2010/1/29

カモフラージュされたコードの素性を見破ろう・・・  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック


毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。
金曜第百六十一回目の今日は先週に引き続きちょっとカモフラージュされたコードの素性を見破ってみよう、です。

コードネームはとても便利な「暗号」であると同時に、隠された意味を理解するのにちょっぴり苦労しなければなりません。慣れると別に大変ではありませんが、慣れるまでは「苦労」に思うかもしれませんね。

先週ようやく封印を解いたオルタード・スケール。
何度も言いますが、僕はこのオルタード・スケールはあまり推奨しません。
ある種の矛盾があるからです。

コードネームは「和音」を示す、という考え方だけならオルタードもオグメント(オギュメント)も、何にも気にしないで丸暗記しますが、コードネームは「和音と共にコードスケールを示す」となると、ちょっとオルタード、オグメントには疑問が出てきます。

いや、これは今に始まった事ではなく、ジャズのセオリーの勉強を始めた高校の頃から理論書を眺めては「???」と言う疑問が沸いていたのです。

さすがにバークリーに行くと、その疑問に明確な尺度が与えられてモヤモヤは晴れたのですが、実際の現場ではそれほど徹底した解析が行われているわけではありませんから、疑問の種はしょっちゅう飛んできます。特にミュージシャンそれぞれのオリジナル曲では一見するとわかりづらい符割りもあります。(幸いな事にその場に作曲者がいますからわからない事は質問できます)
それを見ても、記譜法がまだまだ統一されたわけではなく、また、それぞれの個性がそのまま記譜にも現れているので一概に「一律にすべきてはない」とも思います。

そういう意味では総合的にジャズという音楽を吸収するシステマチックなバークリーの仕組みは改めて凄いと思わざるを得ませんでした。

先週のオルタード・ドミナント・スケールにしても、本当にオルタードなのかどうかは曲を作った人にしかわかりません。
演奏家は作曲者が書き記した音符とコードネームをガイドに、まるで探偵が謎解きをするように常に曲に接していなければならないのです。

そんなだから、昨日までソコはオルタードだと感じていたのが、今日はコンデミに感じるようになり、さらに来年にはHMP5に感じられるように自分の中で日々更新されるセンスが演奏家には必要なんです。どんなに「定番」であっても、一生安泰などあり得ないのが音楽、そしてジャズの醍醐味なのです。

こんな曲があります。

演奏する時に、実は大変困るのです。。。

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(クリックで拡大。以下同じ)

ベニー・ゴルソンが天才トランペッター、クリフォード・ブラウンに捧げた美しいバラード“I Remember Clifford”。イントロに続いてテーマに入った冒頭の部分です。

「コードネームは和音である」

もしもこの定義しかない時代であれば、この曲で迷うことなどないのですが、少なくともハードバップ以降のジャズでは「コードネームは和音と共に固有のスケール、つまりコードスケールを示す」という時代にあって、どうにも理解に苦しむコード付けがなされているのです。

この曲と最初に出会ったのはまだ岡山で学生をしながらテレビやライブで演奏を始めた頃で、とても綺麗な曲なのに、ソロになるとどうしても「霞」がかかってしまう箇所が多くて最初は随分悩みました。

(1)ディミニッシュ・コードに騙されることなかれ!

コードネームがわかるだけでも、メロディーに使われる音や調号にあるフラットやシャープを足したり引いたりしてコードトーンの隙間にどんな音があるのかを割り出す事が出来ます。
この努力を飛ばして感覚でソロをやってしまうと「いい加減な音」をいっぱい出してしまいます。
そういうのを「耳が悪い」と呼ぶ事を以前書きましたが、基本的にその人が上手いか下手かはその度合いで決まります。
だから、この部分に何の疑問も持たないで通過していた人は要注意かもしれませんよ。
それに気付いて今まで平気だった部分で冷汗が・・・・なーんて、ね。
でも、そのくらい慎重に音は選ばなきゃ。

疑問が沸くのは2小節目のA dimというコード付け。

その部分のメロディーはF-G-Abという三つの音。
キーはEbメジャーでこのメロディーは調号に何も付け加えることなくダイアトニックなメロディーで何の問題もない。
しかし、コードのA dim。これにちょっと疑問がある。

ディミニッシュのスケールというのは等間隔に長二度と短二度が繰り返し並んでいるシンメトリーなスケール。長-短-長-短-長-短-長-短という並びに特に調性を誇示しないので代理コードとして使われる。
しかし、この長-短の並び方をオクターブの途中で反転させたりはしない。(少なくともポピュラー音楽では)

じゃあ、メロディーのF-G-AbにA dimのコードトーンを足してみよう。
A+C+Eb+GbにF+G+・・・・あれれ?

Fから上に半音でGb-G-Ab-Aとクラスターが並んでしまうゾ!?
これはおかしい・・・

決定的なのは、ディミニッシュ・コードのコードトーンA-C-Eb-GbのGbがこの曲の調号(キーはEbメジャー)と整合性が無いことだ。
メロディーにも無い、調号にも無い音を「何の根拠もなく」勝手に置くのはダメ。無駄に混乱の要因を作るだけ。

つまりココは、A dimではない、という事だ。

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A dim という表記の意味を「コードネームは和音を示す」に戻してみよう。
するとここではA+C+Ebという三つの音からなる和音を示しているようだ。

オクターブの中で4音をコードネーム(コードシンボル)の基準とする現在ではもう1音を和音として見つけなければならない。

A+C+Ebでディミニッシュ・コード以外であと1音だけ付け足して成立するコードは何だろう?

Am7(b5)も考えられるが、メロディーのAbはどうにもならない。
じゃあF7ならどうだ?

ルート(F)以外のコードトーンはA+C+Eb。
これにメロディーのAbを#9thのブルーノートとして解釈すれば何とか成立する。
b9th(Gb)がメロディーにあればコンデミやオルタードも考えられるが、9th(G)なので論外。

そのブルーノートを含んだF7のコードのベースをAとしたF7/Aという転回形がこの部分のコードであると解釈出来る。

では続く3小節目のディミニッシュ・コードはどうだろうか?

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こちらはメロディーとの整合性からディミニッシュ・コードは4声で示す事が可能。
つまり、B+D+F+Ab。
シンメトリーにBから長二度-短二度と音程を重ねて行くときちんとディミニッシュ・コードのスケールが浮かび上がってくる。

なのでこちらはB dimで正解。

さらにこのシンメトリーなディミニッシュ・コードは次にくるCm7というコードに対するドミナント・コードの代理も果たしているのでG7のコンデミと解釈しても差し支えない。
その場合は先と同じく転回形としてG7(b9)/Bという書き方が好ましい。

いやいや、ココはG7(b9)と表記するからにはHMP5にしたい、と思う人もいるでしょうね。
セオリー通りならドミナント・セブンスコードがフラットナインスを含む場合、次にマイナー・コードが来る場合はHMP5をチョイスする、と覚えているでしょうから。

答えは、どちらでも良い、なんです。
元々譜面にあったディミニッシュを尊重するならコンデミ、次のマイナーコードを尊重するならHMP5。
あなたのセンスに任せます。
ただし、一度選んだコードスケールはその曲の演奏が終わるまでどちらかに統一しなければなりません。これはルールです。

一応書き直してみたらこうなりました。

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スッキリっす。

で、

この曲、他の部分でもいろいろあります。

同じコード進行でメロディーも特徴ある音は同じなのに、どうでしょう?
このコードの振り方は。。

(2)本当にソコ、オルタードなんでしょーね?

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一応コードネームに(alt)と記されたり、+7でaug(オグメント)と記されたりしていますが、本当にオルタードなの? これは+5(つまり#5)ではなくb13thではないの???

疑問がますます沸いてきます。
この問題は次週の謎解きまで、みなさんも考えてみて下さい。


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チェキラ!

2010/1/28

今、改めてHerbie Mann・・・・  木曜:Jazz & Classic Library


ジャズフルートの世界で飛びぬけた人気を誇ったハービー・マンが逝ってから久しい。

僕がジャズの世界にのめり込んだ決定打もハービー・マンで、小学校6年の時だった。
21世紀になって、しばらく忘れていたハービー・マンの音楽。

不況にあえぐ時代に、今一度振り返ってみたら、そこにはジャズの本質がしっかりと見えていた。


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『MEMPHIS UNDERGROUND/Herbie Mann』(atlantic/1969年)

このハービー・マンのアルバムに辿り着くにはいろんな経緯があったのだけど、詳しくはホームページの『音楽体験記』( http://www.vibstation.com/ )にあるのでそちらを参照して下さい。

とにかく、やっとの事でこのアルバムに辿り着いた時の到達感は凄かった。
それまでミニカーやHOゲージなど、おおよそ子供が欲しがる物をゲットした時とは明らかに違う何かがあった。

このアルバムが欲しくて、欲しくて、欲しくて・・・・・と、小学生には随分と背伸びをした世界に首を突っ込んだ風なところから来ているのかもしれない。

取りあえず、僕のジャズ志向第一弾の記念すべきアルバムはこのハービー・マンの『メンフィス・アンダーグラウンド』だ。
もっとも、ハービー・マンのフルートに“シビレた”ワケで買ったんじゃなかった。
タイトル曲の「メンフィス・アンダーグラウンド」で聞こえてくるギターのラリー・コリエルに“シビレた”んだ。
このアルバムに、後に注目するベーシスト、ミロスラフ・ヴィトウスが入っていようが、後にソウルの世界で大ブレークするしかもヴァイブのロイ・エアーズが入っていようが、その時には関係なかった。
僕の目と耳は「コリエル一色」だった。

おまけに、このアルバムに続いて購入した後に師匠となるヴィブラフォンのゲイリー・バートン氏の『サイケデリック・ワールド』(原題:Lofty Fake Anagram)も「コリエル一色」。考えられない事だけど、とにかくラリー・コリエルに惹かれたわけだ。
少なくとも、その熱が冷める中学校1年までは。

そんな思い出のアルバム『メンフィス・アンダーグラウンド』を今年に入ってから起きぬけのコーヒータイムに毎日流している。

このアルバムに出会った頃(小学校五年生の時、実家のテナントにジャズ喫茶が入って僕の部屋まで音が漏れてきたのがジャズとの出会い)、何にウキウキしたのか、今だとわかるんだよね。

1曲目のタイトル曲“Memphis Underground”はC7一発の曲。ベースラインがキャッチーで今聴いてもポップ。それに簡単で誰でも覚えられるメロディーが乗り、あとはソロが回るだけ。フルートのハービー・マンに続いて登場するのがギターのラリー・コリエル。
コリエルのギターは渋ーーいジャズギターじゃない。
ディストーションのような音色のフィードバック奏法でとにかくロック魂炸裂だ。

そう。

僕は何もジャズが好きでこれを捜し求めたわけじゃない。

このギターの音、雰囲気がとっても当時好きだったんだ。
理由は簡単。
テレビやラジオから聴こえてくるビートルズやローリング・ストーンズ、はたまたジミ・ヘンドリックスやザ・フーなど、つまり日常耳慣れたロックギターのインスト演奏をもっと聴きたかったからだ。

もちろんジャズ喫茶からはこのアルバムよりも遥かに多く二管編成のハードバップが流れていたのだけど、僕の耳はこの「コリエル」のギターの音にロックオンだった。

コリエルに続いてはヴィブラフォンのロイ・エアーズのソロ。
結局僕は最初のジャズのアルバムからヴィブラフォンを聴いていた事になる。
そしてテーマに戻って終わるんだけど、このキャッチーさを当時の日本のジャズ雑誌はケチョンケチョンにけなしていた。

ハービー・マンは「神田ばやしだ」とか、「軽薄きわまりない」とか。
要するに、その時に思ったのだけど、(当時の)雑誌に書いてあることは所詮その人の趣味趣向をもっともらしく書いたに過ぎず、ミュージシャンじゃない人の音楽的な意見にはかなりの偏見があるな、と。

広い目で中学校の同級生を見ても、ジャズなんて聴いているのはほんの一握りに過ぎず、まぁ、あれ(雑誌の論調)では普通の人は煙たいわな、と妙に悟ったものだ。

2曲目は短い“New Orleans”。賑やかに演奏された曲。なぜか昔はこの曲、飛ばして聴いたな(笑)

3曲目にはヒット曲の“Hold On, I'm Comin'”。
当時の僕でも知っていたヒット曲だ。
最初のソロはドラムとハービー・マンのチェイサーがなかなかスリリングでどんどんヴォルテージが上がって行く。

そこで登場するのが我等がラリー・コリエル。
もうどうしようもなく、この頃のコリエルはカッコいい。
どの曲のソロも最初から練られて入ってくるからジャストミートだ。
コリエルのソロで盛り上がって登場するのがヴィブラフォンのロイ・エアーズ。
“生意気”にも、「ヴァィブになるとちょっと盛り上がりに欠けるなぁ。。」などと思ったりもした。
そしてもう一つ、この後に僕の耳を釘付けにしたソロが出て来る。

ソニー・シャーロック。
この人もギターだ。
しかし、この人は“まとも”なフレーズなど1音も弾かない。
最初から最後までギターをかき鳴らして意味不明な音を連続させるのだけど、これが実に面白い。
ボトルネック奏法の変形らしいが、今で言えばオルタネーディヴ系ノイズといったところか。
それを超アナログに人間がギターの弦をかき鳴らして出しているのだ。

まぁ、うるさい「ジャズ雑誌」に理解されるわけはないが、僕には例えようのない興奮を齎してくれた。
ラリー・コリエルといい、ソニー・シャーロックといい、ジャズと呼ばれるギターの世界は面白いなぁ、懐が広いなぁ。。。。

そう思っていた。

LPではB面となる“Chain of Fools”でもコリエルのフィードバック奏法が炸裂。ずーっと1コードなので完全に今のアンビエント系音楽。

最後は“リパブリック賛歌”で〆られるのだけど、このアルバムが持つ「軽快さ」と「時代感」と「ポップさ」は他のどのアルバムにも無いバランス。

21世紀の今、一日の始めに聞いてなんとなく活力に繋がるアルバムになるとは、、

その内にCMで使われてブレークする前に聞いておくのがオサレですね。

その当時のハービー・マンの映像がYouTubeにありました。
ラリー・コリエルはいませんが、このメンバーで今日のアルバムに続く『ライブ・アット・ウイスキー・ア・ゴーゴー』をリリースしています。



ソニー・シャーロック。今見ても不思議です。この面子を従えて闊歩していたハービー・マン。どれだけプロデュース能力を持っていたのか計り知れないものを感じます。やっぱ凄いぜ。



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チェキラ!
タグ: Jazz ジャズ CD

2010/1/27

さぁて、「空」の現状はどうかな・・・?  水曜:これは好物!


海外旅行でもない限り、空の移動と「食」事情はあまり結び付かないものです。
そんなドメスティックな空の「食」事情が一瞬騒がれてから久しい今日。

騒がれたのは十年くらい前の「焼きさば寿司」。
当時は今よりも頻繁に飛行機を利用していたので、「どれどれ」と駅弁小僧は興味津々で某航空会社アテンダントっぽいコスチュームのおねぃさんの「こちら、最後尾となっております」に従って長蛇の列に並んで購入。
テレビでも「ガンガン」流れていたこれが“噂の”・・・・

感想は、、、、、、

まぁ、並んで買うほどのもんじゃぁなかったッス。
わざわざ。

結局その後も「そんなもんかい」が空弁にはつきまとい、やがて機内では「寝るに徹する」ようになり、さらには寝台特急の楽さ加減から定期的な移動は寝台個室、それ以外は新幹線や特急列車、はたまた全国ネットが形成された高速道路を車で飛ばすようになり、飛行機の利用自体めっきりと減ってしまった。

で久し振りに「空弁」。

随分と種類も増えたが、よく見ると駅弁メーカーのNRE大増で人気ナンバーワンの「牛肉弁当」が並んでいたりして、ちょっと整理された感じ。

ちょうど「焼きさば寿司」が騒がれた頃、駅弁で言えば御当地定番弁当のような位置づけで販売が始まっていた弁当を見つけたので買ってみた。

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『羽田弁当』(東京都大田区・株式会社マコト製) http://www.makoto-j.co.jp/

この包装の画は冨嶽三十六景の武州玉川(現在の多摩川河口羽田付近)が描かれている。落語家ヨネスケ氏の駅弁・空弁ブログでは味気ない“プラスチックの透明な蓋の容器”となっていたのだけど、現在はまた元のパッケージに戻っているようだ。
ちょっと得した気分(笑)

ヨネスケ氏ブログ“駅弁・空弁・食べて答弁”→ http://blog.livedoor.jp/yonemeshi/


開けると実にシンプル。
だいたい江戸のものはシンプル=粋(いき)という図式が食文化に限らずある。
あれこれ試した結果、一番シンプルなものをチョイスするのが江戸らしさだから、その点ではこの弁当は合っている。

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空弁は量が少ない、という不満をよく聞く。
電車のように車内を歩く事も少なく、狭い座席でじーーーっとしているから運動量は大した事にならない、というのだろうけど、僕は大いに不満を持つ。
少なくとも羽田から出発する時は。

なぜなら、空港というのは、どうしてこうも歩かされるのだろう、と疑問符が沸くほど移動の距離がある。
さらに、(最近は面倒になってリムジンバスで直行するのだけど)空港に着くまでの乗換えたるや、どーしてこんなに遠くまで行かなきゃならんのだ、と思うくらい遠い。

新幹線と比較すると、例えば東京駅を午前7時10分に「のぞみ7号」でスタートすれば広島駅には午前11時5分に着く。
羽田を目指すには東京駅を午前7時10分頃に出て浜松町まで5分、モノレールのホームまで上がるのに10分、ちょうど出発に飛び乗れたとしても空港まで25分、搭乗手続きやら手荷物検査やらで20分は余裕が必要でボーディングブリッジを渡って機内に着席できるのが午前8時10分頃。この頃「のぞみ7号」は静岡駅を通過している。

午前8時15発の広島空港行きに無事に乗れたとして、広島空港には午前9時45分に着く。
「のぞみ7号」は新大阪を出発した頃だ。

広島空港から広島市内へはリムジンバス利用になる。
荷物を受け取ったりしていると午前10時過ぎのバスになる。
午前10時10分の広島駅新幹線口行きのバスに乗ると広島駅には午前11時頃に到着。
ただし渋滞による遅延や乗り継ぎのロスタイムを加えると実際にはもう少し時間が掛かりそう。
「のぞみ7号」は午前11時5分に広島駅に着く。

さて、所要時間は互角ながら、新幹線は一度東京駅で乗り込んでしまえば席でじーっとしていれば良いのに対し、飛行機だとこの間に三回の乗換えと移動が派生し、実際に座席でじっとしてられる水平飛行の時間は30分あるか無いか。

意外と飛行機移動は「腹が減る」のだ。
だから空弁の量が少ないと思うのは当たり前じゃないだろうか?

ともあれ、「羽田弁当」。

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茶飯の上に江戸名物の煮穴子とあさりの佃煮、そして海苔。
おかずには卵焼きに、蓮根、かぼちゃ、こんにゃく、人参の煮物、鴨ロースに梅大根。

まぁ、とにかくシンプル。

箸でサッと切れる柔らかく煮あげた穴子。これは実に美味い!
掛け値なしにこの穴子を食べるためにこの弁当を買ってもよい。
ただしこの穴子、中国製なんだけど、ね。

茶飯。
実に淡い風味が穴子を邪魔しない。良いバランスの味付け。

卵焼き。
海苔を挟んだストライプの甘めの卵焼き。
これもなかなか美味しい。

鴨ロース。
なぜ鴨ロースが「羽田」と園がるのかはわからないけど、スモークしていて食べやすい。

で・・・・

ここまでは「空弁」もなかなかやるじゃないか、と少々見直していたんだけど、、、

あさりの佃煮、、、、、ううん、、、濃い。
煮物、、、、ううん、、、、

弁当で何の特徴も要求されないのが煮物だと思う。
当たり前のものが当たり前の姿で当たり前の味付けで・・・・
その「当たり前」に地域それぞれの「最大の特徴」「独自の味覚」があると僕は何処の駅弁でも楽しみにしている。

決して全てが自分の口に合わなくても、一番その地域を理解する為の必須アイテムが「煮物」なんだ。

その意味でこの「空弁」は・・・・

残念ながら、、、、失格。

穴子や卵焼き、茶飯や鴨ロースが良いのに「煮物」が足を引っ張って実にもったいない。
やはり空弁は駅弁には遠く及ばない、、っか、、

で、

一応保険にこんなのも購入!

空弁の救世主となるか・・・・

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『たいめいけん三代目・オムライス弁当』(東京・日本橋たいめいけんHM製) http://www.taimeiken.co.jp/

東京で最も知名度のある洋食屋のひとつ、日本橋『たいめいけん』。
洋食ファンとしてはこれまでに何度足を運んだことか。

たんぽぽオムライスがバブルの頃に爆発的ヒットとなり圧倒的な存在感を示した。

本店での名物はボルシチとコールスロー。昔から変わらずメインメニューをバックアップで現在も廉価な50円。

洋食ファンなら一度は食べた“あの味”。

嬉しいことにそれが弁当に!

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パッケージでは唱ってないものの、この形はまさに“たんぽぽオムライス弁当”だ。
ふわっふわの玉子を備え付けのフォークスプーンで真ん中から割くと・・・・



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よくもまぁ、このトロトロ感を弁当で再現した事!
この出来栄えには賛辞を送りたい。

うれしい事に“たいめいけん名物”の一つ、コールスローが添えられている。

下のケチャップライスは実に味わい深く、もうこれだけで及第点。
洋食屋さんのこだわりがココにはありますね。

酸味の利いたケチャップを掛けて、トロっトロのオムライス、いっただっきまぁーーっす!

っんまい!

これだねぇ、コレ、これ。

しばらくがっつく。

っで、この弁当は・・・・・星、二っつ半です!

惜しい半星の理由は、ケチャップライスの美味さが玉子とケチャップによって少々消されてしまう点。
贅沢かもしれませんが、ケチャップライスと玉子が「1 + 1 = 1.5」になる現状を「1 + 1 = 3」くらいの相乗効果に結び付けられそうに感じてしかたないからです。
それだけ実力派のアイテムがギュっと詰まった逸品弁当の気配がします。

でも、コレ、空弁ではないっか。。


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2010/1/26

ヒラミン街道・・・?  火曜:街ぶら・街ネタ

街を歩いていても、車を運転していても、電車やバスに揺られていても、とにかく常に情報として目に入ってくるのが「広告看板」。

お店の「看板」から、ロゴの入った企業のネオン、ある意味「道路標識」も立派な看板。
田園地帯を電車で走っていても、「こちらを向いた巨大な看板」が多数。
高速道路沿いなら道路に向けて据えられた看板の数々。

新幹線沿線ではそのスピードにあわせて見えるやたらと細長い看板があったり、とにかく目立つ恐竜があったり、と自然の風景よりも創意工夫の看板に目が行く時間のほうが多かったり。

まぁ、とにかく今の日本で看板にお目にかからない生活を営むのはかなり難しいと思う。

子供の頃、故郷の海水浴場に向う電車(伊予鉄道・高浜線)の先頭車両で最前列の“特等席”に陣取ると、やたらと目に入る「看板」があった。

伊予鉄道HP → http://www.iyotetsu.co.jp/


それは電車が走っている時も、停まっている時も、常に一心同体。
ゆっくり走ると「ゆっくり」、速く走ると「目が回らんばかり」にフラッシュバック。

それが・・・・・・

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鉄道の鉄塔に掲げられた白い「ヒラミン」の看板。

今年の正月を実家で過ごした時に見つけたのですよ。
まだ残っていたんですね。@@;

子供の頃、電車の先頭車両の特等席に陣取ると、複線のサイドに建っている送電用の鉄塔に、この白地に赤文字の「ヒラミン」看板が、とにかくずーーーーーっと掲げられていたんですね。

一時期は下り側は「ヒラミン」、上り側は白地に青文字の「ノーシン」だった時も記憶しています。

だから電車が走ると、延々と前方から「ヒラミン」「ヒラミン」「ヒラミン」「ヒラミン」、、、、と、広告が勝手に飛び込んでくるわけで、「ヒラミン」が何の薬であるかわからない子供の脳裏にもしっかりと記憶される、という実に合理的で優れたアイデアだと思いました。

動きがあると「インパクト」があるんです。
だから広告が自ら動くのではなく、「こちら」が勝手に広告の中を走るような状況に目を着けた人がいるわけです。

子供の頃、関西の私鉄でも同様の広告看板が鉄塔に掲げられていましたから、一体何処が発祥なのでしょうね。

この広告が威力を発揮するのは時速70キロくらいまで。
それ以上のスピードだと読み取る前に通過してしまうでしょう。
スピードアップが進んだ大都市圏の私鉄では時速80キロから120キロの間の走行が当たり前の時代。従ってこの種の看板広告は過去のものとなっているはずです。

地方鉄道の伊予鉄道は昔と変わらず、時速80キロ未満で「のんびり」と走っていますから、高度成長期の「面影」を今でも楽しむ事が出来るのですね。

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こうやって見ると線路側の三面に「ヒラミン」が掲げられていたようです。
電車から見ると線路の両側にずーーーーっと「ヒラミン」が見えるのですから壮観です。

経年によって、この広告を掲げた鉄塔がコンクリート柱に置き換えられるにつれて「ヒラミン」街道は姿を消して行きました。

鉄塔は残っていても、まさか、「ヒラミン」は・・・・・ねぇ。。。。

それがあるんですから「驚く」やら「懐かしい」やら。

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伊予鉄道・高浜線全線にあるわけではなく、梅津寺-高浜間と三津-港山間に限定されます。
この写真は梅津寺-高浜間に残る「ヒラミン」。

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かつてはもっとも目立つ「ヒラミン」街道だった梅津寺海岸沿いはコン柱化されて消滅

まさかあるとは思ってもみなかったので写真を撮影する時間が無かったのだけど、三津-港山間の「ヒラミン」は圧巻。まさにかつての「ヒラミン街道」そのものだった。

場所は・・

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この先の大カーブの港山駅寄り(伊予鉄道高浜線、三津-港山間)。うかつにもこの時点で鉄塔に「ヒラミン」が見えなかったのでカメラの電源を落としてしまった・・・

上りの電車に乗って初めて気がついたが・・・・慌ててカメラを構えた時には既に通過してしまった。

「ヒラミン」の看板はどれもすでに色褪せており、台風などで飛ばされたらもう終わり、という感じ。
ひょっとしたら全国的にも珍しい光景かもしれないので、見掛けたら是非記念にパチリ!

そうそう。
っで、肝心の「ヒラミン」ですが、、、

解熱鎮痛剤なんだそうです。

発売元の松田薬品工業のHP → http://www.hiramin.co.jp/seihin/iyaku/genetsu/12hiramin.html

今、初めて現物を見ました。。。。


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チェキラ!

2010/1/25

時短の風・・・  月曜:ちょっと舞台裏


近所では比較的大型の商業施設。
急な用事の時には何かと役に立つ。

午後10時、そのつもりで飛び出した。。

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あれれ?

・ ・ ・ ・

やる気のない入口付近にやる気のない看板、薄暗い店内・・・

そう、もう閉ってるのだ。

以前は午後11時閉店で、なにかと用事を済ませてから駆け込んでも十分使えた。
それが今では、とっくに閉店時間を過ぎている感じだ・・・

時短。

ここでもか。

調べてみると午後10時閉店に改まっていた。

午後11時と午後10時では、たった一時間の差だけど、この差は大きい。

不況の嵐はどんどん僕らの生活の周りを包囲しつつある。


ある時期、24時間営業のコンビニは地球環境によろしくない、とかで時短に追い込まれそうな風潮があった。

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コンビニの利用客がどういった層なのかわからない人の意見だと思ったが、その後近所のコンビニには何も変化が起こらないのでどうなったのかな?

もっとも、時短どころか閉店してしまったコンビニのほうが目立ったのだけど、その跡地には24時間営業の生鮮食料品店の99ショップが入って繁盛しているのだから、世の中24時間態勢が根強い。
て、いうか、そこは外せなくなっているのが今の社会だ。

そういえば、この不況の時代に某ハンバーガーチェーンだけは別で、24時間営業になった店が全国に増えた。なんでも史上最高利なんだそうな。

なんだろう?

いつもこの某ハンバーガーチェーンが何か新しい策で利益を伸ばす時期は、、、

不況。

この前はバブルがはじけた頃に低価格バーガーがヒットして一人勝ち。
しかし、その後低価格に飽きが来ると収益に見合わなくなって低価格路線は消滅した。

今回は24時間営業。

この某ハンバーガー店は店舗によってはパソコンを持ち込むとネットが使い放題になる。
つまり「ネカフェ」よりも安いバーガー1個で朝まで過ごせる場所になりつつある。
IT世代には心強い味方なんだろう。

その昔、安く遠くへ行くアイテムには夜行列車というものがあった。
寝台特急などとはちがい普通の座席しかない、が何とか夜を過ごす事は出来た。
僕も高校の頃から何度も「夜行列車」で冒険に出かけた経験がある。
ネカフェや24時間バーガー店とどこか似ている部分がある。

ちょっぴり昔、プロが出演するオールナイト・ジャムセッションがあった。
深夜1時にスタートして始発電車が動き出す午前5時まで。
僕はレギュラー・バンドの一員として出演し、仕事帰りのたくさんのミュージシャンと出会った。
当然ながら僕の楽器があるのでヴィブラフォン奏者もたくさん遊びに来た。
そして、それを毎回楽しみに聴きに来るお客さんで店内は明け方まで満席だった。
ネカフェや24時間バーガー店に集う連中と似ている部分がある。

少し前、女性達を中心に夜行バスが空前のブームとなった。
とにかく安く遠くへ行くアイテムとして重宝され、最盛期には東京から全国の主要都市へ向けて数え切れないほどの夜行バスが深夜の高速を駆け抜けて行った。

便利なもの、廉価なものは一つの文化だと思う。
どの時代にも、どの世代にもそういうアイテムがあるからだ。

一つ新しいアイテムが見つかると、それを越えるアイテムを求めて新たな開拓が始まる。
酒税に反発したビール会社の研究開発を見ればどれだけそういう開発が人間は好きかがわかる。

でも、時短は・・・・いかんねぇ。
まだ嵐にはなっていないようだけど・・・。

よくみると、この一年で随分繰り上がったものが多い。
どこかで時短を覆すような秘策はないものだろうか・・・

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チェキラ!

2010/1/22

続・ちょっぴりヘンチクリンで困った奴。オルタード・スケール  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック


毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。
金曜第百六十回目の今日は先週登場したオルタード・スケールのお話しです。

ううん。。。寒い!
先日の横浜エアジンの時は17℃もあったのが、今日出かけようとして車の外気温計を見ると・・・

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9℃!

午後2時過ぎで晴天だから一日で一番気温が高い時間帯のはず。
三寒四温と言うにはチト早すぎるかもしれないけど、寒暖の変化に身体がついて行けない時期です。

午後3時から目黒のバンリュウジ・スタジオ( http://www.netlaputa.ne.jp/~ventain/ )でNew Bandのリハーサル。途中山手通りの渋滞にハマって10分遅れで到着したら、スタジオの中が大移動。
ピアノのコッチくんこと佐藤浩一くんのアイデアでリズムセクションが綺麗に並んだセッティングに。

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佐藤浩一(p)澤田将弘(b)樋口広大(ds)

前半はある試みにチャレンジで1曲を約一時間の連続演奏。
休憩の後、同じ曲を超ピアニシシモで、ついでにベースはアンプを切って生音にして再び連続演奏。
これまでライブで人気のあった曲ながら、まだ一度もレコーディングしていない曲が若い彼らの演奏と時代感覚が加味して生まれ変わろうとしている。

音楽は鮮度。
曲も鮮度。
しかし、熟成して新たな鮮度を得る事だってある。

僕はある時期に大量に曲を書き溜めしているので今は熟成中。
それに新たに加える必要が感じられたら曲を書くようにしている。

デジカメだってそうよ。
初期のデジカメは起動も遅く、シャッターチャンスを何度も逃す事があった。
屋内の撮影ではピンボケも多発。

それが、最近のデジカメときたら、

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どんなタイミングでもパチリ。

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しかもオート設定で勝手に人の顔を認識してピントを調整する。
だからこのMasa君を拡大すると・・・

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かなり精度があがってるのがわかるでしょう。(なんの意味があるカットなのかは不明!?)

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ジャズのピアニストはなぜか備え付けの譜面台を外して弦の上に譜面を置きたがる。佐藤コッチくんも同じ。他の楽器から見ると不思議なんだよねー、あれって。

スタジオの時計は24時間計。午後3時に見えるが午後6時を差している。
普段は必要ないけど、長時間こもって作業するスタジオには便利なアイテム。
ただ、、、、分数がわかりにくいのが泣き所。。。

便利な計器と言えば車の燃費計。
その日スタートする時にリセットすれば到着までの平均燃費がわかる。
行きは渋滞で10km/ℓだったが、帰りは渋滞するものの比較的流れは悪くなかった。
我が家に到着した時には、

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本日帰りの平均燃費は17.1km/ℓ

首都高がズルズルながら60km/hくらいでずーっと流れていたのが幸いしたようだ。
平均すると約14km/ℓ。この車(マークX Gio 2.4)の平均燃費はこの辺りのようです。

さて・・

本日の特集。

っの、前に!

ヴィブラフォンの弟子Hitomi嬢からメールで質問があった。
実は本日の内容とも関連するので先に取り上げておきます。

「この部分のコードスケールはハーモニック・マイナーではないんですか?」と。

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この曲(SOLAR)の最初の「Cm」と書かれたコードの部分。
もしも4声表示とすれば「Cm(Maj7)」となるところ。
答えは「メロディック・マイナー」スケールになる。

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メロディック・マイナー、つまり旋律的短音階だ。

基礎的な事を言えば、ハーモニック・マイナー・スケールというのは短調の曲のドミナントを「しっかりと解決させる為」に用意された特殊なスケール。だからこの音階を使って曲を書く、というのは「よっぽど作為的」なものが無い限りない。
曲を作る時に思い浮かべる短調のスケールは「自然的短音階」と「旋律的短音階」の二つと覚えるといい。
「和声的短音階」は短調の曲のドミナントの部分に使われる用途(使命かな?)や一時的な転調の中のドミナントのサウンドカラーの演出などに使うもの。

実はこれがおかしな事(この件の場合は説明不足、それに連鎖した思い込み)から頭の中で混同している場合が多いのだ。

ナチュラル・マイナー(自然的短音階)に比して第何音が半音上がる、的な説明でハーモニック・マイナーの説明が終わってしまう場合、おそらく大半の人が「特殊な形の音階を持つ調」としてハーモニック・マイナーを覚えてしまう。

この間違いはけっこう放置されていて、ちゃんとしてそうな理論本でも「ここだけ曖昧」なものがあったり、と。。

単純に「調号を付けられるもの」がコードミュージックの場合は基準になる、という事を見失うな、です。
だからナチュラル・マイナーはそのまんま、メロディック・マイナーも下行形はナチュラル・マイナーそのものなのだから上行形だけ臨時記号で書けばOK。

だからハーモニック・マイナーを調号で表そうにも書けなくて、ずーっと7thのところにナチュラルを書き続けなければならない矛盾点に気付くでしょう。そう、ハーモニック・マイナーは「ドミナント・コードの為」に存在しているスケールなので、初期の段階では他のマイナー・スケールと一緒にしてはいけないのです。これはジャズ寄りの人たちの間違い。

対して、クラシック寄りの人たちの間違い。
おもしろいのが、譜面に忠実な音楽を描くクラシック寄りの人のほうがジャズ寄りの人よりも「直感的な勘違い」を起こしやすいということ。
それは僕も経験してその後不可思議に思ったのですが、クラシックの基礎教育を受けると長調のスケールは問題ないものの、短調のスケールをハーモニック・マイナーで演奏するところが多いのです。

単にスケール練習と思っていても、短調はハーモニック・マイナーが基準だ、と勘違いしてしまうのです。なのでウチに来るヴィブラフォンの弟子達でも、音大や音楽の(ポピュラー以外の)専門教育を受けた人は、まず100%短調と言われるとハーモニック・マイナースケール(和声的短音階)が頭の中で流れるのです。(笑)
いやはや、習慣とは恐ろしいものです。。。


で、本日のお題。

先週の金曜特集『動機のターゲットと遂に出たぞ怪物オルタード』( http://sun.ap.teacup.com/vibstation/1195.html )の例題で取り上げた『ALL THE THINGS YOU ARE』のEb7で出て来たオルタード・ドミナント・スケール(Altered Dominant Scale)。

ジャズの演奏を少しやってる人が何でもかんでも「オルタード」と言うのを耳にする事があるでしょう。

なんじゃい? そのオルタードって?

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オルタード・ドミナント・スケールは表記の上でもちょっと厄介です。
上はジャズ風にコードトーン以外をテンションで表示してみました。
下はクラシック風に基音から順次音程をディグリーで並べてみました。

クラシック風にオルタード・スケールの性格を言い表すと、「長音階の主音以外にフラットを付けたもの」という言い方が出来るでしょう。
おそらくジャズ風にテンションうんぬんで音程を捉えるよりも簡単に覚えられます。
しかし、「なぜ」主音以外にフラットを付けるのかは、このままだと永遠に謎です。

実際、僕もジャズの理論を覚え始めた初期にこの「オルタード・スケール」というのが「どこから出て来たのかが曖昧で嫌い」でした。
おもしろいですね、若い時のほうが頭が頑固なのです(笑)

随分時間が経ってからバークリーに留学した最初のハーモニーの授業で「オルタードと言われている部分の殆どはオルタードではない」、「世の中からオルタードを撲滅させよう!(笑)」みたいな先生がいて、やはりオルタードは嫌われ者だな、と再認識したものです。

オルタード・ドミナント・スケールがいかに曖昧であるのかを炙り出してみましょう。
嫌う前にその性格を分析して相手を理解する努力は何事にも必要です。

これまでにコードスケールのアナライズで出て来たドミナントのコードスケールでオルタードにちょっぴり似ているコードスケールにCombination of Diminished Scale(俗に言うコンデミ)があります。

一緒に並べてみると性格の違いがわかります。

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上がオルタード・ドミナント・スケールで下がコンビネーション・オブ・ディミニッシュです。
この二つは基音から上がって来ると#11thまでは同じです。
違いはb13thと13th。
いえいえ、それよりももっと「大きな」違いは、オルタード・ドミナント・スケールには「5th」が存在しないのです。

そ、、、そんなーーーー!

世の中のベーシストは困るでしょう。
だってベースが弾くべき音としてrootの次に5thは重要なんですから。
和音の構成の中で完全音程が欠けたものほど不安定な響きはありません。

対するコンビネーション・オブ・ディミニッシュ(コンデミ)には5thがあります。
完全音程があるコンデミのサウンドは明るめ。
一時的な転調の中でコンデミが使われると次にメジャーのサウンド(キー)に結び付く場合が多いのもその要因があるからでしょう。


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コンデミに次いで似ているのがハーモニック・マイナースケール・パーフェクトフィフス・ビロウ(Harmonic Minor Scale Perfect 5th Below)。
#9thと#11thはありませんがb9thとb13thがあります。

しかし、やはりハーモニック・マイナースケール・パーフェクト・フィフス・ビロウ(以下HMP5)にある完全音程5thの欠落は大きく、HMP5と比較してもオルタード・ドミナント・スケールは不安定な響きです。

何よりも大きな違いは、コンデミもHMP5も完全音程5thが存在する事で、特定の調(又は調性)の仲間として理論的に存在を示すのに、オルタード・ドミナント・スケールはまったく調性とは無縁の位置にあります。
この事がオルタード・ドミナント・スケールの存在を曖昧にするのです。

つまり、「曖昧」なサウンド。
それを求めた時にオルタード・ドミナント・スケールにニーズが生まれるのです。

何でも割り切れてしまう「痛快さ」も良ければ、割り切れない「曖昧な」良さもあるわけですね。

従って、オルタード・ドミナント・スケールは調性と密着して活用されるHMP5やコンデミの用法を理解した上で、「それ以外」の表現しか残されていない部分に使うのが好ましく、何処にでも、何にでもオルタードを挿入してしまうような事はセンスと音感を磨いてから、をお薦めします。

ちなみに、「曖昧」なサウンドとしてオルタードと対になっていると考えられるキャラには、

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全音音階(Whole Tone Scale)があります。
オルタードが長音階の主音以外を半音下げた音階なのに対して、全ての音階を全音程としたホールトーン・スケールも完全音程の5thが存在せず、調性とは独立したキャラクターを持っています。

要するに、P5(完全五度)が存在しないスケールは不安定、という事。

さらにホールトーン・スケールをコードネーム化しようとすると出て来るAug7というコードネーム。
このオグメント・コードもまた不安定なサウンドなのだけど、演奏をよく聴くと、7(alt) も Aug7 も、あれれ? ベースがきっちりと5thを弾いていたりします。
それなら5th + b13thがあるコードスケールになるじゃん。。。。

その辺りが最初から「曖昧」で、どうもこのオルタードはイマイチ好きになれなかったのでした。
「世の中のオルタードの大半はオルタードではない」。
バークリー時代の教授の言葉を思い出します。

ちょっぴり頭が混乱するから演奏前には整理整頓を!


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チェキラ!

2010/1/21

ホレス・シルヴァーの鉄拳とハード・バップ・・・・  木曜:Jazz & Classic Library


「本日の東京地方、気温はグングン上がって最高気温はこの時期としては異例の19℃です」

19℃と言えば四月下旬の気温じゃないですか。ほいほい。

夕方出掛ける時に、ちょいと外に出たら「ブルブル、、、案外寒いじゃないか!」
昼間用事で出た時は「まぁ、温かいと言えば言える程度で・・」だったのに。
薄着の予定を急きょ厚手に変更。

ヴィブラフォンを積み込んでいざ出発、の時に車の外気温計を見ると・・・

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12℃!
この時期のちょっと寒さが緩んだ程度じゃないか。
よかった、厚手の服に替えて・・・

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本日は横浜の老舗ライブハウス『エアジン』 http://www.airegin.jp/

入口からはエアジン名物の“心臓破りの階段”が・・・・
4階の店まで階段オンリー。スタッフに手伝ってもらわないととてもじゃないが楽器を運ぶのが大変。
いわゆる“踊り場”無しの喚問。某ベテラン・ミュージシャン曰く「この階段が辛くなるようなら現役引退宣言しなさい!」。納得です。

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本日はベテラン・ピアニスト市川秀男さんのライブ。

ガンガン市川さんのオリジナル炸裂の超注目ライブ。来月も再来月も2日の火曜日(2月3月は曜日配列が同じため)です。お時間がある方は是非“心臓破りの階段”を登って「エアジン」へどうぞ。ジャズファンも「この階段が辛くなったら現役引退」です!(笑)

さて、駐車場にに車を移動しようと乗り込んで再び外気温計に目をやると・・・

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ゲゲッ@@;;

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17℃!

。。。し、、、しまったー、、、

道理で楽器を運んでいる時から汗がダラダラ出ると思った。
気温がウチの付近よりも5℃も高い。

パーキングに車を置いて慌ててトイレで肌着代わりのTシャツを脱ぎ上着だけになる。
それでも・・・暑い。

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市川さんのトリオでライブはスタート

市川さんのライブの時は数曲降り番になるから客席で演奏を楽しむ至高の時間がある。高校の時にレコードで知った市川さんの生をこうやって見れるのだから幸せモンですよ。客席はエアジンの喚問を経て「ジャズファン現役引退」を免れた紳士淑女のジャズファンでほぼ席が埋まって盛況。

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それにしても、このエアジンの店内はかつてのジャズ喫茶を彷彿とさせるのでお気に入りだ。今さら作ろうと思っても作れない、この時間の経過が産む雰囲気。初めてこの店に出演したのは82年頃だったので、もう四半世紀以上のお付き合いになった。

エアジンは1969年に開店し41年目を迎える歴史がある。
「フツーの事やるならどうか他所でやってくれー。ココでは自分がやりたいことだけやってくれりゃいい」が店主のモットー。偏屈? ちっとも偏屈ではない。店というのはそういうポリシーがなきゃね。店主自身もトランペット吹き。ただしクラシックの。
だから音に関してはうるさい。
当然常連のお客さんも耳が肥えてるからうるさい。
みんなうるさい(笑)

でもそうやってミュージシャンは育てられる。
ある意味ステージと客席の戦い!
趣味じゃなくそういう店、少なくなりました。

店主は四半世紀前に会った時からずっと同じだから信用できる。(笑)

あ、いつの間にかブログやってる@@;

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昨夜のライブを隠し撮り(笑)されている。乗り番中はこんな感じ・・

店主うめもとさんのブログはコチラ→ http://umemotomusica.jugem.jp/

きっと今頃くしゃみしてるだろう(笑)

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店内にはかつてのジャズ喫茶世代の若者の姿が目立つが、二部からは学生風の三人グループも混ざりますます戦闘態勢(笑)
かつて僕らが高校生の頃にこういう場に足を踏み入れた頃のような光景を見た気がする。

さて、このエアジンの空間がジャズ喫茶の雰囲気を伝えているように、今、街の中にジャズ喫茶は少ししかない。
それが、全国津々浦々、何処の街へ行ってもジャズ喫茶があった時代。
そんな時代に必ずジャズ喫茶で流れていた音楽。
その一つが・・・・


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『HORACE-SCOPE/Horace Silver』(blue note/1960年)

ホレス・シルヴァーはジャズファンに人気の高いアーチストで、恐らくかつてのジャズ喫茶が流すアルバムのベストテンの中に1枚くらいは入っていただろう。
ジャズ喫茶そのものとの出会いは、僕の実家を建替えた時、一階のテナントにジャズ喫茶(正確にはジャズバー)が入った小学校5年生の時から始まる。地元の大学を卒業したばかりの人の店で奥にはドラムセットなども置いていたからジャズ研だったのかもしれない。

昔のジャズ喫茶は大音量が売り物だったので、換気扇を経て僕の部屋に聴こえてくるちょうどよいBGMに聴いていたジャズの中には、とにかく二管編成のコンボものが多かった。

二管編成とは、二本の管楽器とスリー・リズム(p+b+ds)という五人編成。
王道はトランペットとテナーサキソフォンによる編成で、トランペットのリ・モーガンとか、ドラマーのアート・ブレイキーのジャズメッセンジャーズなんかが覚えやすくて毎回かかる(流れる)と耳コピして歌っていた。

そんな中にきっと混じって流れていたであろう、ホレス・シルヴァー。
この人もピアニストでありながら二管編成にこだわりを持っている人だ。
今年で80歳になるはず。

チャーリー・パーカーやディジー・ガレスピーらが発展させたビーバップの後継的なエリアで俗に言うハード・バップがホレス・シルヴァーの真骨頂と言われる。
BopはBe Bopしか存在しない、という説を僕も取るが、何をしてHard Bopとするのか定かではないが、Be Bopが既存の曲のコード進行を借りてメロディーだけで曲を作り上げていたのに比べると、最初からメロディーもコードも作曲された音楽、というオリジナリティー度の高い様式である、と思っていい。
その代わりに、オリジナリティーを重視する為にコードスケールを限定したり、特殊な音階を指定したり、とその後のモードジャズやジャズ&ロック、フュージョンなどの「ジャズでの作曲行為の基幹」を作った功績が多い。

その為、管楽器を如何に使うかに皆こだわりがあり、管楽器の人がというよりもピアニストやアレンジャーに優れたハードバップ・イディオムを確立した人が多いのが特徴。それを考えるとハードバップという俗称に意味がある。

さて、ホレス・シルヴァー。
ピアニスト、ホレス・シルヴァーに関して僕はそれほど詳しくない。

それよりもホレス・シルヴァーが作った数々の名曲との出会いのほうが優っている。

この世界に入った初期のころ、“Nica's Dream”というシルヴァーの曲に出会った。
不思議なスケールとエキゾチックなアフロキューバン・ビート、キャッチーな旋律。
ヴィブラフォン奏者がこの曲を選択する機会はそう多くないだろうが、管楽器の人と一緒に演奏する時には「定番」。僕もそうやってこの曲に触れた。

このアルバム『HORACE-SCOPE』にそのオリジナルが収録されている。

アルバム1曲目の“Strollin'”。この曲はReal Book Vol-IIで出会ったほうが先、つまり譜面が先で、僕はこのアルバムのオリジナルの倍のテンポくらいの曲だと思って速くやっていた。
先の“Nica's Dream”オリジナル聴きたさに買ったこのアルバムを聴いて「あちゃー」とガックリ来たのを覚えている。(笑)

シルヴァーと言うと“Song For My Father”と言う曲がすこぶる有名なのだけど、僕はこのストローリンとニカ・ズ・ドリームなんだなぁ。

このアルバムの他の曲もそうだけど、シルヴァーの音楽のポイントは「常にキャッチーなジャズを求める旅」のようだと思う。
シルヴァーとしては中後期の作品となるアルバム『THE JODY GRIND』の“Blue Silver”や『SERENADE TO A SOUL SISTER』の“Kindred Spirits”などのようにどんどんシリアスな表現に近づいたとしても、どこかキャッチーな部分を残そうとしていたのがこの人の最大の特徴だと思う。

そういう耳で聴くと、このアルバム『HORACE-SCOPE』はとてもリラックスしたアルバムとなっているのがわかる。

登場するサウンド、リズム、メロディー、フレーズ、それら全てが「旬」の状態で演奏されている。
音楽には不思議な時代感があって、特にジャズのように「その時の雰囲気で」が記録される音には鮮度までもが残されている。

ベテランになるのは悪い事ではないが、何事にも「無難」さがつきまとうと音楽としての面白さが失われがち。ベテランになるなよ、というのではないけど、そういうちょっとアンバランスな部分を維持して行くのは大変な事だと思う。

もしも、マンネリズムという言葉を使って良いなら、このアルバムはシルヴァー自身がマンネリズムとは無縁に音楽を創造し、こんな面白い音があるゾ! と自らがついさっき発見したかのような気持ちで向き合ってる世界が描かれている。

そこには時代のサウンドであった事も大きいけど、自身の中にあるもの全てをまだ垣間見たことのない生き生きとしたシルヴァーがいたのだと思う。この先、どんな風に広がって行くのかなんてちっとも気にならない強さというのでしょうか。

さて、ピアニスト、ホレス・シルヴァーに関してはあくり多くを語るほどくわしくはない僕だけど、御機嫌になってくるとこの人の左手がゴツンとまるでボクシングのJab(ジャブ)のように鍵盤をヒットする様を聞いて思わず笑が込み上げてくる。

素敵じゃないか、御機嫌が音になっているのだもの。ねぇ。


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チェキラ!
タグ: Jazz ジャズ CD

2010/1/20

あまい、甘ーーーい!  水曜:これは好物!

フルーツは美味しい。
美味しいけど食べる準備がなかなか面倒だ・・・。

食べれば美味しいフルーツとわかっていても、自宅ではなかなか身体が向かないのは世の男性に共通する現象のようだ。

なぜ自宅でフルーツと疎遠になるのか?

理由は簡単だ。

「皮をむくのが面倒だ」
或いは・・・
「食べる時に手がベチャベチャになる」
・・・・で、フルーツと疎遠になってしまう。

そんなフルーツの中でも、唯一食べるのが、「みかん」と「ぶどう」とコレ!

あっ、

三つだから唯一とは言わないね。
唯三のフルーツが「みかん」と「ぶどう」と・・・・

あっ、

むいてくれたら「メロン」も食べます!
「梨」だって・・・・

まぁいい。

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おやおや、いいパッケージですねぇ。

これは新宿・高野フルーツパーラーだ。

新宿高野HP→ http://takano.jp/index.html

ボストン時代のハウスメイトのハーバード大の友達に、この新宿高野の「タカノくん」がいて、よくニュートン・センターの家に遊びに来ていた。アメリカでマーケティングを勉強していたがタカノくん、元気だろうか?

さて、この包みを届けてくれたのは、ヴィブラフォンの弟子ハヤタ隊員。彼女は新年会に来れなかったので今年最初のレッスンで「あけまして」。
その時に誕生日のプレゼントとしていただいたのがコレ!

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まだまだ・・

よいしょっ、、と、

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『完熟あまおう』(新宿高野)

男性が好きなフルーツの代名詞、イチゴですねぇ。
皮をむく必要もないし、そのままポイっと食べられる。
それでいて手がデロデロになる事もない。

素晴らしい!

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それにしても立派な実です。
そして開封した時からこの甘い香りが・・・・っんー、たまんないっ!

さっそくひとくちいただく。

ん、まい!

コンデンスミルクなんかいらないゾ!
この風味満点の「あまおう」。
ひとくち食べるごとにプリプリの実からはち切れんばかりに果汁が飛び出す。
それがまた、甘ーーーい!

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イチゴでお腹いっぱいになるなんて幸せーー。

いくらなんでも、この数は無理でしょーー。
と、言いながら・・・・

あっと言う間に家人と半分以上いただいてしまった。

ハヤタ隊員ありがとう!!


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2010/1/19

いやぁ、、細い、細い・・・・!?  火曜:街ぶら・街ネタ


都心のようなレイアウトだと青梅街道とか甲州街道とか世田谷通りとか晴海通りなど、親しみのある名称の街道や通りがすぐに頭に浮かびますが、郊外をどんどん進むとそれが微妙になってきます。

東京の道路名称の定義は複雑、というよりも未整備な感じがします。
海外の街であればストリートとアヴェニューは道路が走る方位によって使い分けされているので覚えやすいのですが、東京の場合どうやら基準が曖昧に見えてしまいます。

車を運転する立場で見ると、都心から放射状に伸びる幹線道路を「街道」としている場合が多く、北行きは日光街道、東行きは水戸街道、南行きは中原街道や綱島街道、西行きは甲州街道や青梅街道、川越街道などが頭に入っていればナビ無しでもある程度の目的地を目指す事が出来ます。

このナニナニ街道という呼び名は情緒があって好きなのですが、実際に車で走っていると国道●号線とか、主要地方道●号線とか、微妙に管轄名と街道名が入り乱れて結局何処の何て道を走っているのかわからなくなる事があります。

東京の西部にある奥多摩地区は驚くほど自然が豊かで大河内ダムを過ぎると山岳ドライブが楽しめます。なんと言っても紅葉のシーズンが最高ですが、昨秋はツアー続きで気が付いた時にシーズンは終わっていました。
そんな奥多摩への行き帰りに使うのは奥多摩街道。
青梅街道と比べると幾分知名度は低い街道ですがなかなか走りやすい道。

街道にも国道のようなランク付けがあるのでしょうか、奥多摩街道は徐々に川幅が狭まる多摩川沿いに青梅街道の対岸を走り、やがて途中で青梅街道に吸収合併のような形でいつしか終わります。
そのまま青梅街道を山奥へと進むと山梨県の甲州市の塩山を経て甲府市へと繋がっています。

そんな奥多摩街道を走っていた時の事です。

信号待ちをしていると、前方右側にやけに目立つ家。
ブルーでクッキリと周りの家から際立っているのに、、、

よく見ると・・・・

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これが素晴らしくスレンダーな住宅なんですねぇ。

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思わず「ほうー!@@;」と感心

そう言えば、先月の火曜ブログでも山手通り沿いにある素晴らしくスレンダーな三角形のビルを見つけてアップしました。(09年12月22日『アレは、やはりタダモノではなかった・・・!』 http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20091222/archive )

ブームなのでしょうか?

わざわざ際立つ配色の外壁にしているので注目度もバツグンでしょう。
ロフトを入れた三階建てで、何だか楽しそうです。
意外と快適なのかもしれませんね。
前にテレビ朝日系列の『渡辺篤史の建もの探訪』でこのような住宅を見たように思いますが、それはそれは素敵でした。都電沿線だったかな。

この『渡辺篤史の建もの探訪』は僕がバークリーを卒業して帰国した頃から続いている長寿番組で、東京では午前6時前という早朝の番組にも関わらず人気がある。ある種バブル時代の発想が今日まで脈々と生きている番組だ。

テレ朝『渡辺篤史の建もの探訪』HP → http://www.tv-asahi.co.jp/tatemono/

俳優の渡辺篤史さんは昔から個性のある役者で70年代からテレビで見かけていた。
訪問した住宅を褒めちぎる番組なのだが、いつだったかトイレの便座に座っていつものように「こうー、、、この感じ。・・・実に、いいですねぇ。」と狭いトイレの中で感動を語っている渡辺篤史さんを見た時、一生この人のこの番組は観ようと思いました(笑)

余談はともかく、変形した土地でも有効にスペースを使って快適な居住空間に仕上げるのは人間の英知の結晶。
だって電車(例えば寝台特急の個室のレイアウトや特急の座席配列など)や車の車内デザインって、限られた空間を如何に快適に過ごさせるか、に命を掛けているじゃないですか。
そういうのって、僕は大好きですね。

そのせいか、何の工夫もなく「広そう」に見せかけた自家用ワンボックス車には興味が沸かないんだから天邪鬼ですね。車はセダンでもクーペでもハッチバックでもステーションワゴンでも、限られた室内空間を極限まで考えたデザインの車が好きです。

時間帯は替わって同じく奥多摩街道の帰り道。

あら?

あららら?

ら?
ら?

随分とブルーで目立つ住宅だこと、と思ったら。

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こちらは貸店舗ですと!

しかも、これが、、また・・・

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奥行きはあの室外機のところまで!

細長い。

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一体どんな職種の店舗が入るのだろう?

こちらはブルーの境界線を見る限り駐車場付きのようだ。
もちろん建物と縦列駐車。

同じ奥多摩街道のおそらく100mと離れていない場所に、偶然にもブルーを身にまとった細長い住宅が二棟。

奥多摩街道では今、長細住宅がブームなのでしょうか?

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チェキラ!

2010/1/18

健康ヲタク・・・?  月曜:ちょっと舞台裏


「コンビニなどで買い物をする時、商品を手に持って最初に何処を見ますか?」

僕はまず間違いなく「生産地」を見る。
別に国産限定だからとかではなく、自分が過去に知っている美味しいメーカーや産地の都道府県くらいは頭に入っているので、その地域の物かどうかが選択肢になっている。

「その次に見るのはどこですか?」

次って言うと、昔なら製造年月日、今は賞味期限、消費期限だなぁ。

鮮度が要の食品によっては1番目と2番目が入れ替わったりはするけど、、

えっ? みんな違うの?

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あるテレビによれば、ある年代から下は最初に成分表の「カロリー」から見る、んだそうな!@@;

っんま、ったまたぁ・・テレビが先走りして、こーーーんな小さい事を誇張して面白おかしくしてるんでしょー。そうは行くものか。

でも一応気になったので、我が家に来るヴィブラフォンの弟子達に同じ質問を投げかけてみた。

すると・・・・

「あ、カロリーからです」
「わたしも」
「あたしも」

えーーーー!!

いったいいつからこの国は健康ヲタク国家になってしまったのだろう・・・・?

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殆どが二十代の彼女たち。
その七割以上が「カロリー」や「成分表」から見る、というのだ。

マジっすかー。

じゃ、成分表が無い「焼肉」とか「生菓子」とかどーすんのよ?
高級料理店のメニューにカロリーなんて書いてないぞ。
第一に世の中の食べ物全てが袋菓子みたいに成分表など公示してないじゃないか。

曰く、「なるべく付いているのを(成分表が)探す」

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ふーん・・・

ちなみにデートの時とか例えば食事したとしたら支払いはどーするの?

「え? 自分が食べた分だけ払うんじゃないですか?」
「飲み会とかで遅れて来た人は少し安くとかで後は均等割りです」

じゃ、カレシにおごってもらったりはしないの?

「特別な時は別ですが普段は割勘です」

ふーん・・・

そんなもんかねぇ。
なんだか淋しいねぇ。

二人で食事に行って、カロリー気にしながらメニュー選んで、食べたら割勘。

たしかにそれが悪いとは言わないけど、たまには何にも気にしないでガッツリと食べてみてはどうでしょう。
本来食べるというのは「本能」的な行為なのだから、あまり細かく考えないで開拓精神旺盛なほうがきっと楽しいはずだよ。

もちろん毎日とは言わないから週末とかに普段は食べないようなものを食べに行く習慣を身に付けるといろんな発見もあるでしょう。
健康に気を使うのはいいけど、人間全部「良い事」だらけにすると本当に良いことがわからなくなる。
多少は「悪い」くらいの無邪気さが身体にも抵抗力の面でもいいんじゃないでしょうか。

「確かに『成分表』が正しければ、ですけどね」・・・・

メーカーも気をつけていると思うのだけど、例えば同じメーカーのポテトチップスでも製造日によって揚げ具合や色、塩分や食感などまったく違う。

それ一つを見ても、「あくまでも成分表は目安に過ぎない」という事で過信しちゃいけないと思うなぁ。。。

成分表の表示も考えようで、それは立派な「健康ビジネス」なんだから、「安心的な数値のマジック」にまんまと乗せられてしまうようでは・・・・・・ねぇ。


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