2018/6/11

キタラのオルガンコンサート  聞きたい365日

いつもは、午後に開演のキタラのワンコイン・オルガンコンサート。

この日は穏やかな初夏の夕暮れをオルガンの調べで…という事で
18時の開演と時間もよく、この日も全席指定で前売り券は売切れ。

以前は当日券もあり自由席だったのに…ですが、ファンが増えて
コンサートが定着してきたという事でしょうから、喜ばしい事ですし
良い席確保に長時間並ぶよりは、ありがたい事です。

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演奏は2月に続き19代目のオルガニスト、マルタン・グレゴリウス
1991年、ポーランド生まれだそうで(若い!)

この日は、J.S.バッハ(1685-1750)と、L.ヴィエルヌ(1870-1937)の
二人の作曲家のプログラムでした。

M1.バッハ:前奏曲変ホ長調 BWV552/1
M2.バッハ:シューブラー・コーラル集よりただ神の摂理をまかす者
M3.バッハ:フーガ変ホ長調 BWV552/2
M4.ヴィエルヌ:幻想的小品集より ライン川で (作品54-5)
M5.ヴィエルヌ:幻想的小品集より 即興曲 (作品54-2)
M6.ヴィエルヌ:幻想的小品集より 月の光 (作品53-5)
M7.ヴィエルヌ:幻想的小品集より ウェストミンスターの鐘 (作品54-6)
ENC.ヴィエルヌ:24の自由な形式の小品より 子守歌

「前奏曲変ホ短調」は、華やかなレジストレーションで幕開け。

ハモンドオルガンで言うと8´を抜いたような、ちょっと倍音の響きが
面白く、そこにリード系の足鍵盤が低く伸びるという面白い音です。

「ただ神の摂理をまかす者」は、同じくリード系の足鍵盤が旋律を
歌い、プリンシパル系の音色が穏やに包む4分ほどの小品。

「フーガ変ホ長調」も足鍵盤の音がクリアで、良く伸びていて、腹に
響く感じのオーディオ的な低音と違い、良いですよね。
この3曲、いずれもリード系の音色の使い方がうまいなという感じ。

因みに、このバッハの3曲ですが、M1とM3は変ホ長調(E♭)で
M2はハ短調(Cm)という平行調の関係にあり、前半はとても統一
感があった気がします。レジストレーションも含めて。

このE♭とCmは、♭が3ヵ所(E,A,B)で付く事から、宗教曲では古く
から三位一体につながるとされた…と聞きましたが、イ長調(A)は
♯が3つ。
こっちはどうなのでしょうか?と、しょうもないツッコミですが。


後半のヴィエルヌはフランスの作曲家でオルガニスト、即興演奏の
大家でもあったそうですが、不勉強で今回初めて知りました。

「ライン川で」は、荘厳だけれどやや控えめなレジストレーションに
こちらもさりげなく深いベース音が伸びます。
この日の演奏で一番気に入った曲でした。(その次がM3かな)

「即興曲」では、ミニマルミュージックを先取りしたかのような左手の
アルペジオが響く中、不協和音的なテンションを持ったハーモニーが
かぶさって来て、現代音楽の先取りみたいで面白いですね。

「月の光」は、深々と伸びるベースに、さざ波の様に繰り返す和音。
和楽器の笛や笙の様な音色でメロディが浮び、これは入江のさざ波
に映る深夜の月を連想します。ちょっと好きな情景です。

「ウェストミンスターの鐘」も、ミニマル的な繰り返しと良く伸びる低音
と、同じ曲集だからか、4曲を通し統一感のある音で良かったです。

ちょっとP.F.スローンの「孤独の世界」の歌詞の冒頭 Have you ever
heard a lonely church bell ring ? も頭の隅で重ねながら聞きました。


初めて聞いたヴィエルヌのオルガン曲、また一つ出会いが。

因みに彼は、1937年6月2日に66歳の生涯を終えたそうですが
それはノートルダム寺院での、通算1750回目の演奏会の中の事
で、原因は心筋梗塞か脳卒中ではなかったかと言われています。

60代半ばと言う、音楽家としてはまだまだこれからと言う時期に
亡くなったのは気の毒ですが、彼が望んでいたという「ノートルダム
寺院のパイプオルガンのコンソール(演奏台)で最期を迎えたい」
という希望通りの結末は、いつかは逝く道なら、男の死に場所と
しては、少々羨ましくあったりもします。※ウィキペディアを参考にしました。

【関連の過去ブログ】 2018/02/06 久し振りにキタラでオルガンを
3



2018/6/12  18:40

投稿者:daddy-k

角様
あはは、酒飲んで発想が柔軟になって
あれこれ思索を巡らすのもいいのではないでしょうか?
ま、酒量だけほどほどにして…とは、自戒を込めてですが(^^;

2018/6/12  16:25

投稿者:角

daddy-k様

“ドキッ”耳も胸も痛い!!!
まさしく「酒」飲む時間あるのに・・・(๑'ᴗ'๑)

ka.nokko

2018/6/12  15:50

投稿者:daddy-k

角様
>時間がないを理由にせず…耳が痛いです。
酒飲んでいる時間はあるのですけれどね(笑)

私のブログはまあそんなときのメモみたいなものですが
どこかで同じ作曲者の名前に出会ったりした時、そのポツン
と点だったものが線になる…そんな時が嬉しいのですよね。

2018/6/12  12:04

投稿者:角

daddy-k様
L.ヴィエルヌ、私も、初めて知りました。オルガンを初め、管弦楽曲、室内楽、ピアノ、歌曲、合唱曲と全てにおいての作曲もしていたんですね。時間が無いを理由にせず、勉強しなくては(>_<)……🎶

ka.nokko

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