久しぶりに太陽が顔を出し
夏の匂いがする休日。
部屋でココナツのお香を焚いて
窓を全開にし 扇風機を微風で回す。
波の音入りの三線音楽を
聞こえる程度の小さなボリュームで流し
友達から借りた本を読んでいた。
案の定気持ちよくなりうとうとうとうと・・・
本を横に置き眠気に抗うのを止める。
熟睡とはちがう心地よい浅い眠りの中
錯覚を起こしていた。
あたしはあの懐かしい家のリビングで
うたた寝をしているんだと。
波の音 潮の香り
部屋の暖くて柔らかい雰囲気
グランドピアノ たくさんの漫画
小さな話し声 優しい風
「ちぃちゃん。起きてー。」
声が聞こえて目が覚めた。
確かに大好きな彼女の声がしたのに
目覚めてみたら いつもの自分の部屋だった。
もう相当病気が悪化しているらしい。