王子様のブログでこの人の事を知った。
いつも旅行に行くときには
1冊だけ本を持っていくので
今回は 川上弘美サンの
『センセイの鞄』という小説に決めた。
1行読んで いいなと思った。
「正式には松本春綱先生であるが、センセイ、とわたしは呼ぶ。」
あたしは女性の作家が好きだけど
彼女の文体は あまり女性らしい感じがせず
淡々としているところが 好きだ。
そして あたしにとっては難しい日本語を使う。
読めない漢字も多いし(ルビが振ってないのだ)
ひらがなでも 意味が曖昧なものがかなり出てくる。
部屋で読んでいるならば その場で調べるけれど
海辺で読んだり 電車で読んでいると
想像を膨らませるしかないのが また楽しい。
彼女の書く文章は
少し湿ってじめじめとした土。
若しくは
日に焼けて乾燥した薄茶色の畳のイメージ。
どちらにしろ 何となく和風でアースカラー。
例えば
あたしのお気に入りの山田詠美サンは
紫煙漂うBARの闇。
江國香織サンだったら
西日の射したふかふかの絨毯。
だから彼女はとても新鮮。
何がって「接吻」という言葉が
思いの外 頻繁にでてくる事。
久しぶりに小説を読んで涙した。
今日は本屋さんへ行って
「溺レる」「おめでとう」「椰子・椰子」
を大人買い。
川上週間です。