鬱、拒食、重度の無気力、対人恐怖症にさいなまれた私と兄は
一進一退を繰り返し、最近二人ともようやく落ち着いてきた。
私は兄より早く回復して、体重が13キロ減ったけれど
そのぶん身も軽くなり家事もちゃんとこなせるようになった。
兄がまだボーッとしているので、一緒に食事をしているとき
「オッチャン根暗陰険・・・」と娘が嫌な顔をする。
精神を病んだものしか分からない苦しみを、
知らないほど元気な娘なんだと嬉しく思いつつ、
どうかオッチャンを暖かく見守ってやってほしいと願う。
さて、夏から飼っているカニなんだが、
とうとう一匹になってしまった。
そのラストワンが今冬眠に入っているのだが、私としては半分
あきらめながらも生かしてやりたく、暗室にしたケージを毎日覗き、
「生きてるかー?」と声をかけて生存を確かめていた。
カニは私の声に反応して足を少し動かせたり空気をプクプク出して
応えてくれていたのだが、昨夜声をかけたときは少し元気がなかった。
もうダメなのかなあと寂しく思って朝になってすぐに
布でくるんだケージを見に行ったのだが・・・
昨夜いたのと同じ場所でカニ君がいた。
お腹の部分に隙間が見えた。
あ・・・逝っちゃったんだ・・・
そう思ってふと右端しを見ると
もう一匹 いたのだ。
脱皮した。
本当にきれいにスッポリ脱皮していたのだ。
さっそく記念に写真を取りまくり、
おめでとうおめでとうの連発をやった。
これでカニ君が、この冬を越せる可能性が出て来た。
カニ君と同じように私ら兄妹も脱皮して、
早く元どうりの笑いが取り戻せるように頑張りたい。