2007/12/31

07年最後の演奏は・・・  ■年末年始日記

昨夜は実家松山の近所でいつもお世話になっているジャズのライブハウス“キーストン”の忘年会にお呼ばれでした。

そう、今年最後は恒例の忘年会セッション

夕方に松山で行き着けの美容室に行って、これまた恒例の馬鹿話しで盛り上がりつつすっきりとカット。今年最後の話題は、「最後に仕上がりをチェックしてから直しが入ったら次回から1ハサミ100円引き!」(笑)
客が勝手に決めてど〜する。
そんなこんなで美容室を出て、差し入れをゲット。
今年は“かに”。
忘年会は鍋が多いので“かに”で行こう、と勝手に判断。

午後9時頃にキーストン到着。
一階のエントランスの前でキーストンの看板に灯りが・・・?

「うん?ひょっとして今日は営業日に忘年会?」

隣りのビルの看板を見ると同じくジャズのライブハウス“Monk”の看板にも灯りが・・・。どうやらジャズ系のライブハウスは今日まで営業か?

エレベータで3Fに上がり、キーストンのドアを開けると・・・
カウンター席は通常営業、テーブル席は忘年会。
店の中が二つに分かれている。

あらら?

テーブルを見たら今年は鍋じゃない!
予感大はずれにもメゲず、「じゃ、後でボイル調理して出して」という事で一件落着。

常連のF岡さんやへーさん、出演ミュージシャン、お店のスタッフが和気藹々。
へーさんが以前持ってきて全員から不評だったモダンジャズを聞かせて熟成させたという日本酒でその名もズバリ“JAZZ”。あれから数ヶ月でどれだけ熟成されたか?

早速賞味・・・・うっ、以前よりもアルコールが飛んで全員一致で「ズイマ〜」。
曰く「これじゃ60年代のジャズに申し訳ない」とか「味醂かと思った」、、、と、散々。

代わって出てきた“司ぼたん”の特別醸造品は絶品。

へーさんは歩く辞書。松山のちょっとした店やお酒の事ならなんでも知ってる。

さて、乾杯から始まって談笑タイム。
相変わらずへーさんの凍りつくような“さぶ〜い”オヤジギャグにみんな巻き込まれて行く。

そんなこんなで午後10時半。
いよいよ恒例のセッションが始まった。

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プロ+似非ドラマーの図

さすがにヴィブラフォンを持参するのはむりなので“似非”演奏シリーズ。

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渡部由紀(p)

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吉岡英雄(b)

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似非ドラマー

演奏が始まるとカウンターのお客さんも臨時ライブに興味津々

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何曲か演奏したらメンバーの入替え。

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似非ドラマーは似非ピア二ストに変身。ドラマーは本職のマスターにスイッチ。

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続いてベースは若手で今や引っぱりダコの高橋直樹にスイッチ

そんなこんなでいろんなメンバーが登場した忘年会セッション。
終わると午前0時。

ついに大晦日に突入です。

みなさまも良い年をお迎えください。

おしまい

2007/12/29

25で始まり25で終わった07年・・・  ■年末年始日記

ギリギリの“ギリ”まで連絡や事務処理に追われ、新しくなった東京駅近辺でも冷やかしてからゆっくり食事でもして乗り込もうという妄想はホントの妄想になり、あたふたと食料と飲み物をゲットして飛び乗った感じ。やはり年末は予定通りには行かないものですね。

列島大移動期間真っ最中ですがみなさんはいかがですか?

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いつもの寝台特急。4号車25番。24番の家人は隣室に分散し、まずは旅の荷物を降ろして一息。。
偶然にも今年は新年を実家で迎え東京へ戻って来る時も、今年の予定を終了して新年を実家で迎える為に乗り込んだ今夜の部屋も同じ25番の部屋。25番で始まり25番の部屋で終了です。ここまで揃うと有終の美?

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いつものようにパソコンをセットして・・・・と、

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反対側のベッドスペース

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ドアをロックすれば今夜のプライベートスペース

ぎりぎりまで予定が押すだろうなぁ。。。との予感的中で普段よりは広いA個室にしましたがそれで正解! こんなにギリギリとは。。。

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思う間もなく22:00ちょうどに発車。

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有楽町付近のオフィスビルはまだ煌々と明かりが・・・お疲れ様です

新橋付近で隣りの新幹線と併走に。
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向こうも22:00ちょうどと同時発車なので時刻通りだと毎晩抜きつ抜かれつの繰り返しが品川駅まで続く。

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新幹線のお客さんは必ずこの見慣れぬ二階建ての寝台特急を興味津々に覗き込む
普段はビジネスマンのスーツ姿ばかりの新幹線のこの時間でも子供連れも多くこちらに向かって手を振る人達がいる。
カメラを持っているカップルが手を振るのでこちらも振り返す。

何両めかの乗客がこちらのカメラに気付き、お互いにカメラを指差して撮り合おうというサインが成立。
こういうのってこんな時じゃないと出来ないからOKとこちらも構える。

抜きつ抜かれつの繰り返しだから速度が一定じゃなくなかなか思うように行かない。

よし!ベストポジション!

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と思った瞬間に新幹線がスピードダウン。品川駅だ。
品川に停車しないこちらはそのままのスピードであえなく追い越してしまった。
何処の誰だか知らないけど、僕のカメラでは撮影失敗でした(泣)

でも、こういうのってなんだか楽しくなるよね。

さて、旅装を解いてシャワーを浴びに行く事に。

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A寝台はアメニティーグッズが付いているので洗顔用品を忘れても安心

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さまざま、いろいろ。JR石鹸って?(実はグッズは資生堂と提携)

そうそう、今回の小発見。
シャワールームのヘアードライヤーが強力タイプに交換されていました。

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以前の物は若干吹き出し量が弱かったからこれで大丈夫。ただしず〜っと“ON”ボタンを押し続けるタイプなので指は疲れます・・・

部屋に戻ると天井に回りこむ窓に月が。

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そろそろ隣室の家人がやって来るのでドリンクやらおつまみを用意して軽く打上げを。

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今夜はビールと日本酒を用意しました。

いろんな事のあった2007年。
きっと良い事だけが残って行くでしょう。
ちょうど列車は熱海に着くところ。

おしまい

2007/12/28

究極の練習・・・・の前に!  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック

毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。07年最後で第七十七回目の今日は“究極の練習シリーズ”のウォーミングアップについてのお話し。

いよいよ年の瀬、なんだかんだとバタバタでとっても中途半端な時間の更新。。。

今年はいくつかのコードインプロヴィゼーション攻略について触れましたが、突然それらを気合で練習しても思うように弾けないかもしれません。
やはり物事には準備が必要で、ヴィブラフォンやマリンバの前に立ってそれらの“練習”に挑む前のウォーミングアップをしましょう。
ダブルストロークが苦手な人は特に、ね。

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鍵盤の並びが基音(手前)側と派生音(向こう)側に規則正しく交互に並んでいると良いのですが、音程がオクターブを12の半音に分割した平均律で区切られた為に“数に半端”な並びが出来ています。今からそれを変える事は不可能なので演奏するには自分が対処しなければなりませんね。

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『半音階』の練習はウォーミングアップとして打楽器的要素が一番必要な練習です。
如何に正確に、スピーディーに、演奏出来るかが楽器を習得する要。これだけはクラシック、ジャズを問わず同じ。

普通は左右交互に半音階を駆け上がったり駆け下りたりするのですが、この時にダブルストロークをミックスするとその後の演奏にダブルストロークを生かす「ヒント」が得られます。鍵盤を見ながら反射神経を養う、言わば一種の「脳内トレーニング」と思ってやると良いでしょう。
な〜んにも考えないで超速攻で半音階を行き来するだけじゃ体力だけが頼りの無駄な時間になってしまうもんね。

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まず、楽器の全音域を弾くのがウォーミングアップの基本です。
楽器の最低音から最高音まで全ての音を思ったとおりに弾きこなせて全てのスタート。普段“自分に緩〜い”ジャズミュージシャンでも、こればかりはミストーンを許しません(笑)。

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楽器の基本仕様は、ヴィブラフォンは最低音Fから最高音Fまでの3オクターブ、マリンバは様々な音域がありますがコツは同じなので自分の楽器の全ての音域に置き換えて、以下の方法でウォーミングアップしてください。

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【F〜Fのヴィブラフォンの場合】

スタート:最低音F=Rからの半音階を以下の手順で上向

R-L-R-L-R-L-RR-L-R-L-R/R-L-R-L-R-L-RR-L-R-L-R/R-L-R-L-R-L-RR-L-R-L-R/R

降りる時:最高音F=Rからの半音階を以下の手順で下向

R/R-L-R-L-RR-L-R-L-R-L-R/R-L-R-L-RR-L-R-L-R-L-R/R-L-R-L-RR-L-R-L-R-L-R

つまり全ての基音はR(右手)、全てに派生音はL(左手)に固定するわけ。

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途中、実音のB−CとE−Fの部分にダブルストロークを入れます。スラッシュ(/)の部分はオクターブ(Fからの)を示します。
この方法で毎回楽器のウォーミングアップをすると、楽器とどのような姿勢で向き合えば身体のバランスを崩さないで演奏出来るかがわかるでしょう。
おのずと、これまでに触れたダブルストロークの“ターン”など、シングルストロークだけでは「即座にイメージ」出来ない音の動きに対する姿勢(含む柔軟性)を身につける事ができます。
ヴィブラフォンやマリンバを演奏している人で腰に負荷を抱えている人もいるようなので、楽器に向かう姿勢(体勢)についてこのような方法も参考にしてみると良いでしょう。

では、ヴァイビーでマリンバった良い年をお迎え下さい。

おしまい

2007/12/27

灼熱の季節・・・・Arista All Stars  木曜:Jazz & Classic Library

世間的なブームという物に夢中になる時期が誰にでもあります。
音楽もそうで、それが切っ掛けとなってそのままその道に足を踏み込む事だって多いハズ。

しかし、昔のように「世間的なブーム」というのが一つに集約されたものではなくなった現在、ブームというよりも“マイブーム”的な範囲に納まってブームは必ずしも時代の「代表」では無くなりました。

今より少しだけ昔にあったフュージョンブーム。
最初は的確な名称がなかったので「クロスオーバー・ミュージック」と呼ばれて70年代半ばからFusionという言葉で呼ばれるようになった。

世の常で一つの完成された「形」が生まれるとそれを壊して新しい形に向かう。
その繰り返しから“残るもの”と“消えて行くもの”に分かれてゆく。
音楽に限らず、ファッションもグルメも皆同じだ。

さて、Fusionという音楽の場合、海外と日本では示す音楽に大きな違いがあるのでややっこしい。

主に海外ではジャズをベースとして時代毎に生まれるサウンドをミックスさせて演奏する音楽を総称してFusionと呼ぶが、日本ではある種のビート(16 beat)をベースとする音楽に使われていた。いわゆるポップ・インストルメンツ・ミュージックだ。

この境目を明確にしてもあまり意味はないけど、音を出している僕らがいつも思う「どんな音楽でも最上のインスト・ポップスでありたい」に深く繋がっている。

だって、“ゲージュツだ”な〜んて言いながら、デタラメやって煙に巻く時代じゃないし、“残った”クラシック以外は芸術とは呼ばない。
クラシックにしても“残った”にはそれなりの理由があって、時の政治や権力に保護されて残ったものもあるから一概に芸術とは呼べないのだけどね。
その時代の最高のポップスがクラシックの古典音楽だ、という意見に共感する部分もある。でも、クラシック風のポップスという意味じゃないよ(笑)

さて、こんな書き出しから紹介する本日のお薦め盤は・・・コレ

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『BLUE MONTREUX/Arista All Stars』(BMG/1978年)

ふむ?
君はヴィブラフォン奏者だからマイク・マイニエリに興味があっての事だろうって?
いえいえ、僕は子供の頃にギターのラリー・コリエルのファンだっだし、それが切っ掛けで恩師ゲイリー・バートンの演奏に出会ったのだから、このアルバム購入の動機はコリエルなんです。

このアルバムのメンバーを列記すると、
Warren Bernhardt(kb)
Michael Brecker(ts)
Randy Brecker(tp)
Mike Mainieri(vib)
guest:Larry Coryell(g)

当時フュージョン・ミュージックをリードしていたアリスタ・レーベル所属のピックアップメンバーによるモントルー・ジャズフェスティバルのライブ盤。

さて、聴き進むとこのセッションリーダーはマイク・マイニエリという事がすぐに判る。そのままこのサウンド・コンセプトは初代“STEPS”に引継がれていると思えるから。

正直なところ、当時僕はこの手のビート・ミュージックを聞くのはあまり好きではなかった。情緒的な部分が無いというか、この4年前のマイルス・デイビスの来日公演を聴いて大いに感動していたからか、同じビート・ミュージックならマイルスの方が好きだった。だからチック・コリアのリターン・トゥ・フォーエバーもギターが入ってビートがビジーになってからは聴かなくなってしまった。細かい“キメ”をドラムでバシバシやられるのが何とも作為的で好きになれなかったんだ。

ところが、このアルバムを初めて聴いた頃はすでに東京でライブを始めていて、周りのミュージシャン(当時)の薦めもあって聴いてみたら意外と自分達のやってる事と近くて先入観が徐々に無くなったものです。
そう、聴くよりも“やる”音楽として。

そんな感じで聴いていると、当時ちょっとした発見をしたのですね。

FusionとBe-bopは同じ構造かもしれない?

複雑なテーマと判りやすいソロパート。

テーマは顔をシカメルほど難しいのにソロになるととっても単純なコードになる。
この構造が二つの音楽をどこかで結び付けている事に気が付いた方は鋭いですよ(笑)

ところが、このアルバムがそんな概念を覆してくれたんですね。
ウォーレン・バーンハートの“Floating”という曲。複雑でコンテンポラリーな曲なんですが、テーマもソロも同じフォーム。そこで「何かをやろう」としている姿がとても清々しいのです。
また、マイニエリの名曲“I'm Sorry”もインコードで素晴らしいソロが聴けます。
ともすればモーダルな傾向に流れがちなマイニエリ氏の曲や演奏をもっとこの方向で聞きたくなるのは僕だけではないでしょう。

先ほど触れたFusionとBe-bopの共通性。
今このアルバムを聞くとその中で灼熱の如く未来を切り開いていた熱い季節が聞こえてきます。そのパワーは現代の英知を集結させても及ばないでしょう。

年末に少し“熱い”音楽も良いのではないでしょうか。

聞く毎にウォーレン・バーンハートに興味が募る年の瀬。

おしまい

2007/12/26

いさぎよい・・・  水曜:これは好物!

とかく年末は何事も前倒し気味。
師も走りだすというのも“さもありなん”。

そんなので、もう届きました
レーベルから来年早々の新譜『STREAM OF LIFE』のフライヤーが。

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(クリックでド〜ンと拡大)

割と聞かれる事が多いんです。「フライヤーありませんか?」と。
まぁ、ポップスじゃないので全国のCDショップ津々浦々にゴッソリとフライヤーが届けられるわけでもないジャズの世界ですから、確かに少ないでしょう。
なので御入用の方はDLして下さいね。

すでにAmazon.co.jpでは予約が始まっていました(26日午前9時現在)。ご利用の方はお早めに御予約を!
逐次年明けから他のサイトでも予約が始まる予定です。

ゲストの参加と、ヴィブラフォンとギターのフロントは久し振りと、夏の『TIDE GRAPH』の「静」とは対極に「動」渾身の“いさぎよさ”で迫ります!
乞うご期待。

“いさぎよい”と言えば・・・

本日の好物。
これもかなりの“いさぎよさ”です。

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『じょっぱり・純米酒』(青森県弘前市・六花酒造製)

もう有名銘柄ですから御存知の人も多いでしょう。
“じょっぱり”とは津軽弁で「頑固者」という意味。

隣町の悪友マコティーが携えて来たんですね。
彼も全国津々浦々まで足を運ぶので各地の“うまいもん”にはうるさいのです。
この間はどこぞの高校の文化祭でマリンバを弾いていたようで頼もしい限りです。

久し振りの“じょっぱり”でしたが、これがもう“いさぎよい”んですね。

日本酒はあまり淡白だと物足りないし、かと言ってガツンと来過ぎると翌日が辛い。。
淡白だからと油断すると、これまた翌日が辛い。。
ホント、バランスが良くないと飲んだ後が難しいお酒なんです。

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いや〜、この年末のナニゴトモ前倒し気味の時期に飲んで大丈夫かいな?と思うでしょう。
でも、このお酒なら大丈夫。

最初はキリリと「ガツン・モード」で来ますが、そのあとが実にスッキリ
飛ぶ鳥後を汚さず、という感じで実に口どけの良い酒。

この最初「ガツン」ですぐに「スッキリ」というのは、少量でも満足するし、ガッツリ飲んでも飲み応えがあります。

実に“いさぎよい”。

頑固者という事だけど、これなら「いさぎよい頑固者」と言ったほうがいい。
誰か津軽弁で“いさぎよい”という意味の言葉を知っていたらメーカーに教えてあげて、とついつい余計なお節介を焼きたくなるほどに、“いさぎよい”お酒。

年末年始のひとときに是非どうぞ!

おしまい

2007/12/25

地下でサンドイッチ?・・・  火曜:街ぶら・街ネタ

Merry Christmas

今日は1ケタ止まりだそうです。
東京の日中の気温は

昨日のイブに出来たばかりの“サンドイッチ道路”を使いました。

なんじゃソレは?

はい、サンドイッチなんです。

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いつもの首都高4号線に見慣れぬ標識

そう、先週金曜日に部分開通した首都高速の4号線(新宿線)と5号線(池袋線)をJRの山手線の外側で初めて結んだ新路線。中央環状新宿線と呼ぶのだそうです。
土地がないので山手通りの地下に巨大なトンネルを掘って繋いだのですね。

僕がバークリーに行く頃には所々山手通り沿いでビルを動かしたり(道路拡張で建物ごとバックさせる)その気配はありましたが、なんせ地下深くでの工事のこと、地上で目に見えて工事が進んでいるのがわかったのはこの2年くらい。その間ナント20年。

10年くらい前から山手通りは毎月のように車線が変更され路面は鉄板で覆われて凸凹状態。高架の新宿線とどうやって結ぶのか想像も出来ませんでしたが昨年になって急に新宿線の山手通りとの交差付近でニョキニョキと高架が伸びて来てあらら?と思ってる内に開通しました。

夕方に所用で立ち寄った笹塚から池袋に行くのにどのくらいで着くか試してみました。新宿線の幡ヶ谷ランプから新しく出来た西池袋ランプまで。
従来、地上の甲州街道〜山手通り〜要町通り経由で池袋西口まで夕方の時間だと40分は掛かったものです。
まったく同じコースの高速版ですから走行距離は変わりません。

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標識に従って側道に入るとオペラシティーの横を通り・・・

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突き当たりを左折すると山手通りの頭上に。突き当たりは近々に右折して渋谷・東名方面と繋がる。

それにしても、この下は初台の交差点。甲州街道と山手通りが交差する交通量の多い場所。よくもココに橋脚を建てて通過交通を遮断する事なく作ったものだ。

山手通り頭上の中央環状新宿線に出ると、今度は真っ逆さまと言ってよい感じで一気に山手通りの地下に潜り込む。

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まるで“滑り台”のように急降下・・・

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高架3層のてっぺんから奈落の底のトンネルへ・・・

なぜこんなレイアウトになったかと言うと、このトンネルの先にある中野坂上交差点で青梅街道の下を走る地下鉄丸の内線とこの付近の山手通りの地下を平行に走る地下鉄大江戸線の間にこの新路線を通さざるを得なかったらしい。土地が無い既存路線に新規路線を作るにはアイデアで切り抜けるしかないのですね。

地下鉄大江戸線は大深度地下鉄で首都高新路線の下にある。
地下鉄丸の内線は青梅街道の比較的浅い地下にあるので、これらが交差する中野坂上付近は上から地上の幹線道路、地下鉄丸の内線、首都高、地下鉄大江戸線という、地下鉄と地下鉄の隙間に道路のトンネルを掘るという複雑な構造。
しかも首都高のトンネルの2m上に丸の内線の線路があるというのだからギリギリ。
正にサンドイッチにされてるわけ。
なので急降下しないと地下の本線に側道が繋がらないらしい。

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トンネルに入っても急降下は続く・・・

やがて本線と合流して新規2車線の中央環状新宿線に。
真新しいがトンネルだけの道路だからチューブの中にいるようなもの。

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さて、本線に合流して5分もしない内にもう「西池袋ランプ」到着。この先は高島平〜さいたま方面の首都高5号線と板橋分岐で東北道、さらに常磐道と繋がる。これで外環道を経由すれば関越道とも繋がっているので残るは東名高速だけ。これもあと1年くらいで繋がるらしい。

初めての道路は特にトンネルだと何処に飛び出すかわからない。

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やっと地上に出た、さてココは?

防音壁が取れるとそこは見慣れた東長崎の跨線橋だった。
へぇ〜

こんな所に出るんだぁ。と感心。

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すぐに要町の交差点。ここまで幡ヶ谷から8分

「こりゃ使えるねぇ」

と、要町を右折して池袋方面に進もうとするも。。。。。
渋滞
ま、ココは以前からこんな感じでしたから諦めて、と。
それでも幡ヶ谷から池袋西口まで20分。我家から幡ヶ谷まで10分だから最後の渋滞を含んでも30分で着く。
1時間+αと予測していた幡ヶ谷〜池袋一般道経由とはケタ違いに楽になった。

そうそう、その最後の渋滞で右折待ちの時に・・・

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かつて“デるブ”というジャズのライブハウスが地下にあった要町交差点のビルが解体されていた。若かりし頃にライブやオールナイトジャムセッションのハウスバンドなどの出演で思い出の多い建物だ。新宿以北のジャズ系のライブハウスでは最大のキャパがあったし雰囲気も客の入りも良かった。
当時、地下鉄有楽町線が開通する直前で、地の利は良かったハズなんだが築20年強で解体とは・・・区画整理か、はたまた?

と、ちょっと残念な気分だった。

おしまい

2007/12/24

今年最後の種明かし・・・ジャケ写  月曜:ちょっと舞台裏

Merry Christmas

みなさん、今年のクリスマスはいかがですか?
三連休で思いっきり羽を伸ばしてる人、かき入れ時で“てんやわんや”な人、今年はじっくり過ごして来年に備えている人、ホントいろいろでしょうね。

この時期はあちこちで電飾がやけに眩しいですが、家の外壁に電飾を施す習慣はつい最近始まったものですね。20年前、当時住んでいたボストン近郊のニュートンという町を歩きながら毎年この時期に“気合の入った”電飾の家々を見て「さすがだなぁ〜」と眺めていたものですが、今やご近所も電飾だらけ。もっとも当時の電飾は電球ですから今のダイオード発光と違って電気代もかな〜り気合が入っていたようですが、、、(笑)

『日本はアメリカの20年後を追う』

そういえば郊外型のショッピングモールという呼び名が定着したのもつい最近の事で、これも20年前のアメリカのミニチュア版です。
良い事も悪い事も含めてそうなのかも、と思う今年のクリスマスです。

飾る、と言えば・・・

アルバムのジャケット写真。

CDショップに行くといろんなジャケットがこちらを向いて並んでいますね。
ジャズのコーナーだと、アーチストがこちらを向いて微笑んでいたり、中には睨みつけていたり(笑)、ポーズをとっていたり、はたまた、楽器がデ〜ンと大写しになっていたり。半分がこの傾向で、半分は抽象的な絵や写真をデザインしたものです。

いざ自分のアルバムとなると、どうしても後者になります。デ〜ンと僕がポーズとって写っていたら自分で恥ずかしい(笑)。
そんな事もあってか、ある時から自分でジャケット写真を撮るようになりました。
音楽もそうですが、見方が変わればこれが実に面白い。
mp3化が進んでこの先いつまでCDというパッケージが存在するのかわからない時代ですから、思った事は即実行!
後で「あの時にやっておけばよかった〜」と後悔したくないからです。

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音楽と写真が関連するとは思っていません。
プロのカメラマンじゃないし、デザイナーでもないし、そこまで深く掘り下げる知識もありませんが“視点”だけは面白いかもしれないんですね。
昔からカメラを持たすと人物以外の被写体ばかり追っかけていました。
小学校の美術の時間にみんなで同じ被写体を描いても何だかヘンテコで先生に「これは絵じゃなくて商業デザイン的ね」と言われたのを覚えています。
どうやら物を観る順序というのがヘンテコなようです(笑)

ガラスのテーブルにヴィブラフォンのマレットを置いていたら急に撮りたくなった時のショット。
陽が暮れると少しずつ表情が変わってきます。

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ちょいとマレットの置き方や自分の立ち位置(視点)を変えてみると、何だか不思議な構図がファインダーの中にあるのですね。

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その後徐々に“フンコー”してどんどん現実にはあり得ない構図に向かって行ったショットはアルバムや本(ヤマハから出版した『レパートリーで学ぶジャズマリンバ&ヴィブラフォン』の裏表紙)の写真に使っています。もちろんジャズマリ表紙の“かたつむり”写真も同様です。

ジャケット写真と言えば・・・

今年8月に発売したアルバム『TIDE GRAPH』。
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この被写体についてはアルバムを御購入いただいた方からたくさん質問されました。

「あれは一体なんですか?」「どこの国の写真ですか?」・・・

では今年最後の種明かし

まず、自分のアルバムジャケットにはこの国のどこかにある物しか使いません。もしも僕がヨーロッパに引っ越したらきっとその国の被写体しか使いません。もしもポリシーがあるとしたらこれだけ。
だってその中から生まれた音楽なのですから。海外でレコーディングしない限りね。

で、この被写体は?

別の角度からのショットを並べてみます。
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なんだかさっぱりわからないかもしれませんね。
空の面積を多くすると被写体の全容がわからなくなるのです。

もう少し被写体の面積を増やす角度に変えてみましょう。

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何だかわかりましたか?

このアルバムのジャケットを考えた時に一つだけテーマを想定しました。
珍しくクラシックの作品でスペインの作曲家アルベニスを取り上げたのでスペイン音楽の印象を色で例えたら「赤」というイメージが浮かんだのですね。
発売は夏、デュオの静かなアルバムと決まっていたので空間のあるもの(偶然「青空」とマッチ)という事でデジカメ片手に近所をウロウロ(笑)

多摩川の土手沿いの遊歩道を歩きながらアレコレ被写体を納めていたら・・・・

「何だ?コレは?」

という被写体に出会ったのです。

ジョギングの合間に運動する為のトリムコーナーにあるジャンプ測定器(?)
しばらく観察していると、この下でジャンプして吊られている「●.●M」というどの札に届くかを試すのですね。こんなものがあるとは知りませんでした。

普通の視点から見るとこんな感じ。

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この形も妙〜ですが、視点の位置を変えて空に向かってファインダーを覗くと、“あの”不思議な世界が広がっていたのです。

おお! キタキタ〜! うぬぬ、、あの一枚取れているところがたまらなくイイ!

とか言って一人“フンコー”し夢中でシャッターを切る男の横を・・・・

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「うん?あいつ何やってんだ〜?」「ヲイヲイ、何撮ってんだ〜、ったく〜」

と冷ややかに通り過ぎる健全なランナーの視線が夏の太陽のように眩しいのでありました。

日本は、視点を変えるとそこかしこに面白い被写体がゴロゴロしている宝庫なのです。

おしまい

2007/12/23

祝杯・・・  日記

それにしても急激に冷え込んでいますねぇ。。
まるで初雪になるんじゃないかと言わんばかりの木枯らしが・・

只今午前4時

さっきまでボ〜っとしていた頭もこの寒さで“スッキリ”

なぜボ〜っとしていたかと言えば・・・

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W祝・復活+未収録曲挿入
『Six Intentions - Complete Edition』AmazonHMVTowerRecordsdiskUNION新星堂、他全国の有名CDショップで。

5年前に一曲だけ収録データ容量の関係で納められなかったテイクがあった「Six Intentions」。
一昨日、無事に全曲収録の完全版が発売されました。

めでたい

5年という時間
短いようでも長いものです。
なんだかやっと胸の痞えがおりたような、そんな特別な気持ちがします。
自分の思うようにならない事ってありますね。
でも、決して諦めないこと。
いつかは「それ」が陽の目を見るタイミングとチャンスがやって来ます。
だから決して「そこ」に留まらないことです。

ううん、、、進んだかなぁ?(笑)

まぁ、そんな事を思いながら、いつもとは少し違う感触で昨夜家人と祝杯をあげていたのです。

このところお酒をゆっくり飲む時間がなかったからか、ちょっと飲んだだけであらら夢心地・・・・
カウチポテトの果てにしっかりお迎えされてしまいました。

で、さっき、外気が冷えてるせいか、リビングの暖房を最弱にしていたせいか、はたまた酔いが覚めたからか、「@@;さぶ〜〜!」と目がさめたところです。

メールチェックをすると、なにやら年末進行でいろいろと予定が前倒し気味なようで・・・

これから年末まで、今年最後の一踏ん張りと参りましょう!

それにしても、窓の外はヒューヒュー木枯らし、、さぶ〜〜!

おしまい

2007/12/21

本日発売!& 究極の練習その6  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック

毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。第七十六回目の今日は「究極の練習シリーズ」その六です。

本日発売!!
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『Six Intentions - Complete Edition/赤松敏弘』
VEGA/¥2.500(税込)/07年12月21日ON SALE。

めでたく再発されます「Six Intentions」。02年JVCのxrcd24初プレスとして世界中で話題になったベストセラーアルバムが通常版のCDで復活。未収録オリジナルを含む全11曲の完全版。1曲プラスでもプライスはドーンとダウン(xrcd24盤¥3.675→¥2.500)。完全版を心待ちにしていただいたみなさんや、オーディオファイラーの方にも聞き比べでお薦め。全国のCDショップ(店頭で売り切れや見つからない場合はお店で取り寄せられます)の他、AmazonHMVTowerRecordsdiskUNION新星堂、他有名CD販売サイトで。ヨロシク〜!


さて、本日は第七十二回の「ガイドトーンラインと手順の予想」の続きです。
途中から見てる人はここまでの経緯を確認してから読んで下さい。

ガイドトーンラインの設定がよくわからない、という人がいるようなので定義を簡単に説明すると、曲に使われるコードのコードトーンとコードスケールを分析して、それらの中に含まれるアヴォイドノート(ハーモニー的な省略音)を除いた音を横並びに結んで行けば良いのです。
コードスケールの仕組みは発売中の『ジャズマリ』(ヤマハ)などジャズ理論に触れている本を参考にして下さい。

では、定義に従って同じ曲で二つのガイドトーンラインを作ってみましょう。

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(↑クリックで拡大。以下同じ)

スタートする音はI Maj7 のAb Maj7のアヴォイドノート以外なら何でもOK。
ガイドトーンライン-1.は13thから上行、ガイドトーンライン-2.は5thから下行させてみました。
Key のAbに含まれないセカンダリー・ドミナントのBb7は調号から単純にDbをナチュラルとしたコードスケール(ミクソ・リディアン)と仮定し、2小節目のF7(b9)は調号からHMP5であると分析出来ます。

簡単にガイドトーンを使ってメロディー(っぽく)演奏するにはどうするか?

ビギナーの人が一番確実に自信が持てるのは各コードのコードトーンだと思うので、ガイドトーンにコードトーンをプラスしてコードの中を動いてみましょう。

その前に一つだけ“お約束”が。

本来の調に含まれないドミナントコードは曲の中でとても重要な役割を持っています。そうじゃなきゃ「こんなところに何でヤツがいるのサ?」って違和感があるわけで、必要だからいるって事です。
それらのドミナントコードは少しだけ本来の形から変形して「そこ」にいる場合があるので、「変形」を示すコードスケール上にある“b9th”だけはコードトーンにプラスして「コイツ、コイツ」って確認しましょう。

この場合3小節めのBb7は調号からCにはフラットを付ける必要がないのでb9thは使わない4音のコードトーンだけ、2小節めのF7(b9)はわざわざテンションをコードネームに加えているのですからb9thをプラスして5つの音(root+b9th+3rd+5th+b7th)を使って作ります。

ではガイドトーンライン-1とコードトーン(含むb9th)でメロディー(っぽい)動きを作ってみましょう。

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単純明解ですね。
スタートの音と思ったガイドトーンが、実はメロディーの最後の音になっているように聞こえるでしょう。
そうなんです、小節の後半に動きを持つパターンを繰り返すと、実は次の小節の頭の音に向けてメロディーが作られるんですね。

コードに慣れない人が慌ててコードの頭の拍からバタバタと(しかもコードトーンだけで)動き回るケースが見られるのですが、この練習はなるべく“クール”に行った方が効果的なので、ガイドトーンラインを短いメロディーの「はじまり」と考えないで「終わり」と思って練習して下さい。

しかし、コードトーンだけでは、すぐに“飽きて”しまいます。
どうしても一つ飛ばしの音列が中心となるのでアルペジオっぽいのですね。

では、コードスケールの中のアヴォイドノートを除いた音すべてを使ってよい事にしましょう。それだともう少しメロディーっぽくなります。
メロディーのリズムは前のままに固定します。
ガイドトーンライン-2.を使って作ってみましょう。
ガイドトーンラインはオクターブ跳躍しても持続させるならOKとしましょう。(メロディーの動きがオクターブ上下に向かって行く場合ガイドトーンのオクターブ跳躍は自然です)

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最後のAbMaj7のガイドトーン“F = 13th”の手前に一つだけアプローチノートを出しました。AbMaj7はこの曲のトニック(I Maj7)ですから、本来であればもっとドッシリしたコードトーンに解決すると安定するのですがガイドトーンラインから外れてしまいます(今日の目的がガイドトーンラインを主とするので)。
そこで、少しでも“F = 13th”のインパクト(存在感)を高める為にメロディーの動き(下行)の反対方向からのアプローチノート(半音上行してFに解決)を加えて強調しています。

メロディーのリズムはもっとバリエーション(音程の動き)があります。
ただし、目的がガイドトーンラインをメロディーに取り込む事なので何でもOKにしちゃうとどこでガイドトーンが入ったのか判別出来ないまま音を出してしまいます。
なので、少し堅苦しいですが、メロディーのリズムは単純な反復で、音程の動きに集中するのがコツとなります。

もう少し違ったパターンを作ると・・・

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ガイドトーンライン-1.を使ってみました。
これまでに触れた手順も書いています。自分で意識した音を選びながらメロディーを演奏すると必ず手順と連動しているはずです。次の音が何であるのかを予知していれば演奏体勢の準備がされているはずです。(次は上に向かうのか? 下に向かうのか?)

今度は2小節で一つのメロディーのリズムをパターン化しています。
こうすると、ガイドトーンラインで始まったメロディーを次のコードのガイドトーンラインで終結させる事が出来ます。
最後の小節は、この次にどんなコードが来ても“D”叉は“Db”をL(左手)で演奏出来るように準備されています。ダブルストロークに慣れた人だと言わんとする事が理解出来るでしょう。

様々なバリエーションを自分で作ってガイドトーンと仲良くしましょう!
コードの流れの中でメロディーを作るコツなんですね。

おしまい

2007/12/20

たった1曲が聴きたい為に・・・Herbie Hancock(p)  木曜:Jazz & Classic Library

ハービー・ハンコックほど様々な領域で活躍するミュージシャンも珍しいだろう。

僕はマイルス・デイビス(tp)グループの“My Funny Valentine”(CBS/1965年)でバラードからファンキーに至るまで自在に弾きこなすピアニストとしてのハンコックが最初に好きになった。もちろんソロも好きだが、この人のコードヴォイシングとカンピングのタイミングに見事ハマってしまった。それと平行してハンコックのリーダー作“Maiden Voyage”(Blue Note/1965年)なども好んで聴いていた。

次に高校に入った頃、突然のファンク調にぶっ飛んだ“Hed Hunters”(CBS/1974年)。冒頭の「カメレオン」から、ハンコック・ファンなら誰でも知っていたヒット曲「ウォーター・メロンマン」(アルバム“Takin' Off/Blue Note/1963年”が、凄いコトにリメイクされ、リズムグルーヴとハーモニックセンスの両面から“至高”のスペースを作り出して尚かつキャッチー、という非の打ちどころのないファンク・ミュージック。

かと思えば、田園コロシアムで行われたライブ・アンダー・ザ・スカイの名演が残るストレート・アヘッドなジャズ・クインテット“V・S・O・P”、80年代に入ったかと思うとクラブDJやラップまで導入してマイケル・ジャクソンとヒットチャートを賑わせたテクノ&ヒップホップ色の“Future Shock”(CBS/1983年)。スクラッチとロボットダンスのパフォーマンスで大ブレイクした「Rock it」は御存知の方も多いはず。

と、ここまで書いて、あれれ? そう言えばその後のハンコックがどんな作品を出してるのかちょっと忘れてるなぁ、と。。。。
いや、忘れたんじゃなくて、あれ? 全然持ってない!?

僕の中では静観状態に入っているのでしょう、きっと。
好きであるのは確かなんだけど、いろいろありすぎてアルバム一枚買って惚れ込むと次は違う・・みたいな事になってきて離れてしまったのですね。

同じように様々な音楽を取り込みながら演奏していたマイルス・デイビスとは、この辺りが少し違うのです。キーボードとトランペットの違いでしょうか。

前置きでもこのくらい長くなるキャリアの人ですから、ではお薦めの一枚はどれよ〜!って聞かれて困るかと言えば、それがそうでもないんです。

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『THE PRISONER/Herbie Hancock』(Blue Note/1969年)

また、何だかワケわからないアルバムと変なジャケットを引っぱり出してきたなぁ、、と思うハンコック・ファンの人、いるでしょうねぇ。。(笑)。

ごもっとも!

でもねぇ、僕はやっぱりコレが好きなんですよ。
って、しかも、このアルバムの1曲目に限ってなんです。

「I Have A Dream」と名付けられた1曲目は公民権運動で有名なキング牧師の言葉から来ているのだと思いますが、僕は曲として大好きなんです。
ジョー・ヘンダーソン(ts)の豪快なソロとかバスター・ウイリアムス(b)のボトムに響くベースとか、ストレート8系の緩いリズムにラージアンサンブルが絡むという異色の作品。
似た編成では有名な「Speak Like a Child」(Blue Note/1968年)やこのアルバムにエレクトリック(つまりシンセ)を導入して続くヘッドハンターズ時代を予感させてくれる未来的な「Sextant」(CBS/1972年)があります。
アルバムとしては遥かにそれらの方が良い、と僕も思います。

しかし、、、

この1曲めだけが、頭について離れないのですね。
ハンコックと言うと、この「I Have A Dream」が真っ先に流れてくるのです。
このアルバムはアメリカのテレビドラマ用の挿入曲集。
本来はジャズファン向けではなかったのかも知れませんが、こういう事はよくある事です。

その為かそれ以外の収録曲(全5曲)には脇目もくれず・・・・。

そんなだから、高校の時にLPで買ってサウンドは全て頭の中のiPodに叩き込まれているのに、渡米時にどうしても“コレ”が聞きたくなって(まだCDが半分くらいの流通量の頃)ミュージック・テープで買ったのが本日のジャケ写。

懐かしいドルビー・マークなんかがあるのもその為です。

当時、アメリカでは驚く程レーベルからジャズのミュージックテープが販売されており、日本では絶対に手に入らないアイテム。僕らは学生でお金も無かったから安くて重宝しただけなんですけどね。20年近く経っても意外とアナログないい感じで聴けるのです(その為に先日のオーディオ入れ替えではカセットデッキを加えた)。

この「I Have A Dream」の魅力は何でしょう。
一言で言えば、ハンコックの素晴らしいハーモニーセンスが聴けるアレンジ(もちろん曲も)。

あのピアノのヴォイシングと同じように複雑で、それでいてゾクゾクさせてくれるものがあります。
元々、僕は音楽の内声にとても興味があって、子供の頃に聞いたチャイコフスキーの「ロメオとジュリエット」なども主旋律よりもホルンの奏でる内声を歌うと夢心地でした。
この「I Have A Dream」のトロンボーンの使方とか、ゾクゾクしてたまらなくイイのですね。

もしも今の時代なら、きっと iTunes Storeで1曲ダウンロード購入間違いなし、のお薦めの曲。

誰が聞いても1曲目とそれ以外は全然異なるサウンド(ホントにそうなんだ)のアルバムでお薦めがあるなら、こんな紹介もたまには、ね。

何でもこの「ザ・プリズナー」は来年再発されるそうな。しかもザ・プリズナーの別テイクが入って。。。ううん、、、CDも揃えて3アイテム、、、それでもほしいかも。。(悩)

おしまい



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