義父が亡くなって2週間。さっきカレンダー見てびっくりした。もうそんなに経ったか。1週間位やと思ってカレンダー見たのにな。考えたらそんなわけないのだけれど。
僕にとって義父は妻の父、であるのですが、この父がいなかったら多分僕はいまだにろくでもない酒飲みのダメな奴だったと思う。生きてるかどうかもわからんくらいダメな奴だったと思う。
義父がいつも僕の全てが音楽なんだと言ってくれたように、僕は僕の全てが音楽なんだと思えるようになってきた。あまりに早い別れだったのでまだまだ全てが音楽になれたわけではもちろん無いけれど、少しは分かってきてた。種を撒いてもらった。
チェリビダッケとグールドが好きで、僕も分からんままにふんふんと話したりして、でもこれを聞けなんて事は一切言う人ではなかったし、僕もそのうち一緒に暮らせると思ってたから、まあそのうち、なんて思ってた。
亡くなった前日かその前の日に偶然借りてきてた、グールドのDVD。一緒に見ようと思ってたのに。冒頭でピアノをスタジオに運び入れるシーンがあって運んでるのがどうやら日本人みたいで、きっとグールドはヤマハ弾いてる、なんて思いながら見てたんです。
亡くなってその日は葬儀屋で一晩過ごし、次の日は義父宅で義兄と呑んで僕は結局朝まで義父の側で眠り、通夜は義父の教え子や友人達と呑んでギターもちょっと弾いて記憶なくしてしまったくらい、葬式の頃にはもう充分お別れできたと思ってた。焼きあがった骨見ても全然なんとも思わなかった。こんなものは義父は必要なかったんやと思った。
でもまだぼーっとすることが多くてだめです。ブリスコ見ながら涙ぐんでたもん、俺。ジャガーさんが黒い衣装着てて、それだけでなんかぐっときてたもんな。ライヴハウスで大きい音のバンド見てる時ってすごく独りなんですね。よく分かった。
ここ数日は義父の残した曲の採譜と、音源の焼き増しに没頭しています。きっとそんなことは止めにして早く自分の音楽を始めなさいと義父は思ってるだろうな。でももう少しで自分なりに区切りがつくんです、事務的に。だからそれまでは許してもらいます。あと2〜3日。金曜日には大一番が待ってるからそれまでに決着つけんとな。