ニューヨークでは、今日は37℃になった。日の当たる芝生の上では40℃に達し、セントラルパークでは水着姿も見られる。
異常気象である。
温暖化の影響で北極圏の氷が解け、石油探査船が北極圏を探査できるようになった。北極圏には巨万の石油利権がある。既に採掘の始まったところもあり、温暖化を加速している。
なんという皮肉なんだろう。
中国13億の国民がアメリカと同レベルの生活を達成するには、環境規模で7つの地球が必要だという(5つという説もある)。
理想的なアメリカ人の生活・・・飽食と快適な居住空間を獲得することとなれば、もはや自然循環の能力を遥かに超えることとなる。つまり、地球は廃墟となる。
欲望の歯止めをどこかにかけないといけない。既に富を有するものはこれをないものと分かち、まだ手にしていないものは分かち合うことで満足しなければならない。
経済発展の視点からは、資本主義は申し分ない。しかし、地球環境という観点からすれば、別の要素を取り込まなくては解決はできない。商品が蔓延したのち、つまり人々の欲望が充たされた後は、欲望を作り出せばよいという資本主義の勝者の理屈は、悪性の腫瘍のようなものなのだ。
共産主義、社会主義との戦いにおいて資本主義は見事に勝者となったが、愚かな人間の果てしない欲望を開放するばかりでは、我々はいずれ自滅するしかない。
中国が資本主義に移行し、インドやロシアも資本主義を身に着けて巨万の富を得るのだろう。
しかし、その結果は惨憺たるものに違いない。自らの棲む地球という船の能力を超えて荷物を積み込むこととなれば、船は沈むしかないからだ。欲の深い人間が称えられ尊敬される裸の資本主義は、自滅の思想としていずれ強く排斥されるに違いないと私は思う。