アイスプラントはサボテンのような多肉多汁組織を持つ南アフリカ原産の多肉植物で、地中のミネラルを吸い上げる力がある吸塩植物。葉や茎の表面にキラキラとした水滴のような粒々は、水滴ではなくミネラル分を多く含むブラッター細胞と呼ばれる葉の一部。
アイスプラント栽培技術は確立されておらず、商品として出荷できるまでに至ったファームが少ない。
ソルトリーフ、アイスプラント、バラフ、ポゲッチョ、雫菜など多数の呼び名がある。
アイスプラントは根から吸い上げた塩分などを表面にある細胞に蓄えるので、素材そのものが塩味になる。この塩味は、植物自体に含まれるミネラル分の味で、カリウムなどを多く含んでいる。
アイスプラントの原産地は南アフリカで、佐賀大学農学部の野瀬教授が85年にカリフォルニアで見つけてきた食用植物。塩害で苦しむ佐賀県(干拓農耕が多いため)の土壌改良用にアイスプラントを活用できないか着目したのが国内開発に着手のはじまり。
アイスプラントの栽培方法は水耕栽培と土耕栽培の2種、そして塩与栽培と無塩栽培の2種がある。
アイスプラントには塩害に苦しむ農耕地を通常化するという働きがある。
水耕栽培においてアイスプラントを栽培する場合、8月期播種で約90日後に1株300g、10月期播種で約60日後に180g、12月期播種で約90日後に180g、2月期播種で約70日後に270gの地上部が収穫できる。しかし、6月期播種では晩夏に開花し、地上部の商品性はない。
無塩栽培でアイスプラントを育てた場合はブラッター細胞(茎と葉につく水滴状のモノ)が少ない。
アイスプラントはカルシウム、カリウムのほか疲労回復に役立つとされるリンゴ酸やクエン酸も含んでいる。
アイスプラントの栽培を農家に委託し、佐賀大が東京、大阪のデパートなどに出荷を始めたのは06年11月。
アイスプラントの野種は「しょっぱい」を通り超えて「塩辛い」ぐらい。海岸に生息している。食用化にあたって塩分の少ない栽培方法が難問らしい。
青臭さが無くさっぱりとした味わいがアイスプラントの特徴だが、茎には筋張った食感がある。
アイスプラントは他の野菜と比較して水分量が多いため夏場は冷蔵庫で5、6日、常温で2、3日ほど保存可能である。
アイスプラントの収穫時期によって食感と味の違いが著しい。花が咲く時期に収穫すると酸味が強く出る。生長初期は、葉だけではなく茎の部分まで柔らかく水分を多く含むため、どんな料理にも対応できる。
アイスプラントは同じ茎からのびた葉でも、若く小さい葉のほうが塩味は薄く、生長が進んだものは塩味が濃く歯ごたえも強い。

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