2008/11/17

美の巨人たち ラウル・デュフィ  文化・芸術

先々週の「美の巨人たち」はラウル・デュフィの「電気の精」、録画で。この2回前のフェルメールはチェックし損ね残念。「電気・・」は’37年のパリ万博でパビリオン「光の館」のため依頼された、縦10メートル横60メートルの大作で、パリ市近代美術館にあり、その巨大さ故U字型で展示。

デュフィは、海や花や音楽の題材、青、ピンク、赤等のラフで明るい画風が割と好きな方の画家で、手元にカード12枚。最近では一昨年展示会に行っていた。一番気に入っているのは双璧で、やはりパリ近代美術館展、と印がある「30歳あるいはバラ色の人生」と、「La Baie des Anges」という海の絵。

以前海の風景とか少しデュフィタッチの絵を描く知人がいた。この「電気の精」(縮小の別作品)については、以前にも取り上げた番組を見た覚えも。同万博に展示された、ピカソの「ゲルニカ」が、人々に背を向けられたのに対して、この作品は多くの人が吸い寄せられた、という華のある作品。

若い頃、技巧に走り過ぎるため、あえて利き手でない左手で描くようになった、というのも才能の余裕、だけれど、古典の模写には興味なく、マティス、キュービズム、セザンヌやルノワールの印象派等、様々な影響を受け、挿絵や布のデザイン等も手掛けたり、

今回印象的だったのは、ある日、港で赤い服を着た少女が目の前を走り去った後も、その赤い残像が目に残った、というデュフィにとっては衝撃的出来事が、独特の、色が輪郭をはみ出す作風、の始まりだったのだった、というエピソード。

また「電気の精」は油絵だけれど、パステルのような淡さで、”光”を現そうと、マロジェという科学者が考案したメディウムという用材を混ぜた絵の具を使ったり、そういう探究心もあり、ローラースケートに乗って創作していたり、温和でウイットに富んだ画家だった、と。やはり印象派のソフトさの方が好みではあるけれど、人生の喜びを色で表現、というのが好ましい。青、赤、緑等色の残像、というと関連ないかもしれないけれど、映画だとウォン・カーウァイ的テイストな気も。

「電気・・」は下方に多くの科学者、上方に発電所やネオンライト等、電気に関する近代建築、また神々の姿も、という、ちょっとシャガールのような自由な構成の壮大な作品で、関節炎になりながらも、投影機を使いながら1年程で仕上げたのだった。

大作ではオランジュリー美術館のモネの「睡蓮」等、生きている内に一度位見てみたい、とは思うけれど、この「電気・・」も、前に立てば圧巻なものだろう、とは。先週水曜「SONGS 工藤静香」木曜「風のガーデン 第6話」、土曜「風の・・SP」「美の巨人たち 上村松園」「ミューズの晩餐 平山みき」等録画。(http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/data/081108/ラウル・デュフィ展

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