その後、ゴジットはついに息を吹きとった。
あの攻撃を受けただけでは死ななかったはずだ、それまでの幻覚での作用がついに精神
を混乱させ免疫力がおちた、
その後あれほどまでのダメージを受ければどんな者でも死んでしまう。
何故なら、幻覚は強力すぎるのだ、例えば目の前にリンゴがあったとして、それが恐竜に見えるというほどの物だ…。
そして、今は亡きゴジットは霊界の次元で潜み暮らしていた、共に次の戦闘準備を整えていたのだ。
―一方、敵たちのアジトでは―
大霊界王が歩いてきて玉座の前で立ちひざをした。
「お伝えしします。ベジッタ・ゴジットはその生涯に終りを迎えました!」
「莫迦者(ばかもの)!ゴジットの野郎だ…再び霊界jに戻るはずだぜ、死んでもこの次元を操れる…」
あいつから逃れる方法は唯一つ。
奴より強くなってこの手中に収める事だ…」
「だが…それはどうかな」
「この声は…お前だな?ゴジット!」
「ならば、どうする?創世神(ザ・クリエイター)!」
「皆のもの!かかれ」
創世神の一言で、状況が変わった。
この世界その物がゴジットを敵対し向かってきた。
「行くぞ、鳳太!」
「はい先生!」
鳳太とは、ゴジットが身を潜めている時、創世神に両親を目の前で殺され、自分にマグの呪いをかけられた少年である。
鳳太とゴジットが同時に叫んだ
「ダブルエクスプローション!」
周りがまさに地獄と化した。
「出力最大限!体内エネルギー構築完了…‼」
「まだ、そんなんじゃ俺は倒せねぇぜゴジット」
「ざっけんなぁぁ!」
「フフフ…」
お互いは気弾を放ち、
且つ、破損を最小限に抑える様、相手は手加減した。
だが、ゴジットには迷い無くそのまま【ドラゴンバーストストリーム(竜暴裂破弾)】を繰り出した。
「私はただ、座して待つのみ…貴様の攻撃は私には届かない…」
「!?」
敵に竜暴裂破弾は届かなかった。
前方に現れた別空間に飛ばされたのだ…。
「空間対次元かよ…キツいぜ・・・俺にはそんな高尚(こうしょう)なもの使えねぇからな」
騎士が叫んだ。
「これ以上我が王には手を触れさせない!」
ゴジットと鳳太は別空間に飛ばされた。
だが、再び戻ってきた!
「やはり、私の空間から次元移動を使って舞い戻りましたか…醜い…。
だが、それ故、血が似合うぞ!」
ゴジットは唇(くちびる)を噛み締めた。
「創世風!」
〜創世風〜
次元を創る際に発生する空気の重さの違いで一時的に真空状態にする。
ゴジットの《創世術》の技の一つ
騎士の一人が「大丈夫ですか?!」と不安そうに声をかけた。
「一筋縄でいかないのは百も承知ですよ…」
「無傷だと?まさか…」
「そうです、癪(しゃく)な事をしたでしょう《時の創造者》の奴、私に信頼が無いようでね…後でキッチリ叱っておくので…」
「バーロ!貴様にゃ叱る時間はねぇよ
なぜならココで封印されるからな!」
鳳太が術の体制に入った。
「封魔の鎖、因果の次元、
我、月の壁に僅かに頬を撫でよ
偽りの笑み我ここに封印せし
出でよ!高皇産霊尊(たかみむすひのかみ)
天地開闢の時を越え、神話の造化を見せつけよ!」
「封印ですか…私もこれまでのようですね」
「貴様には借りがある…封印される前に時間を戻す。」
「時の創造者!」
ゴジットはあまりの衝撃に言葉を失った。
「タイム・オブ・アンロック
時間回帰!」
時の創造者は呪文を唱えた。
すると、見る見るうちに創世神は、
高皇産霊尊(たかみむすひのかみ)の技から逃れた。
「クフフフフ」
周りは次元幽閉され鎖に繋がれた。
「またこの技かよ!」
鳳太が第二開放術を唱えた。
高皇産霊尊は怒りの顔に満ちつつ憤怒の力で爆発した。
「ヌグォォォォォォォォ」
「゙い゙っ゙で゙ぇ」
次元幽閉の鎖が引きちぎられた。
創世神とゴジットの乱打戦が始まった。
ドドドドガガガガガッガ
地砕きと地割れが重ねられている状況下で二人の戦いはさらにエスカレート!
「うおおおおおおおおおお」
「流石ですね、ゴジット
君の才能には僕ですら恐れを感じる…
だが、それまでだ…
才能を全て出し切っていない、今の君は、
僕の全力には、到底及ばない。」
「だからどうしたってんだよ…!」
ゴジットは渾身の一撃で創世神に攻撃した…。
だが、創世神は微動だにせず、誇らしく立っていた。
「さぁ終りにしよう…」
創世神の気(オーラ)がゴジットの全てを消し去った。
鳳太の術は解けた。
「ゴジットさんっ!
うおおおおおおおおおおおおおおおおお」
高皇産霊尊が鳳太と同化した。
「ぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
「クフフ…暴走しましたか…」
二人は三十合程打ち合った。
「君も終り…君はゴジットより良くやりましたよ…
終焉の創造(エンド・オブ・クリエイト)」
「うああああああああああああああああああ」
「僕の勝ちですね。」
そしてこの世界は創世神の物になる…はずだった。
この世界に覇王が現れた…。
「この世界は私のものだ…!」
そう…この瞬間だった、創世神がゴジットを戦闘不能
にした時…覇王は生まれた…。
―一方
「ハァハァ、クッ
あんな技を持つなんて人が悪ぃな…
けど、あれが全力みてぇだし次は俺の勝ちだぜ…!
待ってろ鳳太!俺が助けてやるぜぇ!」