毎度の事ながら、撤収がてらモーニングコーヒー。かじかむ手は、なかなかバーナーに火を点けさせてくれない。Nは自炊セット(バーナー&コッヘルorカップ)を持っていないため、昨日買ったカミコップにコーヒーを入れてやる。俺って好い奴じゃん。
昨日のうちに買った半額弁当と、インスタントラーメンを腹に詰め込む。こんな寒い朝には最高のご馳走だ。
そういえばNとは3日連続一緒である。いつもの様に彼が先に出て、30分程後に俺が出ていく。
出発直前にゴルフの練習にきたおじさんが話しかけてきた。
「寒かっただろ?」
「本当に、寒いですね」
「でも今年はあったかいぞ」
「?」
「いつもなら、今頃の温度は1度位だ。ぎゃはっはっはっ!」
おじさん、笑い事じゃないって。
公園のすぐ下の高段神社ではお祭りらしく、御輿を担いだ人が、
「おいっさ、おいっさ」
の掛け声が響いている。どこかで聞いた事の有る言葉とリズムだ。そうだこれは、博多祇園山笠と同じ調子だ。
なだらかな登り坂が続き、その間にも沢山の神社がお祭りの準備をしている。久万高原全体でお祭りなのだろうか。
登りきった所が三坂峠で、この先は愛媛最大の都市松山市だ。直ぐ手前では、今でもトンネル及びそれに続く工場をしている。3年前もそうだった。この手の工事は時間がかかるのだろうか。
三坂峠からの遍路道は、急な下り坂だ。転ばぬ様、膝を痛めぬ様、確実にしかもゆっくりと足を進める。
急勾配を抜けると、段々畑が現れた。四国に限った事ではないが、本当に平地が少ない。限られた条件で畑、田んぼ、家屋・・・・。本当に頭が下がる。
手や腕など、外気にあたる所は寒かったが、46番浄瑠璃寺に着いた10時半には、幾分か暖かさが戻ってきた。1km先47番八坂寺、その1km先別格9番文殊院、まだ時間は11時だ。
続く

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