2007/11/30

究極の練習その5:発想の転換  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック

毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。第七十三回目の今日は練習するにあたって発想の転換のお話しです。

コードスケール(Chord Scales)を理解して演奏する事の大切さはこれまでに何度も繰り返し書いていますが、コードネームを覚えるだけでも必死なのに、さらにそれの分析まで頭に叩き込め、と言われるとヒーヒー悲鳴をあげてしまう人もいます。

「音楽は学問じゃないゾ!」「芸術は感性で感じるものだ!」

な〜んて開き直りされたらそれまでですが、、、まぁ、頭を冷して(笑)。

言葉が難しいから“面倒”に思ってるだけのケースが多いんですね。

でも、難しい(そうに聞こえる)音楽用語を知らない時に発見したお話なら、ちょっとは取っ掛かりが見つかるでしょう。今日はそんな話題です。

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マリンバやヴィブラフォンって離れて見ると鍵盤が並んでいるだけでそれをマレットで演奏するだけですから特に難しい楽器ではありません。子供にだってすぐ演奏出来ます。

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(クリックで拡大/以下同じ)

一番簡単と思えるC Majorのスケールを弾いてみましょう。

ね。簡単でしょ?

これでスケールの練習は終わり!って大半の人がこれ以上はやらないのです。

でもねぇ、上の写真を見て下さいよ。鍵盤は最低音が“C”じゃなくて“F”からありますよね。もしもこれが管楽器だったら「F管」ですよね。
まぁ、鍵盤がピアノと同じように並んでいるので、そんなヘソ曲りな思い付きを持つほうも変かもしれませんが、曲を演奏する時っていろんな位置(音域)で演奏するじゃないですか。そう考えると、スケールの練習って楽器の全音域でやっておく必要があるんじゃないかな?

この辺りの事を曲集『ジャズマリンバ & ヴィブラフォン(通称ジャズマリ)』(ヤマハ)のコラムで書いていますが、今夜は高校の時に発見したその秘密?を書いてみます。頭を柔らかくして読んで下さい。コードスケールというものが簡単に理解出来るかもしれません。

■楽器の最低音から最高音までの間で各調のスケール練習をすると良い

ヴィブラフォンの場合、最低音と最高音は“F”です。マリンバの場合は“C”の楽器や“A”の楽器がありますが、「ジャズマリ」で触れている伴奏の音域を最低音として“D”から始めても良いですが、ここで説明する“F”からをお薦めします。

コードがよく理解出来ないという人の大半が「固定ド」です。でも、それはけっこう怪しくて、たまたま鍵盤があるから「形」でそう感じているだけの人が大半。「固定ド」に固着しているのはキーホード楽器だけで、弦楽器や管楽器の大半は「形や視覚的」に「固定ド」ではありません。速やかに「移動ド」に移す訓練をしましょう。音楽は「移動ド」で出来ているのですから。

最初にC Major(C dur)のスケールを楽器の最低音から始めてみましょう。

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ちょっと普段とは違った感覚になると思いますが、それでいいのです。
“F”から始めるのにC Major ?って感じるのは鍵盤に対して視覚的に頭が「固定」されている証拠なんです。そこから解き放つ練習なんですが、これにコードスケールを当てはめるとC Majorのキーのダイアトニック・スケール・コード全てが当てはまります(もちろんコードによってはアヴォイド・ノートも含まれていますが)。

次にフラットが一つ付くF Major(F dur)を弾いてみましょう。

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これは何の違和感もないでしょう。「固定ド」の人も「移動ド」の人も。
これにコードスケールを当てはめると当然F Majorのキーのダイアトニック・スケール・コード全てが当てはまります。

次にフラットが二つのBb Major(B dur)を弾いてみましょう。

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ちょっと感じが掴めてきたかな? 当然Bb Majorのキーのダイアトニック・スケール・コードがこの同一スケールで弾ける事がわかってくるでしょう。

じゃ、シャープの場合はどうなるか?

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“F#”の音から始まるG Major(G dur)のスケール。どの調でもスタートは“F”か“F#”のどちらかに統一されるわけですね。当然このスケール一つでG Majorのキーの全てのダイアトニック・スケール・コードが弾けるわけです。

念には念を、でシャープ3つなら。。。

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これまでスケールの練習を根音からしか始めた事が無かった人は少し違和感があるかもしれませんが、コードネームを見てコードスケールを解明する時のヒントになるはずです。
一つの調の中に7つのダイアトニック・スケール・コードがあるから、それらを一つ一つ練習して覚えてそして、、、なーんてやってたら長調だけでも84個もコードスケールがあって途方に暮れてしまいますが、この方法でチャレンジすれば12種類で済みます。
しかもスタートする音は2つの内のどちらか。
単純に7分の1でマスター出来るのですね。

少し変形したコードスケールでも、スタートする音を統一すると一つと思っていたコードスケールが同時に複数のコードスケールをマスターする事になります。

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Fのハーモニック・マイナー・スケール(和声的短音階)。
当然Fm(Maj7)のコードスケールであると同時にFマイナーのV7であるC7(b9)のコードスケールHMP5でもあるわけです。
さらに下段に挙げたような変形したコードのコードスケールとしても考えられるわけですね。

合理的に楽器を使った練習を行えば「音感的」に正確なレスポンスが備わり、自分の「感性」を自分の「楽器」で、具体的で正確に表現する方法が早く見つかるはずです。

チャレンジあるのみ!

おしまい

2007/11/29

聡明な時・・・・・・・・谷川賢作(p)  木曜:Jazz & Classic Library

過去において影響を受けたミュージシャンはたくさんいる。

ただ聴くだけで影響を受けていた人、
近くにいて影響を与えてくれた人、
一緒に演奏して影響を受けた人、、、、、

僕らは音楽が生活の基準だからそういった影響は音に現れる。音楽以外の人からの影響もあるかもしれないけど、やはり音楽から受ける影響が一番先にくる。仕方ない、そうやって生きてきたのだから。

みなさんの周りにもいるでしょ?いろんな事で影響を与えてくれる人が。

今夜紹介するのは、遠い時の向こうの人でもなければ、遠い場所にいる人でもない。ある意味で僕らの音楽仲間の中の一人の作品。

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『PIANO SOLO Vol.3/谷川賢作』(Troubadour cafe/2004年)

1983年頃だったと思う、彼と最初に会ったのは。当時、南浦和の駅前にあった一風変わったライブハウス“歪珠亭”(ひずみだまてい)のオーナーC氏が出演していた池袋のライブハウスに訪ねて来られ「是非一度ウチでやってみませんか?」とお誘いを受けて出掛けた時の事だった。そこで初めて顔を会わし紹介されたまだ青年のピアニスト(自分もだけどね!)が彼だった。

ミュージシャンは最初の印象というのが大切で、その時に彼が出してきたオリジナル曲(Rain Drops)を弾きながら大いに感心した。初めて演奏する曲なのに自分が思い描く方向に音楽が流れて行く快感のような物を感じた。それはとても良い刺激で当時僕がまだ確立出来ていなかった音楽のある部分を彼はすでにちゃんと形にしていたのだった。
しばらくの間、お互いのオリジナルを出し合いながら一緒に演奏した。
演奏は日増しに熱くなり、感情をモロにぶつけるかのような演奏が当時のカセットテープに残されている。ピアノとヴィブラフォンという似通った性質からか、お互いに一歩引いた表現よりもぶつかり合いに快感があったのかもしれない。
僕は20代中盤、彼は20代前半だった。

うぬぼれでも何でもなく、当時僕が同世代のオリジナル曲で感心させられた唯一の存在で、彼の持つ「二面性」が生かされた音楽はどれも情熱的で好きだった。

しばらく一緒に演奏した後に、音楽仲間ではよくある事だけど、どうしても一緒になれない部分があってお互い納得が出来ずにそれぞれの道に進む事にした。
それから四半世紀。

今年の春先にあるライブハウスに忘れ物(販促用のCDサンプル)を取りに行った時、たまたま出演していたのが彼だった。
四半世紀を経て久し振りに彼の演奏を観て思ったのは、「あの時」を生きている逞しいピアニストだと。

久し振りなのでお互いのアルバムを交換して帰ったその時の作品がこのアルバム。

この中の何曲かは当時あの不思議なライブハウス“歪珠亭”で演奏した記憶のあるもので、「ああ、これは・・・」という懐かしさというだけでなく「あの時」の何とも言えない感情が渦巻く時代を今に蘇らせてくれる。“歪珠亭”とは若いミュージシャンに演奏の場を与えてくれて亭主も毎晩ライブを楽しみながら時に激論を交わす(深夜まで)事もあるという今では考えられない空間だった。富士山の花崗岩と大理石に包まれた生音で演奏する事を目的としたサロン。彼はその“歪珠亭”のハウスピアニストとして音楽の修行中だった。

谷川賢作の音楽をリリカルと言う人もいるけど、僕はそんなセンチメンタルな感じでは受けとめていない。

「スリル」

例えば転調ひとつ取っても彼の音楽には「スリル」や「快感」というものがある。
また、こらえきれないほどの「激しさ」で満ちあふれている時だってある。ピアニシモで弾いていても、その次に突然どんな表情に変貌するのか、ちょっとドキドキさせられる。
僕が好きな「どきどき」「わくわく」がいつでも存在しているんですね。

昔の広告コピーではないけど、「芸術は爆発だ!」という言葉のとおりなんだ。

もしも音楽に年齢があるとしたら、青々とした息吹を感じる年齢の音楽。
実際の年齢なんかどうでもいい。そこで出している音にそれがあるかどうかが僕は一番大切だと思う。年老いてイジケた音楽なんか聴きたくない。

ジャズ・ジャーナリストの小川隆夫さんが僕らの音楽を「どきどき。わくわく」という言葉で形容してくれた事がある。
四半世紀の昔に彼の音楽に感じたものもそれと同じものだったと記憶しているし、こうして最近の彼のアルバムを聴いて同じように感じるのは、「あの時」彼に影響を受けて広がった自分の世界なのかもしれない、と思いながら聞き返してみるのでした。

谷川賢作ホームページ

おしまい

2007/11/28

森のオアシスで・・・  水曜:これは好物!

。。。
移動の途中で偶然に口にしたもので“おや?”と思わせてくれた感動の好物は多い。
狭い日本のあちこちに名物が溢れてるけど、“特別”なものじゃない“フツー”のものが美味しければ、この次に立ち寄った時にその土地で他のものも食べてみたくなるじゃないですか。そうやってグルメガイドなんかに頼らない自分流の好物マップを増やして行くのは実に楽しい。

この秋に巡ったあちこちでもありました。

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このショットだけだと何処だかわからないでしょうが、これは岡山自動車道(岡山JCT〜北房JCT)の途中にある高梁SAの風景。
岡山方面から中国自動車道に抜けようと走っていたら、高速の標識に高梁SAの表示と並列して「森のオアシス」という見慣れない表記を見つけて立ち寄ってみたんですね。

この後立ち寄った津山市同様になだらかな山が延々と続く中国山地独特の風景。
山に沈む夕陽ならこの辺りが最高と思ってるエリアなんですが、高梁川という一級河川が流れているので雲海の名所でもあります。
僕の“ボサノヴァ”体験で出てくる朝靄も実はこの辺りを走るJRの伯備線や姫新線で眺めながらマッチした体験があまりにも感動的で高校時代以来未だに脳裏に焼きついて離れないのですね。

さて、何の予備知識も無く立ち寄った小さなPA。
小腹も空いていたので何か軽く食べることに。

でも、ホントに小さなSAで走る車も少ないから当然利用客も殆どいません。
まだ新しそうなPAの建物の中に入っても、特に「御当地のコレ!」みたいなケバケバしい宣伝もありません。ごく“フツー”のメニューがごく“フツー”に並んでいるだけ。飲食施設もレストランとかじゃなく軽食コーナーといった感じの座席がちょっと並んでいる一画があるだけ。

食券発券機によくあるホントだか嘘だか怪しい“当店人気No1”なんてベタベタ貼られた「押し付けメニュー」のポップも無い。
でも、新しく陽光がサンサンと入る明るく清潔なこの一画の感じはかなりの好感触。

ここまで欲のないSAも珍しい。

唯一小さく、ホント遠慮気味に手書きで小さく「おいしい鶏めし」とあったのでそれがセットになった天ぷら蕎麦セットを頼んだ。

蕎麦はいつもセイロを頼むんだけどSAで美味かった事がないので珍しく「かけ」に。
つゆ系の麺類ならうどんだけど四国や関西以外では美味かった事がないので頼まない。

ほどなくして出来上がった天ぷら蕎麦セット。
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一口つゆを啜って思わず出た言葉が「ん、美味い!」
関東の濃い醤油と鰹の出汁が効いた「そば出汁」も好きだが、関西の透明で様々な出汁の効いた「うどん出汁」も大好きだ。
それが「うどん」ではなく「蕎麦」で美味いと思ったのは、JR小淵沢駅のかけ蕎麦以来かもしれない。

出汁が透き通っているのと同様に味に一点の濁りもない。
「へぇ〜」と思わず感心。
蕎麦は普通だったけど、それをこんなに美味い出汁で食べさせてくれるなら「かけ蕎麦」も見直してみようかな。

続いて控え目に「おいしい」と名打っていた鶏めしに箸を進める。
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「ほ〜ぅ!」
これは大好きな大分の“吉野鶏めし”系のちょっと甘めでふっくらした味覚。鶏は歯応えが適度にあって噛むほどに味が増すタイプ。一発でファンになってしまった。

再び蕎麦のつゆを啜り蕎麦をいただく。

なんだか、極々当り前のものが美味しくいただける至高の時間になった。
何の飾り付けもない食器、混雑の喧騒も無く、見渡す限りに脈々と続く山並み。
静かに、そして美味しくいただける事に満足したアットホームなオアシスだった。

おしまい

2007/11/27

高いのと低いのと・・・  火曜:街ぶら・街ネタ

人間のおかしな価値観の中に高さと値段という尺度がありますね。
時と場合によってそれがまたひっくり返るから、ホント価値観っておかしなものです。

たとえば、飲食店などのテナント料金をみると、まず一階が一番高く、上階に行くほど安くなっています。喫茶店などは一階が一番客の入りが良く高くても上階よりは一階を選ぶのが通例だそうです。確かに道を歩いていて「ちょっとコーヒーでも」って思った時に一階と二階の喫茶店があったらよっぽど展望が良くない限り一階の喫茶店を選ぶ人が多いです。一階のテナント料が高いのは人通りをスムースに取り込むからでしょう。

それとは逆に、マンションやホテルは上階になるほど価格や賃料、料金が高くなります。防犯という意味もあるかもしれませんがプライベートを確保するとなると人通りから離れる場所ほど高いという事なんでしょう。眺望という事も含まれるかもしれません。でも眺望は自分の所よりも高い建物が建つとそこで終わりですからあまり過信しないほうがいいですね。

なんでこんな事を書くかというと、今朝東京に戻る時に使った寝台特急が満席でいつもの二階部屋ではなく一階部屋だったからです。

な〜んだ、鉄ヲタクねたかいッ!て思わないでね。これも街ネタかもしれないので。

上も下も同じ料金。
今の寝台個室は料金的には差がないのですが・・・

むかし、岡山の高校から東京へ月イチでマリンバのレッスンに通っていた頃に行きは新幹線でも帰りは時々遅くなって新幹線では帰れずに寝台列車を使っていました。その頃の寝台車は今のような個室ではなく二段〜三段ベッドが線路の枕木方向に並ぶまことに非プライベートな造り(開放式寝台と言うのだそうです)。それぞれにカーテンを閉めればプライベート空間は作れるもののカーテン一枚ですからねぇ。。
話し声に寝言、イビキは言うに及ばず、妖艶なおねぃさんが同じ列の寝台だったりすると思春期の高校生は一晩中ドキドキしたものでした(笑)

その頃の開放式寝台の料金は下段ほど高く上段ほど安いという設定で、下段はベッドに座ってなんとか着替えが出来る頭上スペース、上段になるとこれは横になったまんまで必死で着替えるしかなく、しかもベッドへの上り下りは脚立のようなハシゴですから環境の差は歴然としていました。一度だけ三段式の寝台に乗った事がありましたが、誰も真ん中の寝台は使っていませんでした。そりゃそうでしょう、よっぽど混む時期以外に上下を他人に挟まれて過ごす人はいません。

それに比べれば今日の寝台は個室で、しかも室内で立って着替えられるスペースがあるのですから居住空間は格段に進化しています。
だからという事でしょうが一階も二階も料金は同じ。グレードの差によって料金体系が設定されているんですね。

僕はB寝台の個室は殆ど二階を使います。理由は単純で駅に着いた時に部屋を覗かれない高さがあるから。寝るときに星や月が見えるというのはおまけです。
久し振りに一階の個室の納まると、同じ寝台特急でも何か違うのですね。

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一階の個室。いつものようにパソコンをセットして・・・・

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二階だと上方に回りこむ窓が上方に広がる

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造りや設備は同じだが・・・

何か違う・・・。
そう、お気付きだと思うけど窓も室内空間も上に行くほど広がってるんですね。これは電車を見るとちょうど裾の部分が絞られている構造を見掛けるあの部分に部屋があるという事なんです。電車は室内幅を確保する為にホームの縁に車体が接触しないように裾を絞って作ってあるんですね。通勤で使われる電車は座席がロングシートなので垂直ですがクロスシートの電車は皆こうなっています。

だから天井方向の広さは二階よりも広々してるんですが・・・・

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いつもキャリーバッグをベッド横のスペースに置くんですが、これがはみ出してしまうんですねぇ。ううん。。。

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仕方なくドアとベッドの間になんとか収納

行きも帰りも同じ荷物の容量なのにヘンですねぇ。。。

あっ

そうか!

床面積。

これが一階は狭いんだ。

二階は確かに窓が回り込んでいるから見た目の室内空間は狭いかもしれないけど、床面積では一階よりも広いって事。

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行きの二階部屋

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考えてみれば人間は床に寝たり物を置いたりするのだから頭上が狭くてもこちらのほうが良いに決まってる。立って着替えられる空間は確保されているのだし。

電車の裾を絞った分だけ一階の床面積は狭いのでありました。だから二階では置けたキャリーバッグが置けなかったんだ。

でも、一階はホームがこの位置に見えるので駅を通過するときのスピード感といいますか、迫力というものはありますが・・・

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寝巻きの裾がめくれていてもカーテンを閉めない限りホームから丸見え(笑)
そっちのスリルが優るかも。

JRさん、一階の個室は割引してちょー!

あ、でも、閉所恐怖症の人には一階がお薦めかな。

おしまい

2007/11/26


ジャズのレコーディングはマルチトラックを使ってもポップスのレコーディングと違ってトラック毎に個別に録音するのではなく全員で「せ〜のッ!」で録音します。

よっぽどオーバーダビング(重ね録り)を必要とするような大掛かりなケースじゃない限り殆どがこの「せ〜のっ!」。俗に言う“一発録り”。

一瞬のハプニングやグルーヴがジャズの場合アドリブ・ソロと同じように作品の出来に大きく作用するからなんです。二度とない一瞬の記録なんですね。何度もやっても同じ演奏になるとジャズではありません。どんな些細な部分でも二度と繰り返してハップンする事がない状態の中でベストを尽くすギリギリの部分。完成したものではなく未完成ながら何度も聞き返したくなるような音楽、それがジャズかもしれません。

クラシックのレコーディングは大家と呼ばれる人でも逆に細かい部分を何度も演奏して繋ぐケースも多く1曲に何日も掛かるのです。決してスラスラと弾けるものを録音しているのではないのですね。クラシックでは録音された完成形を聞きながらイメージし、演奏者はさらに練習に没頭するのですからジャズとは正反対です。
それだけレコーディングという環境はどの音楽でもステージとは異なったものなのです。

ジャズでは1曲を録音する目安は2時間。何度かテイクを録って選ぶわけで、テイクも2つかよっぽど異なるアイデアを実践する場合に3つ程度。それ以上録っても“その日の良い状態”は恐らく記録されません(経験上)。

これでも「のんびり」したもので、むかしのレコーディングでは30分に1曲なんてペースもあったようで、よっぽど「慣れた」曲だったのかも。
もちろんスタジオの仕事では当り前ですが、ジャズのアルバムの録音となると些細な事よりも全体の音楽の純度が勝負。演奏者の集中力が失われたら終わりです。

僕もユキ・アリマサとのデュオでサクサク行く時は30分で1曲なんてペースもありますが、編成が増えればそれだけ意志の疎通に時間が掛かるわけで(特に僕の場合スタジオで初顔合わせのメンバーが多いので)、1テイク録って全員で聞き返しながら「あ〜だ、こ〜だ」と意見を交しながら進めていると1時間はあっという間に過ぎます。

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今日の話しの写真とは異なっているかも?しれませんが・・・かもです(笑)

そんな状況ですからもちろんハプニングはつき物。

ある時のレコーディング。

Aさん(イニシャルじゃないよ)の曲を少しヘッドアレンジしてレコーディングしていた時の事。
作曲者のAさんも演奏に加わってもらってのレコーディング。
それぞれのオリジナルには思い入れがあるもので、たとえ一つのコードでも他人が編曲と名打って変えようものなら「侵略」に近い変化。でも、「それもあり」の世界だから同じ曲でも演奏者によって解釈の違いに面白さがあるのがジャズなのです。

テイクを2つ録って、さてどちらにしよう? と思案中の事。
どうも録音中から気になっていた部分が・・・・

僕:「ねぇ、Aさん。あそこのところだけど(僕がアレンジした部分の事)、ちゃんと弾いてくれてる?」

Aさん:「弾いてるよぉ。あそこだろ?アレンジされたとこ」

僕:「ううむ。。。」

Aさん:「そんなに疑うなら聞いてみればいいじゃん!」

僕:「そ〜お?」

Aさん:「当り前じゃん。ちゃ〜んとあのBbんとこ。やってるよ」

僕:「じゃ、一応確認させてね」

Aさん:「うん」

プレイバックが流れ、問題のその部分にメンバーとスタッフ全員が耳を澄ます。

Aさん:「ほら、この次ね!よし、来た!」

その部分が流れる。

Aさん:「ほら、ほらぁ、、、、あ、あれぇ?」

全員:「・・・・・」(全員コケる)

Aさん:「お、おっかしいなぁ〜。あれぇ?弾いてないぞ??」

僕:「ん〜もう!Aさん!」(笑)

で、スタジオ中大爆笑(笑)

僕:「なんなら単独で(Aさんの楽器だけ録音されたトラックを)お聞かせしましょうか?」(笑)

Aさん:「ゆ、許してくだされ〜」(笑)

マルチトラック恐るべし。

Aさん:「あ、じゃぁ、さっきの別のトラックはちゃんと弾いてるよ。そっちにしない?」

(まだ言うか〜!)と思いつつも
僕:「じゃ、聴いてみますか?」

Aさん:「うん。こっちは絶対」

もう一つのテイクを再生する。

その部分が来た!

Aさん:(ほとんど声を出さずにスタジオ中に向けて“ココ、ココ”とポーズ)

全員:「・・・・・」

弾いてねぇ〜!!!(笑)

Aさん:「さ、じゃ、どっちのテイク直しましょう」

変わり身、早ッ!(爆)

でも、そういうわきあいあいとした雰囲気も長丁場のレコーディングには必要なのです。いや、こういうムードメーカーがいないとレコーディングされた音楽がつまらないものになってしまうのですね。もちろんそれだけではありませんが。


おしまい

2007/11/25

xrcd24と16bit。二つのSix Intentions  日記

東京を出る直前にレーベルから届いた12月発売のリイシュー盤サンプル

時間が無かったので急いで駆け足、もとい、駆け耳で聞き比べ。

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遂に完結。『SIX INTENTIONS -Complete Edition-/赤松敏弘』(株)ベガ・ミュージックエンタテインメント
再発+未収録テイクという事でコストを極力控えようとレーベルと協議の結果プラケース仕様でライナーは僕が書きました。
5年の歳月を経て遂に“あの時”の全てが完結します。
発売は12月21日正にクリスマスプレゼントです。
既にCDショップでは予約開始でAmazonTower RecordsHMVなどのネットショップでも予約受付中。税込み\2.500。

フロントジャケットはオリジナルのまま。
他の写真はミュージシャンのショットも含めてほぼ入替えました。
リアジャケットも御覧の通り
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何となく「その後・・・」を暗示するショットがあったので採用しました。
撮影はオリジナルと同じ日です。

こちらがオリジナル盤の『Six Intentions』(株)スリー・ブラインド・マイス

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リアジャケット
↑と比べると微妙に違うでしょ?

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フロントジャケット
こちらがオリジナル。

オリジナルの『Six Intentions』はxrcd24という高品位音質を持つJVCの最新技術(当時)を導入した世界初のアルバムでした。普通のCDプレーヤーで再生してもアナログのような立体感がある優れもので、SACDのようにわざわざ新しいコンポを買わなくても迫力のある音が再生出来たのですが、価格が税込みで3600円超という高額でなかなか手が出なかったという意見もありました。もちろん紙ジャケットでブックレットも豪華版。値段の分の価値があるパッケージで多くの方には好評でした。

ただ技術的な事情(高品位音質を保つもの)から1曲未収録のまま発売され取り残された曲の事が気になったまま今日に至ったわけです。

そんな経緯から、今年の新作第二弾の発売を08年1月に控え、その直前に『完全版』をリリースする事になったのです。
新作でも参加しているピアノの大御所・市川秀男さん、同じくベースの鈴木良雄さん、当時のレギュラーメンバーだったギターの養父貴。また、今年夏に発売した初デュオ集『TIDE GRAPH』のデュオでお馴染みピアノのユキ・アリマサ。5年という時間を経て『Six Intentions』と今年の新作2作品は強く結び付いているんです。
過去にやり残した事を遂行させるには絶好のタイミング。

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届いた『SIX INTENTIONS -Complete Edition-』とオリジナルの『SIX INTENTIONS』を早速聞き比べてみました。

通常のCD(16bit仕様)の『SIX INTENTIONS -Complete Edition-』。元々制作当初はこの形でリリースする事を想定したミックスが終わっていましたから悪いわけがありません。音のまとまりもCDがプレス過程で劣化する音質を想定していましたから良好。5年前のスタンバイの状態が今明らかになりました。全体の音のまとまりとしてはこちらの『SIX INTENTIONS -Complete Edition-』が聞きやすいです。

そして、5年経ったxrcd24のオリジナル版『SIX INTENTIONS』。
改めて聞き直して、正直驚きました。。。
これほどまでに凄いカッティング技術だったのか、と。
発売当時も確かに音が素晴らしく良いのはわかっていましたが、比較対象する物がありませんでした。なので想像の世界も混ざっていましたが、今日改めてその“凄さ”を思い知らされました。オーディオファンでなくともその聞き比べの対象にもなります。クリアー過ぎてかえって全体のまとまりでは16bit版に一歩譲る部分もありますが、この音の素晴らしさにはホント脱帽です。

ともあれ、これで過去に残した物が無くなり、今までよりもより一層、次に来るべきものに向けて邁進です。

これから1月にかけて連続リリースするリイシュー盤&新作盤に、乞うご期待

おしまい

2007/11/24

旅人と隣りのコーポレートカラー  日記

久し振りの夜の旅人
約二ヶ月振りかな?

今夜の部屋はシングル。連休とあって満席(満室?)で子供連れの車内探索組みが通路を行き来しているようだけどドアを閉めれば関係ない。

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お馴染みのシングル。ベッドと簡単なデスク、鏡にラジオとアラームがあるだけの小部屋だけど夜汽車の一人旅には十分なプライベートスペース。

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デスクにパソコンをセットしたらちょうど品川駅を通過。

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午後10時5分品川駅通過

乗車の度にまとめ買いしているシャワーカードで一汗流す。先客無しの一番乗りでのんびり温まって出たら2〜3人待ちの列が・・・スマセン

シャワー後は遅めの夕食。食堂車がないから駅弁で。

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『秋露のささやき』(NR大増製)

狙っていた『東京駅弁』が売り切れで急きょ秋の新作に変更。
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味もバランスもグッド。NRの駅弁はホント美味しくなった。

でもやっぱり食堂車がほしいですねぇ。まぁ午後10時発だから大半の人は夕食を済ませて乗るので採算が合わないかもしれないけど、バーラウンジカーとかあるといいねぇ。北海道行きの寝台にしかもう無い。まぁ東海道線は普段ビジネスユースが多いから無理か。今夜のように行楽客が多い時期だけ繋ぐとか、、、まぁ個室が大半だから自室で飲めるけどね。
それだけ寝台特急が昔よりも遅く出て目的地に着けるだけスピードアップしたという事で納得?

部屋に置いてあるルーフレットでこの寝台個室の種類などを・・・
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二階:シングルデラックス(一人用A寝台個室)
一階:サンライズツイン(二人用B寝台個室)
両方とも相変わらずプラチナ・チケットの部屋。A寝台は面積もベッドも広くてテレビと洗面所、専用シャワー室とアメニティーグッズ付きが魅力(07年1月5日のブログで紹介)。編成に1両、しかも6部屋しかないので今回も取れなかった。

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二階・一階:シングル(一人用B寝台個室)
この寝台特急のスタンダードな部屋。大半の利用はココ。

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二階・一階:B寝台個室
個室だがシングルよりも安いがかなり狭い。ココにロビーとB寝台客用のシャワー室がある。編成に1両しかない。

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二階・一階:のびのび座席。座席と言っても船の桟敷と同じでゴロンと横になって寝れる。カーテンの仕切りもあって昔のB寝台と同じ面積がある。しかも寝台料金がいらない(特急券だけでOK)から夜行バスよりも人気がある。編成に1両しかない。

と、バラエティー豊かな14両編成の寝台特急が闇の東海道を毎晩南下する。

で、

調子にのってiPodをガンガン鳴らしてパソコンで作業してたらiPodのバッテリーケーブルを忘れて来たのに気付く。はぁ〜、お出かけ前のチェックは忘れずに!デス。

ウトウトとベッドで横になって気が付いたら名古屋。
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誰もいない深夜の名古屋駅ホーム

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ホームにポツンと停まっている明日の始発電車?
JR東海はキッチリとコーポレートカラー(オレンジ)健在。

午前2時過ぎ。運転士の交代で停まるだけだからすぐに発車。

ここからは東海道線で一番闇の区間。晴れてると満天の星空が堪能出来る区間なんだけど、今夜は小雨が窓を打つ。
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関が原は闇の中・・・・

で、約1時間で米原着。
ココにもポツンと始発電車がホームで夜明かし中
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コーポレートカラーはどこだ?これはJR西日本車

JRも20年経つとコーポレートカラーという車体色のコンセプトは薄らいで各地それぞれの車体色が馴染みになっているようだ。
東京からJRで南下すると会社も多いので車体色を眺めるのもなかなか楽しい。

大阪は夢の中で通過し、目が覚めたら岡山。
隣りの車体色は?

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車体の何処かに一色コーポレートカラー(ブルー)があれば良し、とするのがJR西日本の流儀か?

すっかり目覚めて瀬戸大橋を渡る。
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コーポレートカラーは何処だ?
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よく見れば太いスカイブルーなのに案外目立たないJR四国車

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特急に乗換えて先月ツアーで立ち寄った丸亀市と城を通過

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こちらはキッチリとコーポレートカラー健在

色も形も様々。そんな隣りを走るコーポレートカラーに着目した一晩でした。

おしまい

2007/11/23

究極の練習4:ガイドトーンラインと手順の予想  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック

毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。第七十二回目の今日はガイドトーンラインを使ったインプロヴァイズと手順の連動のお話しです。

昨日の夕方、何でこんなに混雑しているのだろうと思ったら・・・全国的に連休でした。
余談ですが、先日自動車免許を取りに通っている弟子に今の教習所の実情を聞いて驚きました。ガラガラで若者の車離れもあるとは言え、いくら客商売としても厳しい指導があった時に「今日はちょっと厳しくしてゴメンね」と終わりに教官が謝るのだそうです。

あり得ねぇ〜!

初期(ビギナー)時の指導が厳しいのは当り前で、基本は後で路上に出た時や取得後の判断に大きく左右します。自動車免許は人の命に係わることだから厳しくて当り前。受けてる本人も「そこまで弱気になられるとキモ〜イ」と。。

音楽は人の命までは係わらないかもしれませんが、正反対に音楽で「師の影を踏まず」という言葉の履きちがえを見るのも悲しい。師と仰ぐ人に寄り添って生きる事ではなく師の示したものをどんどん吸収進化させて行く事で影を踏まないのが音楽の世界。
ある時期は師から様々なものを受け取り、その後は一旦そこから離れて(時には反発もあってしかり)冒険や自分探し、そして自分の居場所が見つかって再び師を見た時に師の偉大さを知る、という感覚。
最初は模倣で良いけど、いつまでもそれじゃダメって事ですね。
ココで書いてる事がミュージシャンを目指す人の自分探し指針の一つである事を願います。
自分ですよ、最後にこの世に残るのは!

さて、

前回はメロディーのターンとダブルストロークの連動について書きましたが、そもそもメロディーをターンさせる意図や創造(インプロヴィゼーション)の方法を知らなければ「意味の無いテクニック」(テクニックの独り歩き)で終わってしまいます。

コード・ミュージックへのアプローチの方法は『レパートリーで学ぶジャズマリンバ&ヴィブラフォン』(ヤマハ/略して「ジャズマリ」)にベーシックな実践例を載せているのでココでは省きますが、メロディーを即興的に生み出す方法はそれらのベーシックを応用しながら開拓されて行きます。やった人ほど楽器で多くのボキャブラリーを発する事が出来るのでコツコツと習得してください。

今日はメロディーを作る時にコードから「ガイド」を導き出してインプロのストーリーを作る方法の一つ、『Guide Tone Line』を使った練習です。

次のコードが並んでいると仮定してください。

キーはBb Major(調号はフラット2つ)

|BbMaj7 |D7(b9) |EbMaj7 |G7(b9) |

コードスケールは、1小節目はディグリーコードのIMaj7、3小節目はディグリーコードのIVMaj7、2小節目と4小節目はHMP5(ハーモニックマイナースケールパーフェクトフィフスビロウ)。

さあ、マリンバやヴィブラフォンでインプロをどうぞ!もちろんピアノやサックス、ギターやベースでも。

・・・と、言われて困惑する人もいるでしょう。

そこでコードネームや調性からコードスケールを割り出せたら、その中でメロディーを発展させようとする方向(動機と意図)にある「音」をピックアップします。

この時に、コードスケールに無い音と、コードスケールにあってもアヴォイド(省略)する音は除きます。(この辺りも「ジャズマリ」を参考に)

これらのコードを繋いだ音列は“Guide Tone Line”(ガイドトーン・ライン)と呼ばれていて、ジャズを演奏する時の文字通りコードの流れの「ガイド」です。

ガイドトーンはコードの連携や小節の単位(AセクションとかBセクションという大まかな曲の区切り)にメロディーの動きの目安を立てるもので、ある程度の時間の動きを一定方向に設定します。跳躍するコードの流れをスムーズに駆け抜ける事で聴き手に自分が表現している「感情の表現」をわかり易く伝える事に繋がります。

ヴィブラフォンやマリンバ、ピアノなどのキーボード楽器は鍵盤上でこのガイドトーンをコードと併用して見分けやすいのでインプロの大きな支えになります。(弦楽器や管楽器は横並びにコードの形が見えにくいので大変なんです)

■第一のガイドトーン・ライン

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(クリックで拡大/以下同じ)

ここでは最初のコードのroot(根音)を切っ掛けに選んで順次上行させてみました。隣同士のコードトーン及びコードスケールの音で近い音を繋いだわけです。
このガイドトーンラインを各コードのメロディー発展の切っ掛けにしてストーリーを作ってみます。(↓=ガイドトーン)

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前の小節のメロディーの音がガイドトーンに対して半音で繋がるようにコードスケール上、及び半音でのアプローチノートを使ってメロディーを作ってみました。但し1小節目だけは最初にガイドトーンがあるので途中に半音でコードトーンに解決するアプローチノートを使っています。

この時に先週の「メロディーターンと手順の連動」を応用すると記入したような手順がメロディーと同時に生まれます。大きな山、小さな山の変わり目には必ずダブルストロークが入るわけです。

この例では、最後の小節の三拍め(Ab-G)をL−Lで結んでいますから、次の小節にどのようなコードが来ても最終音(G)よりも高い音を右手(R)で演奏する準備が出来ています。
メロディーターンと手順は同時に即興的に繋がるのです。


■第二のガイドトーン・ライン

次に他の音でガイドトーン・ラインを作ってみましょう。
出発点となるBbMaj7の中でアヴォイドノートとなるEb以外の音からなら何でもガイドトーン・ライン作る事が出来ます。

このコード進行だと、Fから上行させると半音でそれぞれのコード間が結ばれますから、これを第二のガイドトーン・ラインとしてみましょう。

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音の結び付きには「安定感」と「緊張感」の二種類があります。聴き手に「ハッ」としたイメージや印象的な余韻を伝える時には半音の繋がりを使います。

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ここでは「印象的」にメロディーを伝えるためにメロディーのリズムは繰り返し、メロディーの動き(音程)も極力繰り返す形で聴き手に印象なガイドトーン・ラインが浮かび上がるようにしています。

この手順は短いパターンの反復となるのでシングルストローク。
4本のマレットを使っている場合、それぞれの手の内側と外側のマレットを使って演奏する人もいます(ピアノのように、このメロディーだと右外〜右内〜左内〜左外)が、コードに慣れない内は明確に左右それぞれ右側(右外、左内)のマレットで演奏するのがコツです。
後にメロディーと伴奏を弾き分ける必要が出るのでそれまでにマレットそれぞれの役割りが定まっていないと困る事になります。また、いつまで経っても音とコードが一緒に見えてこないという人にこの例が多いという傾向があります。



■2つのガイドトーン・ラインズ

ガイドトーン・ラインはいくつも出来ますがその中で複数のガイドトーン・ラインを併用するとメロディーの出発点と到達点に分担活用する事ができます。

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メロディーの出発点を今日の説明の「第二のガイドトーンライン」、到達点を「第一のガイドトーンライン」とした例。
「第二のガイドトーン」に対して1小節めはダブルクロマチック・アプローチ、2小節め以降はクロマチック・アプローチをメロディーの出発点(第二のガイドトーンライン)の前に挿入しています。

この時に手順は必ず左手でクロマチック・アプローチを演奏するようにします。
従って到達点となる「第一のガイドトーン」は右手で、次は「第一のガイドトーン」よりも低い音域に左手が対応する準備がなされている事がおわかりでしょう。

インプロヴィゼーションでは、手順も音も常に「この次」を予測しながら準備する、という事なのですね。

その為には、ベーシックとして「ジャズマリ」で触れているようなコードスケール、アヴォイドノート、アプローチノート等を知っていなければ準備が出来ないのです。
知らないよりも知っておくとよい事です。

おしまい

2007/11/21

やっぱり北海道ですね・・・  水曜:これは好物!

今年は北海道の物産が何かとお騒がせしていますが、やっぱり北海道の乳加工製品は美味しいと思うな。その後出るわ出るわ・・・国産食品業界の信用はがた落ちですが、一握りの“馬鹿者メーカー”のセコい思惑が露見しただけで、大半のメーカーは定められたルールで製造しているので安心。国民感情が騒ぐのは品質よりも“裏切り”に対してなのです。

先週の“テキサス三題”で久し振りにアメリカのヘヴィーなチョコレートを食べたらちょっと「口直し」もほしくなっていたんですね。

するとグッドタイミングでこんなものが・・・・

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『マカダミアキャラメルコーヒーチョコレート』(千歳市 小樽洋菓子舗ルタオ製/株式会社ケイシイシイ)

長〜いネーミングですが、そのまんまデス(笑)
北海道出身でヴィブラフォンの弟子“なっちぃ”がこの度めでたく結婚〜産休の御挨拶時に届けてくれたもの。

ルタオ?

は、はぁ〜。ここの社長は昔ミュージシャンか業界人でしょー。
だって「オタル」を逆さまにアナグラムすれば「ルタオ」。
な〜んてね。

と、勇んで調べてみましたら、、、、
「Le Tour Amitie Otaru」。フランス語で「親愛なる小樽の塔」という意味なんだそうで、僕の勇み足でした。
って、HPにも書いてあるぐらいだから、僕のようなドンバ用語を知ってる“慌てモノ”が店舗に行くなり親愛の情をこめて「いやぁ〜、ここのキーケ、まいう〜ですね。ヒーコみーのでクーぃがグンバツ!」などと怪しい日本語で店員を困らせる事件が勃発しているのでしょうか。。(そんな奴はもういないって!)

それはともかく、この粒ぞろいのところからして、先週の“牛の●ン”とは違います(伏字めくっちゃダメよ〜)。

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外側にコーヒーフレーバー、チョコレートとソフトで薄いキャラメル、そしてマカデミアンナッツ。まるで地球のマントルのように豊潤(マントルが豊潤かどうかは知らないが)で、繊細な味覚が後口を汚しません。

いいねぇ〜。

この繊細さは日本の食文化の特徴だよなぁ。
濃厚さと純度のベルギーチョコ。
繊細さと後口のハーモニーの北海道チョコ。

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この連休で北海道を訪れる方にはお薦めのお土産ですよ

おしまい

2007/11/20

ホントは渋谷区なんだけど・・・  火曜:街ぶら・街ネタ

新宿。
今や地球規模(一説によれば新宿の各ターミナルの一日の乗降客数を合わせると約400万人で世界一らしい)で人が往来する「新宿駅」を中心とする一帯は僕にとっても一番身近なターミナル。

新宿で一番馴染みがあるのはやはり新宿通りを中心とした「新宿」。伊勢丹や紀伊国屋、かつての新宿ピットイン(伊勢丹の駐車場の横や地下にあった)。今でもディスクユニオンなど個人的な新宿のランドマークは多い。

次に馴染みがあるのは「西新宿」。
若かりし頃に友人が多く住んでいて遊びに行っては始発帰り(笑)
今では都庁舎一帯はマンハッタンだ。
まだ更地も残っていた西口公園で「アルギンZ」のノボリも高々にマイルス・デイビスの野外公演が開かれていたのを覚えてる人や、その時に「歩道橋」からタダ見した人には忘れられない地名だ(笑)

「北新宿」も古くからの住宅街で友人もいたが「西新宿」とどこが境目なのかはイマイチ定かではない。近年区画整理が進んでかなり変わってしまったから通っていても思い出せない場所の一つ。

さて、何処の街でも新しい地名に東西南北を冠するのはよく見掛けるが、新宿には「西」と「北」しかない。
いわゆる「東」に該当するのが新宿通り一帯でこのエリアは今さら「東新宿」と呼ばなくてもわかるから付けないのは当り前だろう。「新宿」と言えばこのエリアの事だ。

で。。。

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今や新宿の新しいランドマークとなった“ケータイ・ビル”

「南」となると、近年再開発で一番変貌している所。
じゃあ、このエリアを「南新宿」とすればわかりやすいだろう、、、と思うが、そうは行かない。行政的にこの新宿駅の甲州街道を挟んだ南側は「渋谷区」なんだ。
渋谷区南新宿?

わけわかりません。

そもそもこのエリアを南新宿風にしたのはJRW。小田急線には「南新宿駅」というのがあるがこちらは別。
昔は何も無かった新宿駅をオーバーパスする甲州街道の跨線橋に「南口」なる出入口を作ったのが最初だった。

今のタイムズスクエア一帯は広大な貨物ヤードで明治通りから脇にそれるとコンテナが積み上げてあるだけの寂しい場所だった。新宿駅東口と渋谷方面を甲州街道に出ずして結ぶ抜け道だった。

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昔からある三菱ビル(右)を見下ろすかのようなJR東日本ビル(左)

それが、ルミネが出来て、さらにタイムズスクエア(高島屋)、そしてサザンテラスとJRの線路の両側がみるみる開発されバブルの崩壊後もココだけは建設ラッシュですっかり街の様相に。

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南口側開発の発端JR新宿駅南口。新宿駅は只今大改造中でホームがどんどん南側に移動する

真ん中に何本もの線路とホームがありそこだけがぽっかり開いているのだけど、その線路の頭上も現在新宿の新しいターミナル施設の建築中。この上にバスターミナルビルとか商業施設を作るらしい。
どこまで変わるんでしょうねぇ。。。

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南に延びた「新宿エリア」に浮かぶ月

夜になると、もうクリスマス・モードでイルミネーションが点灯。
今年もあと一ヶ月ちょっとなんですねぇ。

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なんだか秋の名残りは何処にも無く、一気に歳末商戦って感じ(笑)

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それはそれでまた楽しいものですが、このフローティング・タウン(地上を歩かない構造のプロムナード)で喜ぶのは新宿区ではなく渋谷区なんですね。

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南新宿は・・・
新宿と思わせて新宿にあらず。

地に足が着かない?

おあとがよろしいようで・・・・

おしまい



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