21世紀の日本の社会に生きている小生は、現在の社会の恩恵と害毒を享受しているが、その社会の恩恵も害毒も先代の人々が作った歴史の延長線上にある。そして現代の人々がこれからどんな歴史をまた作り重ねていくのか、興味のあるところである。
恩恵のところでは、身近な視点で言えば、20世紀初頭ペタンクを産み出したフランスのジュールルノワールに感謝し、ペタンク競技が織りなす楽しい世界、また健康、スポーツの効用の大きさに惹かれるのである。
害毒は、その新しい競技ペタンクを利用して何らかの利益や欲望を満たそうと画策しする極く少数の人間達がいることであろうか。
人間の歴史は、自然や文化から享受する様々な恩恵を大切にし育成することで繁栄してきたものであると思う。それは同時に多種多様な害毒と戦い、それを排除してきた歴史でもあると思う。
もっと卑近な事例。会員約6000名の小さな世界、日本のペタンク界を冷静に観察すれば、その恩恵と害毒の有様が極めて露骨に鮮明に見えてくる。
FJPBが少なくとも日本のペタンク界で40都道府県が加盟する中央団体であるならば、正しい判断と信頼出来る見識を持って頂きたいと願うものである。
他がNPO法人だから、こちらもNPO法人にしよう。周りが財団法人だから、こちらも財団法人にしよう。子供同士が持ち物比べをして得意顔になる幼稚さに似た発想は如何なものだろうか。僭越だが、そのことに気づかない人達だけだとしたら情けない話ではありませんか。
地方の現場でペタンクの普及振興に一生懸命取り組んでいる真面目な人達にとって何の利益にも助力にもならない「財団化」「国際大会選手派遣」の方針。競技人口、年齢層等NPO法人団体の全国的基盤、足元を見ない高望みだけの、情勢無視の権力志向の方針は支持も協力もされないと言っても過言ではない。そのことに気づいて欲しいのである。
その何よりの証拠は、NPO法人が定款に違反して、過日、加盟40都道府県会長に通達した「財団法人設立発起人会」への参加要請である。
2月14日、予定通り開かれた「財団法人設立発起人会」に参加上京した協会代表は、加盟協会の4分の1以下の10協会程度である。その参加した団体は、反対する為に参加した団体、または加盟したばかりで実情を知らない団体だと聞いている。
全国のペタンク界の現実を無視したこの「財団法人設立発起人会」設立の企ては参加協会がごく少数ではどうにもならず、当然のように失敗し、瓦解したのである。
その結果、「財団法人化」方針は「凍結」するという通達をNPO法人は全国加盟協会に即時に発したのである。
何という驚くべき無責任な態度であろうか。質問や疑問は黙殺し、失敗時には反省も事情説明もなく、只々その責任の所在を回避し「凍結」すると言う姿勢、これでは会員の信頼は得られないと思う。
それに、この一連の言動がNPO法違反行為になることに気が付かないのだろうか。
NPO法第3条では「特定非営利活動法人は、
特定の個人又は法人
その他の団体の利益を目的として、その事業を行ってはならない」と定められている。
従ってNPO法人FJPBがNPO法人でない「その他の団体」=(財団法人日本ペタンクブール連盟設立発起人会の実施)「の利益を目的として、事業を行ってはならない」のであって、ここでは法人の長がNPO法違反行為を行ったことになりはしないかと心配である。またこの発起人会開催の経費(会場費、参加者交通費等)はどこが負担したのだろうか。もしFJPBが賄ったとしたら更なるNPO法違反行為になりはしまいかと心配するのである。
全国のペタンク界の実状を正確に把握し分析した上で、もっと冷静に、より慎重に、大きな支持と協力が得られるような、練り上げた方針を示すべきである。慌てて事を仕損じた今回の経験が、今後どのような形で活かされるか注目していきたい。その賢明の度合いを測る指標になるだろうから。

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