症状の自覚なく 結核の治療に入っても あまりこれといって困ってはいませんでした。
だけれども、思い起こせば こんなことがあった…体重が減っていた、微熱があった、疲れていたなどなど 自覚を新たにするのと同じで、薬を飲んでいる影響は 色々ありました。
はっきり薬のせいだと分かったのは、薬を飲むのを止めてからで、結核がおそらく駆逐されたであろうという段階になってからです。
まず、肌の調子が悪かったです。吹き出物が出来たり、肌荒れが出来たりでした。運動の為にプールに通おうと考え、それについては賛否あったのですが、何度が行ってみて、プールの水で肌が荒れたり 痛みがあったので、お風呂だけ利用することにしました。出来れば温泉でない方がよいだろうと思います。
また、結核に使われる薬の中に、日光で分解されてしまうものがあるらしく、「日向はやめたほうがよい」となんとなく患者間で言い伝えられていました。すごく調べた割には、薬のことは殆ど記憶していてなくて、自分でも驚きますが、実際にその薬を飲んでいたわけではありませんが、日光に当たると皮膚が荒れるのは実感でした。
したがって、日光はダメ、化学物質もダメなんですね。
お休み中時間が出来たら美肌くらいしかすることない なんて慰めていただいたり、自分自身も時間があるときにお顔のマッサージでも…と考えて、入院前にお化粧品を沢山買いましたが、2ヶ月ほどするとある日突然お化粧水がひりひりしたり 結局薬を飲み終わるまで、肌は不安定な状態は続いていました。
さて、入院生活は一ヶ月で終わりにして、その後はワンルームの狭い官舎で過ごしていました。退院直後、狭い部屋の中でベッドの足に自分の足をぶつけ指を骨折しました。情けなくて放置してしまったので、長い間痛い状態が続きました。買い物には車を使っていたのと、真夏だったので外を歩くことは殆どありませんでした。田舎で周りに何もなかったし、危険なので季節がよくても歩くことはありませんので、かかとのない slip onシューズを買い、それを履いていました。
11月に学会に参加するため、黒いパンプスを履きましたが、足がきつくて苦しくて痛くて 気を失いそうでした。10月にも やらなければならないことがあり 電車に乗ったりスーツを着たりしましたが、久しぶりに外路を歩くと ふらふらしてなんだか危険でした。よく 熱があるときに コンビニなんかに食糧を買いに行くと ふらふらしますでしょう?あんな感じです。
実はこのふらふらした感じ、仕事を始める前後まで続いていました。7ヶ月間は完全に休職していましたので、仕方ありません。7ヶ月目に引越しをしましたが、迷わず お任せパックでした。背に腹…というやつで、費用に代えられないものがありました。
少し元の職場に復帰しましたが、それまでの一ヶ月間は毎日1kmくらいの散歩をしました。今の看護師の仕事を始めてからは 通勤や毎日の仕事の中で 寝転んだりくつろいだりせずに 立って歩いて動いて ということで一日の半分以上を過ごすことになりました。
ようやく10ヶ月ほど経った今、総合的には自分の体を病気の前に戻す為によい生活変更になったと思っていますが、大学や大学院での生活に比べても 自分にとっては結構負荷のかかるリハビリだったのではないかと考えられます。
一日中 靴を履いているというのも 実は最初はいろいろとトラブルがありました。今ではもぅ平気ですが、普通の生活に戻るというのはいろんなこと あらゆることで頑張る羽目になります。半年以上はスニーカーばかりはいていましたが、年が明けてから ようやく格好のイイ靴を履いている自信もできたところです。
また、内服中は、微熱が続いたり体の節々が痛いというようなことがありました。そのためにロキソニンを飲むようなこともありました。少し頑張って外出したりすると、その症状がひどくなり1日動けなくなるような状態でした。チーズの中に なんだか言う 昇圧物質がありますが、その症状を強めるだかなんだかで チーズを食べない方がよいと医師に指導されました。
ちなみに 一応4剤、3剤での化学療法のため、人によっては 肝障害腎障害が起こりますし、そうでなくてもお酒は負担になりますので飲まないほうがよいです。飲むと無理をしたときと同じように 非常に体がだるく起きられなくなります。言われなくても酒は飲まなくなるもので、逆に病気になってもお酒を飲む人は余程のバカだと思ってしまいました。
それから 薬を飲んでいて一番問題だったのは、実は尿意頻回だったと思います。薬を飲んで外出すると、まず最初の目的地までたどり着く前に 電車を降りたらまずトイレです。車でスーパーに買い物に行く場合は、車を降りたらまずトイレ。ドライブ中は、トイレの為にコンビニを探したりする始末です。暇だからトイレに行きたがっているんだな…くらいに思っていましたが、薬を止めてから ありゃ 薬のせいだったなぁ…と思った次第です。しかし、トイレばっかり行きたくなると、外出しにくいんですねー。
そんな中で、太らないようにするのは大切なことです。
当初、「結核といえば栄養」とわくわくしていたら、「それは昔の時代、太らないように気をつけなくちゃダメ」と、言われたんですね。
確かに、生きていく栄養は一応摂れるだろうから、間食はなし、ジュースは1回など 結構厳しく管理して、療養中の体重増加はありませんでした。仕事を始めてから 運動量が増えたためか1kgくらいすぐに体重は減りましたが、最近また1kgほど減っています。体重が減ると、体調が悪化しているのではないかと不安になるため、減らないように注意しているつもりですが、いまだ減少の傾向ではあります。
外の世界に対応するというのは やはりそれなりに負担になりますから、療養から復帰する時、自分の体調を問いながら頑張るのは案外孤独なものです。私は外で食事をするのが案外にも慣れませんでした。居酒屋みたいな状況は猥雑であればあるほど 気がかりになってしまいます。そういうところにも気分的に抵抗がなくなってきたのも 最近のことです。
まぁ 長いといえば長いのですが、
一年たつといろんなことが克服されていて、迷いも解消していますし、うまく療養できたんだなぁと ちょっと嬉しい気持ちもしています。
醜い写真ですが、痛そうな足がかわいそう↓
