虔十公園林(宮沢賢治)
「ああそうそう、ありました、ありました。その虔十という人は少し足りないと私らは思っていたのです。いつでもはあはあ笑っている人でした。毎日丁度この辺に立って私らの遊ぶのを見ていたのです。この杉もみんなその人が植えたのだそうです。ああ全くたれがかしこくたれが賢くないかはわかりません。ただどこまでも十力の作用は不思議です。ここはもういつまでも子供たちの美しい公園地です。どうでしょう。ここに虔十公園林と名をつけていつまでもこの通り保存するようにしては。」
「これは全くお考えつきです。そうなれば子供らもどんなにしあわせか知れません。」
http://why.kenji.ne.jp/douwa/39kenjuu.html
ちょっと前に絵本が原作のアニメーションで『木を植えた男』という作品がありました。
その話を聞いた時、宮沢賢治のこの作品が頭に浮かびました。
高校時代とても世話になった学校の司書の先生が好きだった作品です。
私達が子供達に何を残していかなければならないのか。いろいろな事を指し示していると思います。