因幡晃の「わかって下さい」は、いつまでも心に残っていて、時々思いだしたようにアコギで弾き語りしたくなる。寂しい曲と悲しい詞だが不思議な魅力のある曲だ。
因幡晃は現在どうしているのかなと思って検索してみたら、元気に音楽活動をしていた。
因幡晃ホームページには「高校卒業後、鉱山技師として就職。ある日、仕事中の鼻歌からひとかけらのメロディと言葉が生まれた。頭から離れないこのメロディと言葉が融け合って完成した曲こそ『わかって下さい』でした。アマチュアでの音楽活動もない因幡にとって、初めてのオリジナル作品としてこの曲は生まれました。1975年 第10回ヤマハ・ポピュラーソングコンテストに『わかって下さい』で出場し最優秀曲賞を受賞。また、第6回世界歌謡祭にて入賞となる。」と紹介されていた。
あなたの愛した ひとの名前は
あの夏の日と共に 忘れたでしょう
いつも言われた ふたりの影には
愛がみえると
忘れたつもりでも 思い出すのね
町であなたに似た 人を見かけると
ふりむいてしまう 悲しいけれどそこには
愛は見えない
これから淋しい秋です
ときおり手紙を書きます
涙で文字がにじんでいたなら
わかって下さい
この曲ができたのは1975年だから、ポケベルも携帯電話もない時代。何かあれば電話よりも手紙を書くのが日常だった。雑誌には文通の広告がよく載っていて、広告から文通をはじめたと云う話題も多かった。今でもそうかもしれないが、彼女にプロポーズするのはまずラブレターだった。交際していた時、喧嘩したら謝りの手紙もよくお互い書いたもんだ。
「涙で文字がにじんでいたなら わかって下さい」とまではいかなかったが、行間から切々と思いがにじみ出て、心をうたれたことは数えきれなかった。
今は心のすれ違いがあればメールをしているが、やはりメールより手紙のほうがいいかもしれない。でも、心の溝を埋めるのに一番いいのは、やっぱり、じっくり語り合うことに尽きる。それでも、わかって下さいと言ってもわかってくれないこともあるのが人間関係の難しさなんでしょうね。それ以上に恋愛は独占欲や嫉妬などの煩悩がでるので難しいかもしれない……。
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