけで、不満の無い人には必要が無い。
レバーセットは、すでに俺のX1-Rではショートレバーに交換してあるが高かった。
俺はすり抜け仕様にしたいので、レバーだけではなくバーエンドも樹脂製の短いものに交換している。
俺は昔からの癖で、ブレーキは人差し指と中指の2本しか使わず、クラッチは4本の指を使っているので、ブレーキレバーなど短くてもかまわない。しかし、夏場はグローブなどしないが、冬場は厚手のグローブをするので、1年に1回だけはブレーキレバーのアジャストをしていた。
このアジャスト付きレバーはいいなと思って買ったのだが、アジャストするホロセットネジはステンレスではなく単なる黒染めのネジである。しかもロックナットが無い。
このまま錆びてしまえばロックナットは不要だろうが、改善したい箇所でもある。
X1-Rには使えなかったが、ヨシムラのロゴ入りのレバーはその点は良くできていた。
まあ、本家ヨシムラの製品ではないが、タイのバイク界には「ヨシムラ」があふれている。俺は偽のヨシムやSHOWAラのステッカーも買い込んできた。
これらのパーツがすべてまともに使えたら安いものだ。
フローティングディスクは5〜6万円はするだろうし、ステンメッシュホースは7〜8千円、レバーは純正品でも4千円はするだろう。
今回はまともな会話ができなかったし、持参した写真も汗でボロボロになっていたので、どのパーツがいくらかかのメモも取れなかったが、総額で3000Bちょっと、日本円では¥9000程度の買い物だった。