馬にせよ、海にせよ、当初の参加料金と思っている金額から飛躍するのは常である。
思うに、こんなデフレな世の中でそんな商売他にあるのだろうか?って。
グッズを買ったり、レンタルしたり、保険料こうしたものは想定内というか必然。ステップアップレッスンや申請料こうしたものが想定外。想定外なのは、事前に自分でオプションはとらないと決意していたにもかかわらず、うまいこと話に乗せられてることとも言える。
さて、今回足し算くんが足していたものは、
アドバンスドオープンウォーターのコース料金、テキスト料金、ホイール代、BCDレギュレータレンタル料金、保険料、オプションダイブにもともとのツアー代金。完全に予算2倍。彼が割り引いたものは、「先生」ダイビング用スレートを現金で買うときの10%割引分の500円。
考えれば、今まで医療費なんてものは出来高払いといって、やればやっただけ保険と本人に請求して病院は収入を得てきた。今は保険から不当とハネラレルこともあるし、DPC定額払いではまったくお金の取りようのない副傷病や合併症の診療なんてのもある。その他、製造や販売で物価が下がってコスト削減に迫られている業界が殆どである中、こんなにディスカウントのない業界ってあるのかしら。もちろんバブルの頃に比べれば贅沢もいえない感じなのだろうか?

病院なんてのはそもそもお金を稼ぐ商売ではないですから、ホテルなどのサービスと比較されるのは筋違いで、私自身自分のやった仕事に対する報酬が足し算されていくことは現実的になく、つまりそれは、お客・顧客・患者に対して支払いを加算していくということのない倫理と文化の世界。
お客への応え方、仕事の仕方が違うという新しい感覚。私ら看護師が電卓を使うのは、輸液の計算。輸液総量の足し算と時間流量の割り算。楽しい足し算とは全然違うんだね。同じく馬のときにも思ったんだ、担当者は自前の電卓を取り出した。我らの職場の電卓が、取り出すとへんてこ宇宙人みたいな文字を表示していたり、ボタンが固くて押せなかったりするのとえらい違いだ。私の自前電卓は、時間計算も時計表示もできるのに電池切れ、計算するのがメンドクサクてなんとなくやったらインシデント発生、ナサケナイ。電卓見ると嫌な気持ちになる。
私なんて電卓や電話のプッシュがとても苦手なものだから、上手に計算するなぁと実は思っているけれど、彼らにとっちゃぁ常は楽しい足し算だ。時々キャンペーンとか言って、自信満々に値引きしてくれることもある。
別に文句があるわけではなく、子どもたちに伝えたい事がまた一つ増えた。
足し算と掛け算はスムーズにできた方がいい。ディスカウントする商売や奉仕の義務ではない、足し算ばかりする仕事が世の中にはあるということ、そのためのリスクや努力もまたあるということ。好き嫌い・向き不向き・仕事の内容性質、色々考えた方がいい。