政権交代と、教育再生ふたたび?  読書メモ(09.6〜)

 いよいよ衆議院の解散が近づき、自民党なんかは政権を取ったつもりなのか、妙に浮き足立っているような気がするが、そもそも最近の自民党は「とっとと解散しろ」としか言っていないように思える。たとえばTPPについてどうするか、自民党内はバラバラなんじゃなかろうか。今の自民党の状況は、とりあえず政権交代すれば何とかなるように思わせた2009年の民主党と同じで、さらに肝心の中身については政権を失った当時から変わっていないのだとすれば、いったい政党政治はどこへ行ってしまうのか。

 さて、仮に安倍自民党が第一党になり、自公を中心とした政権が誕生したとして、前の安倍政権には教育政策については、教育再生会議を設置し、教育基本法を改正し、教員免許更新制を導入したという実績がある。申し訳ないが、これらはいずれも、「お願いですから元にもどしてください」という代物なので、民主党のマニフェストの1つであった「教員免許更新制度を何とかする」という政策が、お得意のマニフェスト破りで水泡に帰した今、現状は続くか、あるいはさらに上積みがされるか、いずれかなのだろう。

尾木直樹(2007)『教師格差―ダメ教師はなぜ増えるのか 』(角川oneテーマ21)

 2007年に出されたこの新書をふと手にしてみて、教育問題の解決には安易な改革ではなく、ダメ教師の糾弾でもなく、じっくりと教師が教育実践に力を発揮できる環境づくりが大切なのだという尾木ママの主張は、ますます現実味を帯びてきているように感じる。つまりこの5年間で、状況はさらに悪化しているということなのだろう。

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