高校を卒業したばかりの18歳が「誰でもいいから人を殺したかった」。で、駅のホームから赤の他人を突き落として殺しますか。まだ四十路にも届かぬ被害者はあの世で泣くに泣けませんね。
何がその衝動の直接のきっかけになったのかは本人しか分からないけれど、今や全入時代になってしまった大学進学を家庭の事情で諦めねばならなかったと報道されてますね。大学の授業料って高くなったから、私が何とかやり仰せたみたいに親から一銭も援助なしで全てをアルバイトでまかなって医歯薬系を留年しながらでも卒業するなんていう、無謀ではあっても可能ではあった冒険は今や完全に不可能になってて、言わばチャレンジのしようが無くなってる。
でも、傾向はあるにせよ大学全入時代って単に統計上の事象であって、別の道を行く人もたくさん居るのがこの世の事実。少数派はとかく人生不利になりがちな今の日本だけど、そこを逆手に取る見方もある、なんてことも含めて、そこを教えなかったのは親ですね。なまじ成績も素行も文部科学省お仕着せの賞を取るほど良いだけに語る機会を逸したのかもしれないけど、だったらもっともっと幼少の時からこれからの日本で生きぬく子の過酷を親は何とかして見通さねばならなかったと思います。
これからも、いや、もう既に、親になるというのは大変なことだなと思います。親世代の想像を、というかいろんな面でキャパシティを越えてるところがある。言動の変な親だって増える道理です。私は今の日本で子を育て上げる自信が無かったので、ある意味「楽」を選んで親にはなりませんでしたが、人生が終わる時それが自分にとって正解と出るかどうかは分かりません。でも、短絡的で自分勝手な動機で自分と同様に他人にも一つしかない人生を簡単に強制終了させる思考回路しか持ち得ない子供なら、持たなくて正解だったかな。