土曜の朝、同乗していた車に女の子が飛び出して来てしまい…眠れない夜が続いていた。
車が跳ねたその子ステイシーはその道路の近くにある孤児院の7歳の女の子で、年上の子数人と たまったお小遣いをもって店に買物に出かけていたところだった。きっとウキウキして、いつもより注意を怠ったのだろう。この事故で肩と大腿骨を骨折した。
目撃者全ての人が、運転していた友人には全く過失がないというコメントをして、私も間違いないと思う。でも自分の乗っていた車が人を跳ねたという事実は頭から離れない。昨日、その子が入院している病院で医師をしている知人が 今日明日中には大腿骨の手術をしないといけないけれど、手術そのものもとてもシンプルだし、本人はすこぶる元気よと報告してくれた。それでも、自分の目の前に車影から突然現れた彼女の姿は生々しく頭の隅に焼き付いている。
そして、事故直後に私が何度もした「お母さんはどこなの?!」という質問が いつまでも私を落ち込ませる。そばで震えて立っている年上の女の子の「私たちにはお父さんもお母さんもいないの」という叫びながらの答え。事故にあっても、自分の持っていた10数ランドのお金の行方を心配し続けるステイシー。救急車が来るまで彼女の身体をさすろうとする私たちに対する「あなたたちじゃ嫌。マミーはどこ?マミー マミー」と孤児院のスタッフを呼び泣き続ける彼女。
全てがスローモーションで私の脳裏に染みいっている。
事故とはこういうものなんだろう。
同時に、周りの人々の事故後の迅速で温かい対応には本当に感謝した。救急関係で務めているからと自分の車から救急道具一式を取り出して来て、的確な指示をしてくれた男性、警察にレポ−トするためにと頼んでもいないのに同乗している全ての人の電話番号を手渡してくれた後ろを走っていた車の若者。歩行者も自分たちから電話番号を申し出てくれた。ステイシーと一緒に居て 事故後余りにも興奮してしまい気絶してしまった子に砂糖水を作って来てくれた近くのアパートの女性。自分の車を横に駐車し、道路上で交通整理をしてくれていた人々。
孤児院のスタッフ マイケルの「今日は本当に大変な一日なってしまったね。疲れているだろう?」と車を運転していた私の友人にかける優しい言葉にも 泣きそうになる。
早くステイシーが回復してくれますように。
そして、運転していた友がこのトラウマを乗り越えてくれますように。