2006/9/30

汝、隣人を・・・・  日記

日々いろんなところでいろんなシーンと遭遇しますが、相手の状況や気持ちがまでわかってしまうと、もう〜、気になって仕方のない光景に

人の振り見て我が振り直せと、、、、、そ、その通りです

他人事であるから、まったく無関心に傍観している場合はいいのですが、たまたま運命の悪戯か、見ちゃダメよ、と思いつつ、どうしても視野に入ってしまう場合など、う〜ん、、、、、

朝の特急車内。
たまたま自分の座席がココというだけの事です。
ボ〜っと車窓など眺めながら快適に過ごす時間。
快調に飛ばす電車。
今日も秋晴れの晴天なり〜
暖かいモーニングコーヒーなど啜りながらの移動です。

と、

発車して5分くらい。。。。

うん?

と前席の客人の素振りが・・・・

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リラックスして座席の背もたれに腕を乗せて“伸び”でもしてるのかと思っていたんですが・・・・・

何度も、何度も頭に手をやります。

「何やってんだぁ〜?」

まあ、その内に伸びも終わるでしょう〜、くらいに思っていたんですが、、
一向に頭に乗せた手を離さない。
それどころか、ポリポリかいているような・・・

「うん?」

座席が進行方向に向いてますから、見たくなくても手が動く度に気になってきます。車窓でも・・・と視線を移しても「キッチリ視野に入って」来るんです。
観察すると、前席の客人は頭のある一点に集中しているようです。

この時点でさっき発車してから10分。
ヲイヲイ、その手の動きを何とかしてよぅ〜

さらに5分。

一向にその手は頭の一点から離れません。

何をしているのかと思ったら、どうやら前席の客人は「寝癖」をたいそう気にして、と言うよりも、たまたま頭に手を当てたら「見つけちゃった」んですね、寝癖を。
だから、その寝癖の部分を、ある時は前方から押し上げ、ある時は指を巻きつけて伸ばす、ある時は強引に押さえつけ、、、、考えられるありとあらゆる作戦を決行しているのであります。
ううん、、、気持ち、よ〜くわかります。
誰でも経験のある事ですから。

しかし、「寝癖」も曲者で、押し上げられようが、巻きつけられようが、押さえつけられようが、抵抗の限りを尽くし、さらに摩擦部隊まで導入して、前席の客人の攻撃に反撃しています。

ほんの数十センチ先で指と寝癖の物凄い格闘を見せつけられているのですから、こちらも思わず「そこだ、それ、あ、違う、もっと右、それそれ、し、慎重にやれよ〜」などと頭上決戦にファイトをうながしつつ、、、しかし、目障りだなぁ、、。

次の停車駅まではまだ20分は停まらない特急。
同じく目の前では勝負のつかない攻防戦。

こちらとて、何度も無関心を装うものの、この至近距離では指先が頭を這うだけで視線が釘付けにされてしまう。。。

さらに5分。
まだ前席の客人は寝癖に戦いを挑み続けている。

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どうやら掃討作戦から個別攻撃に作戦を変更したようである。
人差し指潜行隊が「寝癖本陣」を締め上げている内に薬指部隊が近隣の怪しき「寝癖予備軍」を一網打尽にするという二段構えの攻撃のようだ。

潜行隊が入って5分、本陣を柔らかく揉み解す作戦を決行中。。。
さらに5分、周囲の予備軍を薬指部隊が捜索に入る。
なかなか上手く行きそうな作戦に思える。

し、しかし・・・・・・

「まもなく●●に到着します」という本部からの撤退要請(車内放送ですけど)が無情にも流れ、旅支度の為に頭から全部隊が撤収に・・・

あわれ、約20分の頂上決戦は見事失敗に終わり・・・・摩擦部隊の登場によって、決戦以前よりも悲惨な寝癖に・・・・・

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急いで鞄を持って頭のある一点を押さえながらデッキに向かう前席の客人に「おつかれさま」と労いのエールを送った。

おしまい

2006/9/29

スタイルはマレットの数ではない  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック

毎週金曜日はヴィブラフォンやマリンバをやっている人向けのお話し。金曜第二十七回目の今日はマレットとスタイルのお話しです

マレットの数で音楽のスタイルが別れているような印象を持つ人がいますが、それは大きな誤解です。
また、マレットの数が多いと言う事と技術を正比例して勘違いしている人もいます。

今夜紹介するアルバムをお聞きになると、それがわかるでしょう。

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『Earfood/David Friedman』(Skip/2004年)

コンテンポラリー派のヴィブラフォン奏者として、また、マリンバ奏者、作曲家として孤高の存在であるデイビッド・フリードマン。
僕は70年代にデビューアルバム、ダブルイメージ等でその存在を知りました。
バートン・スタイルの新世代マレット奏者として注目された時期でしたが、僕はこの人の演奏よりも作曲に注目しました。

その後、随分とブランクがあって2年前に偶然ショップで見掛けて購入したのがこのアルバム。実に30年振りに聞くフリードマン。
さて、その印象は?

一つは以前聞いた時の音楽に比べると年輪を重ねたドスの利いた演奏、という感じ。
もう一つは、この人のライン的なソロの組み立て方が30年前と少しも変らず健在である事。

もはや超ベテランの域に達した安定感はさすがです。
恐らく何が起こっても動じる事のないバランスの良い演奏。
それにも増して独自のペーソスに溢れる作曲に益々磨きがかかっていると思います。

で、

何度も聴く内に、フリードマンが4本マレット奏者である事をすっかり忘れていました。そう、彼は確かに4本のマレットを使っているはずですが、聴こえてくるのはライン的な演奏。うぬぬ?と思って何度も聴きましたが、ソロの中では殆どコードを弾きません。おやおや? そう思って昔のアルバムを聴いてみました。
すると、今頃になってですが、やはりソロになるとコードは極力控えめで、ライン的なソロが聴こえてくるのに気付きました。

そうか、これだったんだ・・・・・

フリードマンの演奏に何か他の4本マレット奏者と違う部分を感じていたのは(それは良い意味も悪い意味も含まれるんだけど)、それだったのか、と思いました。
すると、コードのカンピングは別として、もしもフリードマンが2本マレット奏者であったとしても、きっと同じようなスタイルを持って演奏していたのかもしれない・・・

元々パーカッション育ち(最初はドラムセットから始めた)のフリードマンはリズムのアプローチに特徴があります。ボビー・ハッチャーソンやマイク・マイニエリも同じようなアプローチをモーダルな曲では使います。バー(小節)を超えてフレージングを作る手法です。
そういえば、ハッチャーソンもマイニエリもこのフレージングを使う時に使うのは2本のマレット。決して4本を駆使しているわけではありません。
改めてフリードマンを聴いて、その事を思い出しました。

フリードマンはハッチャーソンやマイニエリと違ってファン(ビブラート)を使わずに演奏しますが、それがかえってポリリズム・アプローチを独自のものに聴かせてくれるようです。

この独自性は大いに注目すべきで、マレットの数でスタイル決まるわけではない事を示唆していると思います。
こういう個性溢れる演奏がもっと広まると面白いんじゃないかな、と思ってしまいます。

みなさんもマレットの数に迷わされずに、独自のスタイルを開拓してみましょう。

おしまい

2006/9/28

This Is Jeremy・・・・・  木曜:Jazz & Classic Library

ジャズを聴き始めた小学校5年の頃の、アイドル的な楽器と言うとフルート、ギター、トランペット。
Jeremy Steig ?
え〜っと、誰だっけ?
そんなジャズファンも増えたと思いますが、このアルバムならご存知では?

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『What's New/Bill Evans with Jeremy Steig』(Verve/1969年)

ピアニスト、ビル・エヴァンスがフィーチャリングした数少ないアーチストの一人。他にもヴィブラフォンのデイブ・パイクなどもその中に入るんですが、一般的にはステイグやパイクがその後どのような音楽を展開させたかなんて殆ど知られていません。

僕が「What's New」を聞いた(つまり購入した)のは意外と遅く中学2年の時なので、このジャズ誌曰くの「名盤」以前にジェレミー・スタイグを知っていた事になります。
それは偶然にも街の書店の中古レコードコーナーにあったコレ

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『Jeremy Steig First Album/Jeremy Steig Quartet』(CBS/1965年)

ステイグは若い頃自動車事故によって顔面に麻痺をおっていますが、それを克服して独特の演奏スタイルが確立されました。
後でわかった事なのですが、このアルバムは一度日本で発売されたものの(当時は)刺激的過ぎてすぐに廃盤となってしまい、その後「What's New」が話題になった時に再発されたもののようです。だからジャケットもオリジナル盤とは異なるわけで、ステイグがフラワームーブメント(68年当時流行の)ファッションで写っているのも理解できます。
さて、このアルバムのステイグは本当に凄まじく、ハミング奏法を駆使してフルートという楽器の極限に迫ろうとしています。よく知られたジャズ・スタンダード・ナンバーをフルートでこんなにワイルドに表現出来るんだ、と感動してしまいます。
雰囲気だけでワイルドに演奏してしまう人もいる中で、確かな技術を持つ奏者だけにしか感じられない一種の“オーラ”に溢れています。

このステイグの演奏を知ってしまった耳でジャズ誌が名盤と称する「What's New」を聞くと「ホントにそう思ってるの?」と(生意気にも)当時疑問を持ってしまいました。

モンクのストレート・ノー・チェイサーやスタンダードのラヴァー・マンなど、二つとものアルバムに収録されている演奏を聴き比べてみてほしいなぁ。。
このファーストアルバムではもう一人、デニー・ザイトリン(Denny Zeitlin)という本業は精神科医というピアニストがこれまた素晴らしい演奏をしている。

天才的なリーダーには、完璧なサイドメンはいらない、というのが僕の持論なんですが、ステイグは正にその典型と言えるでしょう。

さて、その後のステイグ歴です。

1970年代に入ろうとする頃は子供の僕が見ていても「面白い時代」でした。その面白さの裏側には定石を引っくり返すパワーがうごめいていたのです。ロックミュージックが市民権を得た背景と重なります。

ステイグのソリッドステートの3作は他の先進的なミュージシャンと同じように定石を覆す意欲作だったと思います。

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『This Is Jeremy Steig』(SS/1969年)
フルートの可能性を多重録音を交えて作った作品。アルト、テナー、バス各フルートを駆使して意欲的な演奏が続きます。最後のインディアン・フルートを使ったMAC Dという短いユーモラスなトラックが印象的でした。この人の演奏技術が並ではない事を立証したアルバム。

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『Leg Work/Jeremy Steig』(SS/1969年)
一転してストレートなフルート・トリオ w/エディー・ゴメス(b)ドン・アリアス(ds)に、曲によってサム・ブラウン(g)が加わる演奏。従来の激しいハミング奏法に加えてフルートのタンギングをパーカッションのように使ったりと、アコースティックな楽器の開拓を押し進めています。

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『Wayfaring Stranger/Jeremy Steig』(SS/1970年)]
メンバーは不動、この時期ステイグはフルートによるトリオという表現に独自の演奏スタイルを結び付けてよりワイルドなジャズを目指していたのだと思います。サックスでさえコードレスのトリオはよっぽどの自信が無い限りやりませんから。曲によってサム・ブラウン(g)が加わるのも前作と同じ。ブラウンはこの時期にゲイリー・バートンのクアルテットやリチャード・デイビスのバンド等で活躍していましたが残念ながらこの後ピストル自殺してしまいました。

この3作の後、比較的小さなレーベルだったソリッドステートから大手レーベルのキャピタルに移籍してステイグの音楽はワイルドからロック、アシッドジャズへと転換して行きます。

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『Energy/Jeremy Steig』(Capital/1970年)
当時最新のサウンド・クリエーター、ヤン・ハマー(kb)他一部にGene Parla(el-b)が加わるもののゴメスとアリアスという不動のメンバーが参加。しかしサウンド・クリエーターやレーベルが替わるとこうもサウンドが一転するものか、と思う作品。きっと今のクラブでは絶対にウケる音楽。最初は2曲目のCakesなど気に入って中学の同級生に聴かせていたんだけど、、、、、なんか飽きるんよねえ。

それが切っ掛けか、それとももっと軽快なチック・コリアやキース・ジャレットの登場の時期でECM指向が目覚めたか・・僕の中でのステイグの音楽はここまでで追跡を終了しているんです。


おしまい

2006/9/27

最近夕刊フジが美味い!?  水曜:これは好物!

タイトルを見て「なんでそれが好物よ」ってツッコミありがとう
そう思うのは当たり前ですねぇ。
でも、ここからが違うよ

好物なんです。
これは

もちろん駅で買えます。
買ってイソイソと車内に駆け込むのです。


そら見ろ
やっぱりそーじゃないかあ
タブロイド紙が好物だなんてねェ。。。



ちょとお〜、ちょっとちょっと〜

違うちゅーに!

夕刊フジは夕刊フジでも、食べる夕刊フジ
では、さっそくご覧あれ

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『夕刊フジ特選おつまみ弁当』(NRE日本レストラン製)

この弁当、今年の夏頃から東京駅や新宿駅で見掛けていたんですが、、、
その、あまりの「ベタ」な包装から、かンな〜りドン引きしてたんですね。
オヤジ弁当丸出しっぽくて(笑)

ある時、家人と一緒に列車に揺られる前に、さて今夜の駅弁は何にしよう?(東京駅の駅弁は殆ど制覇)と選んでた時にですねェ、家人はそんなに食欲がない、とおっしゃるので、じゃあ「ダメ元」でコレってど〜よ、とかな〜りシャレで選んだのがコレ。
僕用には定番の「東京弁当」があるし。
っで、車内で広げてびっくり

イケるんですよ、こりが!
食欲が無いと、おっしゃっていた家人もあっという間に平らげてしまいました。

で、この日ももう残り少ない駅弁の中に1個発見〜
ブチゲット。

何でも夕刊フジの企画で「こんなおつまみの入った弁当があったら・・・」というアンケートから生まれた商品らしい。

で、チープに見える包装(まあ、それを狙ってるんですが)を開けると、二段重ねの重箱になってるんです。
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何てったってこの上段のオカズの品目の数が魅力。下段のごはんは軽くというバランスが心憎いですねェ。

オカズだけでも酒の肴に最適な感じ。ついつい駅のコンビニのカワキモノをシコタマ仕入れて車中で塩分取りすぎのおと〜さん、コレ!コレ!注目ですよ。

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オカズはどれも塩分控え目で胃に優しい。味付けも上々。
ホントNREの駅弁って最近ヒット連発です

ご飯は軽〜く(ホントにかる〜く)寄せられた白米と茶飯。
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これならカロリー気にするおねィさんもダイジョブ。

コンビニ弁当に馴らされてるそこのアナタ
是非一度ご賞味あれ!


おしまい

2006/9/26

暁に染まる街  火曜:街ぶら・街ネタ

もう随分行ってない街ってありますねェ

各地を移動していると、「あ、あの店のマスターは優しくていい人だったけど元気だろうか?」とか「あの店のマスターは趣味にばっかり没頭していたけど元気だろうか?」「あの店のマスターは飲んでばっかりいたけど元気なんだろうか?」「あの店のマスターは偏屈で大変な人だったけど元気だろうか?」、、、、何でも「元気だろうか?」を付ければ良いわけではないけど(笑)、ジャズに関わる店のマスターというのはホント、ミュージシャン以上にユニーク派が勢ぞろいしていますから、やっぱり「元気」でいてほしいものです。

この時期に東京から一晩寝台特急に揺られると夜明けを迎えるのがこの街


兵庫県の姫路市。

何かとよく通る地域ながら、もう25年以上も降り立ってないですねぇ。。。
その昔、岡山の山の中の学校で学生生活をおくっていた頃はたま〜に来ました。最後は東京に出てから初めてのリーダーバンドでのツアーでした。

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暁に染まる街・姫路

姫路といえば新快速の終点。岡山側から見ると関西の始まり。新快速の走る地域=関西圏と勝手に昔から決めています。新快速凄いですよ、特急と同じスピードで激走し内装も豪華。それで特別料金無しの優れもの。おやおや、いつの間にか新幹線以外の在来線も高架に替わってます。前よりも幾分コンパクトな駅になったようで、ホームの名物だったラーメンともうどんとも判別の尽かないヌードルは何処へ?

姫路〜梅田間、新快速(JRW)のライバルだった山陽電鉄もなにやら路線を付替えていますね。かなり大規模な改築工事が行われている姫路駅。

昔の姫路の印象は、週末になると街中の幹線道路に「走り屋」の車が溢れて知らぬ間にその中に巻き込まれて一緒に並走して何だか愉快でした(幹線道路が一方通行だった為)。行き先のある程度までは一緒に走らざるを得なかったからなぁ。
まあその「走り屋」さんの車の数は半端じゃありませんでした。でもみんな怖い感じではありませんでしたね。

その印象が強烈ですが、もう一つこの街というと忘れられないものがあります。

ジャズ喫茶(当時)“ライラ(Layla)”。僕が高校の頃は全国的にもジャズ喫茶が多く、行く土地々々のジャズ喫茶詣を楽しみにしてたんですが、姫路と言えば“ライラ”でした。でも山の中まで帰る為に列車の発車時刻までの短い時間に数度程度でしたが、由緒正しく、昔の新宿ピットインのような喫茶店のビニールソファーが好感度。かなりアグレッシィブなジャズがガンガンかかっていた印象があります。
そしてその後初リーダーバンドでの西日本ツアー(1981年4月と記憶)の時にこの店でライブをやりました。

マスターは由緒正しく偏屈そうで(笑)最初はドキドキしましたが、演奏後に話していると実はとても繊細でそれでいてシュールにユーモアたっぷりに若手を叱咤激励しているのがわかりました。後日東京に電話を掛けて来て「今度うちで作ってる機関誌みたいなのに何か書いてくれへんか?」との依頼でした。その頃僕も超若手でしたから、喜んで何か書いて送ったのを覚えています。

マスターは元気なのだろうか??
ネットを検索したらありました。
姫路 ジャズバー“Layla

見つけるまでちょっと時間がかかりましたが、今でもしっかりと若手を育てているようです。BBSを見る限り変わってなさそうでパワー全開(笑)。いつかふらりと途中下車で寄ってみたいですね。

実は僕の先祖を辿るとこの播州・播磨の兵庫県に行き着くんですねェ。これも何かの縁でしょう。

おしまい

2006/9/25

ゴゴイチ!  月曜:ちょっと舞台裏

ゴゴイチ。





濁点を取るとカレー屋さんになってしまいますが、その話しではありません。
午後1時。

広く芸能一般で人が集まったり、作業の打ち合わせで申し合わせたように出てくる言葉です。音楽も例外ではありません。つまりは「始業時刻」。ビジネスマンの人の9 to 5(ナイン・トゥ・ファイブ)の9に等しい。

元々舞台というのは夜になって開演するものなので、それを中心に生活の時間が回っていますから音楽であれ演劇であれ演ずる人間の多くは夜型です。
別にジャズに限らず例えばクラシックの大御所の方であっても夜中の11時を過ぎてから日付けを超えた午前1時過ぎまでが“ギンギン”のテレフォンタイムだったりします。「あ〜ら、赤松さんお元気〜!」とか、この時間帯は気持ちがオープンになってるので皆かなりのハイテンションです。

そんなですから「始業時刻」の境目を見分けるのは難しく、昼型と夜型の人間の接点としても「ゴゴイチ」は都合がよいのですね。






昔はスタジオも「せ〜の」型の“イッパツ録り”が多かったので「では、ゴゴイチで!」という始業時刻が設定されていましたが、最近は楽器によって入り時刻が分散される傾向にあってリズムセクションは“ゴゴイチ”、オーバーダブ組の楽器は夕方以降、時には作業の進行状況を逐次連絡待機とか、随分変わってきました。
それでも「せ〜の」でやるアルバムレコーディングはやはり“ゴゴイチ”。これは午前中にスタジオ側が機器のチェックやスタンバイを行う必要からもありますが、午前中からミュージシャンを引っ張り出しても結果良い演奏に期待出来ない意味もあります。(みんな寝ぼけて思考回路が停まってますから/笑)






東京の場合、もう一つ“ゴゴイチ”の理由が。

交通渋滞。
渋滞のパターンを見ると、まず午前7時過ぎから午前9時までは朝の通勤ラッシュ。続いて午前9時に「始業」した会社の車が一斉に会社から飛び出す始業ラッシュそれに近所のおばちゃま達の買出しラッシュ(広告の品買出しラッシュともいいます)が加わり、これが午前中いっぱい続きます。
そのラッシュの波が途切れるのが、ちょうど「お昼どき」。つまり昼食タイムなわけです。みなさん何処かに車を停めて食事に入るわけですね。

夜型のミュージシャンが起きる平均的な時間が午前11時。いわゆる業界の人からの電話(最近はメールが主ですが)連絡タイムがこの時間帯ですから、そこで朝食を食べ珈琲などで頭を覚まし、ではそろそろ、、、というのがちょうど正午過ぎ、世間的な「昼食タイム」になるわけです。






ラッシュの時間帯に移動するのと昼食タイムに移動するのとでは下手すると倍以上時間が違いますから“ゴゴイチ”というのは時間に厳しい世界では重宝がられるのです。
どのくらい効率がよいかというと、僕が使うインターから新宿まで、昼食タイムに高速に乗れば15分ですが、午後1時を過ぎると30分は見ないと不安。。。この図式で考えれば1時間で行けるところに2時間。。。それだけで疲れますね。

ともあれ、“ゴゴイチ”は今も始業時刻として生活の中の指針になっているのです。


おしまい

2006/9/24

ううん、、、大丈夫か?  日記

最近気になる事がある
国産の製品の成熟度がどんどん下がっている事。

例えば・・・・・

先日携帯用のWinが固まってどーしようもなくなり、やむおえずもう一台Winを緊急要請で購入。僕は元来Mac派なんですけど、出先でトラブルがあるとどうしても扱える店が限られてるので持ち運びはWinにしているのです。
製品の機能(ソフト)はどんどん充実しているのですが、どーでもよいような所が結構モロイんで大丈夫かしらんと思ってしまうのですねぇ


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これはパソコンの裏面のストッパー。
買って数週間で・・・・・・・・

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あらら、、、いつの間にかストッパーのゴムがどこかでポロリととれてしまいました
どうしたもんでしょう。

実は買い替え前のWinもまったく同じ箇所がポロリととれてしまってたんですねぇ。。。メーカーは違いますが・・・
これがとれるとキーを操作する度にカツカツ言ってうるさいのですよ。
使い方が乱暴なんて言わないでね、同じ部分がとれるというのは乱暴に扱ってもそうなる確率は低いんですから。。

で、i-bookの同じ箇所を見てみると・・・・

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ほらね、ちゃんと周りを固定してとれないようになってます。

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要するに使い手の環境は様々、ストッパーなどは知らずの内に毎日お世話になってる部分。そこがモロイというのは少し前までの国産品では考えられなかった。
コストダウンする所が違うのではないかなぁ。。。

ひょっとすると、こんなところにも英知の結晶だった団塊の世代の引退=後継者・技術者不足があるんだろうか?

大丈夫?


おしまい

2006/9/23

メール便!  日記

只今午前5時20分
外では新聞配達のバイクの音が聞こえています。空も少し明けてきましたね。今は雲に覆われてどんより

溜っていた事務的な事を昨夜からやっていたらこんな時間に。
最近は音源や譜面等はネットを介してデータでやり取りしていたので久し振りにプリントしたり録音したデータをまとめて送付にコンビニまで行った。
数年前までは当たり前だったのに、考えてみると宅配便や郵便を出したのは半年振りくらいになるゾ。
ひゃ〜

昨夜も深夜に原稿をまとめてデータで送ったんだけど、改めて自分が動いて「物」を送るというのは労力のいる事だと思った。
メールだと「ポン!」とreturnを押せば「はい、終わり〜」だもんなぁ。。
やっぱり21世紀なんだと思う。

しかし、やはり手紙とか受取るのは嬉しいですね。手書きの文面とか。それはわかるんですが、数が多いともうお手上げになってしまいます。

で、さっき最後にコンビニに行った(実は今夜3回行った)時に、いつの間にそんなモノが!?と思う物を店員に薦められました。

一晩で3回も宅急便を出しに来るのは僕くらいだからしっかり顔覚えられています(笑)
昨夜のブログに書いた通りマレットをリペアーに出す為に梱包(この梱包する箱を探すのに時間が掛かった・・・)して、もう一つは本来なら郵便で送ろうかと思ったんだけど今日は時間外窓口が開いてないし、もうこれ以上Lの付くコンビニまで行く元気も無かったので7の付くコンビニでまとめて出そうとした。

すると、妖艶なコンビニのおねィさんが「ねぇねぇ、これ使ってはいかがかしら〜ん」と差し出したのがコレ

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「メール便?」
はてはて、なんでしょー おねィさんに教えてもらいました
要するに宅配便の封書って事ですね。
ナニナニ?このまま普通に宅配にすると640円だけどメール便にすれば160円だって

そ、そんな〜〜〜〜

親切なおねィさんの助言ながら、もう、こっちは限界なので早く帰って風呂に入りたい。メール便にするには郵便と同じように封筒に差出人を書かなきゃならん。う〜ン、もう限界ッス。う〜ん、う〜ん、と言ってると朝イチの集配のトラックがやって来てしまった。午前5時集荷と聞いていたので今夜は全ての作業をその時間までに終わらせる計画だったんだ。
「どうします〜?」「うん、もう来ちゃったし、いいやコレで」と、今日はそのままに。

まったく知らなかった僕が無知なんだろうけど、そういうのは郵便局だけ、と思っていたとは、自分が昭和してました

へぇ〜〜、と思ったので風呂上がりに書いてみました。
きっとみなさんは知ってたんでしょうねぇ。。。


ふうーっ。
おやすみなさ〜い


おしまい

2006/9/22


毎週金曜日はヴィブラフォンやマリンバをやっている人向けのお話し。金曜第二十六回目の今日はマレットの替え時のお話しです

クラシックと違ってジャズの場合は曲毎にマレットを持ち替える事は殆どありません。100%ではありませんがジャズプレーヤーの殆どはずっと同じマレットを使ってどのような曲でも演奏します。

理由はただ一つ。

音色自体が即興演奏も含めた演奏者のキャラクターとなっているからです。

なので、よくわかってない人(アレンジャー)がスタジオなんかで譜面のあちこちに「Hard Mallets」とか「Soft Mallets」とか書いてあると・・・・・・・

全て黙殺(笑)

そこまでひどくはありませんが、まず録音されたトラックの中でハードに演奏するか、ソフトに演奏するかはその日のセッティングによって演奏者とエンジニアが決めますから、マレットの種類を指定する場合は事前に打診が必要になります。
大体「少しハード」とか「少しソフト」な程度のものは演奏者もそれとなく持って来てるはずですからね。

さて、その長い時間使うマレットの替え時というのは、実際にはどうなのでしょう。

人の事はよくわかりませんから、自分の事を書きます。

この7年の間に1度マレットが替わりました。
90年代は「綿巻き」のマレットも使っていましたが、粒立ちの良さと引き換えに音圧が上がらずライブの時などは散々苦労をする内に、若干粒立ちは犠牲になるものの音圧の上がる「毛糸巻き」のマレットへと移行しました。
概ね、何かのレコーディングを境に使うマレットが固定しています。

マッシュルーム・ヘッドという未知の分野のマレットに移行したのは、1999年に録音したこのアルバムが最初でした。

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『NEXT DOOR〜birth of the“Swift Jazz”/赤松敏弘』(ベガ・ミュージックエンタテイメント)

「毛糸巻き」マレットの弱点だった粒立ちを鋭角なヘッドの形で得られるというもので、それまでずっとスタンダードな(球形)ヘッドのマレットに慣れていたので、最初は随分「違和感」を感じて苦労しました。球形ヘッドのマレットならどの角度で叩いてもほぼ同じアタック音が出るのに対してマッシュルーム・ヘッドのマレットは角度によってアタック音が変ってしまうわけです。最初はとても厄介でじゃじゃ馬のようなマレットに感じましたが約1年使って「癖」を克服出来たので上記のアルバムの録音に用いたのです。

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GOOD VIBES M-229 (1998年から2004年冬まで使用)

それ以降のリーダー作やスタジオ録音はこのマレットを使っていました。

実はこの型番のマレットを使うのは二度め。但し以前使った時とは型番は同じでも感触はまったく別物と言ってよいほど変っていたのです。

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GOOD VIBES M-229(旧モデル/1980年代にボストンで購入)
このマレットは1990年のアルバム『アンファン』(ポリドール)で使っています。
マレット・メーカーは大企業ではないので材質や感触が不安定な為、気に入ったマレットがあると“その時”の在庫からまとめ買いしないと後悔する事が多いのです。この品番などはマレットの色まで変ってまったく別モノのような印象です。

さて、大きな転機は皮肉にも上記に続いた自分のアルバムが高音質カッティングで制作された事にありました。レコーディングした音がそのままCDになっていると思っているかもしれませんが、恐らく70%程度の質感に劣化しています。これはCDの製造工程で技術的に解決出来なかった問題でしたが、JVCが開発したXRCD24というシステムを使うとその劣化が90%台にまで回復しほぼアナログ時代のプレスと同等に。劣化を見越して「キツめ」のマスタリングをするのが常でしたが、このシステムが開発された当初はここまで音のエッヂが立つとは誰も予想していなかったのです。光栄にもこのシステムの世界第一弾プレスとなったアルバムを聴いて、今までとは違う音の出し方の必要性を痛感しました。
続くXRCD24仕様の二作目では前作の問題点はほぼクリアー出来ましたが、既に頭の中では「音色の転機」を感じていたのです。

試行錯誤で様々なマレットを約2年間密かに試していましたが、ライブなども行いながら自分で「次の音」と決めたのがこのマレット。

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Inaki Sebastian VCS-3 2004年から使用中

決定的にこのマレットで「行く」事を決めたのは、このアルバムのレコーディングでした。
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『Fankacoustics/角松敏生』(BMGファンハウス/2004年)

角松敏生さんの二枚組のアルバムのDisc-1のソロ・トラックですが、それまでにもライブで使って馴れたところだったので「確信」がありました。鞄にはそっとGOOD VIBESを忍ばせてはいたんですが・・・(笑)。
スタジオでプレイバックした時、自分で思っていた通りのサウンドに仕上がったのです。それはとてもフレッシュでした。マリンバの音色(中音域が好き)のような伸びやかなサウンドをヴィブラフォンに生かしたいと願っていたのです。

以降、全てのレコーディングにこのマレットを使っていますが、初期に購入した物はリペアーに出す状態で、明日から入院予定。予備のマレットの出動となります。

品質が安定しないという弱点が気になります・・・・

おしまい

2006/9/21


昨夜エアジンのライブが終わって駐車場へ車を取りに行こうと通りに出たら・・・・
パーキング・メーターに一台も車が止まってない まだ宵の口の午後11時過ぎだと言うのに。。。。
夜の繁華街から車が消えると、こうも寒々しいものか。アメリカだって何処だってパーキング許可証を持っていれば路上駐車は当たり前。住宅地の中じゃあるまいし、しかも日中は駐車可なのに夜8時から朝まで駐車禁止とは無駄・無駄・無駄。狭い国土を何と心得る
せめて繁華街でパーキングメーターのある場所は24時間メーターが使えるようにすべき。まるでゴーストタウン。ホント誰も困らんよ。

お陰で今夜は近くのライブレストラン『KAMOME』で遅い夕食を食べて帰ろうと思っていたんだけど、通りの“ゾ〜〜っ”とする光景を見たからにはサッサと横浜とおさらばするしかない。途中で久し振りに深夜のファミレスに行った。コンビニなんだかファミレスなんだかわからない看板の店だ。マタ〜リしたウエイトレスがマタ〜リした料理を運びマタ〜リしながら食べ、マタ〜リ煮詰まったコーヒーを何度も注がれマタ〜リと休憩して帰ったら午前2時でした。

なぜ昨夜の話しかと言うと、9月10日のブログで紹介したアルバムの当事者でもある市川秀男さんにそのアルバムの話しを休憩中にいろいろと聞く事が出来たからだ。そのアルバムとは・・・
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『MEGALOPOLIS/松本浩・市川秀男カルテット』(新星堂/1969年録音/原盤:日本ビクター)

松本浩さんというヴィブラフォン奏者はこの音源で初めて聴いた。ソリッドな演奏で69年という時代を考えると先進的な音。
現在73歳で、このアルバムを復刻するにあたり今年市川さんと会ったそうだ。とにかく話好きの人で、テナーの松本さん(故人)がスリーピーというニックネームだったのに対してヴィブラフォンの松本さんはスピーキーと呼ばれていたそうだ。今も昔と変らずバイタリティーに溢れているそうです。市川さんによれば、当時もう一枚ボサノヴァのアルバムをレコーディングしたというからいつか登場するのでは。
当時はスタジオにヘッドフォン・モニターが無く、全員が「せ〜の」で録音していたらしい。ライブとまったく同じ環境なわけ。時にはスタジオに椅子を並べてお客さんを入れて録音した事もあるそうな。何だか楽しそうな時代ですね。
そう思って聴いてみると、賑やかな曲はドラムが遠くで鳴っている謎も解けます。松本さんはギターの中牟礼さんなどと同期で長らくホテルで演奏の後、渡米したとの事。それ以降については市川さんもあまり知らないらしい。ともあれ興味深いアルバムです。

さて、タイトルの「Lady T.」。
これは市川さんのオリジナルのワルツで、今日も一緒に演奏します。実は前(7月8日のブログで)アイドル的な存在だった邦人ジャズ・アーチストの名前を挙げ、実際に共演出来た事を喜びに思っていると書きましたが、その中でもこの「Lady T.」を聴かなかったら(生意気にも)オリジナリティーのある曲が日本のジャズから生まれる事など無い、と思っていたくらい。演奏は好きでもワクワクする曲に出会ってなかったのでしょうね。
だからこの曲を聴いた時、地方にいた僕は大いに勇気付けられました。こんな曲が毎夜演奏出来るなら東京も悪く無い・・・。今よりも邦人のジャズ・アルバムが地方で手に入りにくかった頃ですから出会ったのは、もう偶然としか言い様がありません。
今夜はその“Lady T.”を聴いてワクワクしたアルバムを。

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『SUNRISE SUNSET/福井五十雄』(Three Blind Mice/1976年)

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『ONLY TRUST YOUR HEART/水橋孝』(RCA/1976年)

上のアルバムはベースの福井さんの初リーダーアルバムでヴィブラフォンの松石和宏さんがフィーチャーされています。もちろんピアノは市川さん。一昨年スリーブラインドマイスの藤井社長と雑談になった時に「このアルバムを是非再発してよ」とリクエストしました。恐らく「MEGALOPOLIS」を上回る反響があると思います。
松石さんとは東京に出て来た頃にギタリストの紹介で当時新宿にあった「G7」という店で会いました。「何か演奏して行きなよ」と言うので調子に乗って演奏したら「ずっとやって」とその日は僕ばかり演奏してしまい松石さんの演奏は殆ど聴けませんでした
後に市川さんと一緒に演奏する事になって話しには出てくるんですが、まだ実際にちゃんと聴いてないのが残念です。

下のアルバムはベースの水橋さんのアルバムで、メンバーは市川さんにドラムがジョージ大塚さんというピアノトリオ編成。先に福井さんのアルバムの「Lady T.」を聴いていたので、こっちの「Lady T.」はまるでサカリの付いたネコのように駆け回ります。それがまたスリリングで、こんなに自由に曲を演奏しちゃう市川さんというピアニストに是非会いたいと思った切っ掛けのアルバム。

で、肝心の市川さんのリーダー・アルバムには「Lady T.」があるのかどうか・・・
サイトを見たらありました。
『SKYS CLAYPER/市川秀男』(テイチク/1976年)
6枚目のアルバムで、これも76年の録音ですから、本人もよっぽど気に入った曲だったのでしょう上記を加えると同じ年の3枚のアルバムに収録されている事になります。これはどんなLady T.なんでしょうねぇ。。
今度聴かせてもらおうっかな〜

あ、Lady T.って昔市川さんが飼ってたネコの事だそうです。

おしまい



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