後期と言われようと前期と言われようと高齢者は高齢者。しかし高齢だからと侮ってはいけません。心身共に加齢なる変身を遂げた高齢者のペタンク競技熱中人に出会うと、いろいろと教えられることが多く、感心してしまう。
ペタンクの仲間に80歳を過ぎた男性が居る。後期どころか最盛期の高齢者である。彼は10年近くペタンクに親しんでいるが、いつも楽しい雰囲気を作って周囲を笑わしてくれ、場の空気を和らげてくれる。さて試合が始まると、別人のように8,9m先のビュットにボールをピタリと寄せてくる。それもルーレットではなく、スピンをかけて3,4m上空に高いポルテを投げて寄せるのである。
自分は年寄りではない。まだ大丈夫、と言って無理な姿勢から力任せにボールを投げている人がいるが身体に良い訳がない。そうした人を横目に見て、彼は力を抜いて自然体でボールを投げている。
投球フォームで特に意識し留意しているところは下半身。足の爪先を外側に向け、ソの字型のややガニ股に開いて構えれば自然と膝の力が抜け、膝と股関節が緩み下半身が沈んで柔軟な姿勢になる。筋肉には当然緊張感がない。
この時、上半身は肩の力が抜けていて、腕がやや前傾気味ではあるが、腰を折ったり腹や頭が前に突き出す姿勢にはなっていない。体重は足裏の踵寄りにあって決して爪先にはないことを感じることが出来る。この姿勢が自然体で力みのないフォーム、なんばの身体動作の考えを採りいれた姿勢であろう。
後は、この姿勢のままで両腕を前後にブラブラ振ってみて、身体がグラグラと動かなければフォームが安定している証左であろう。投球時に足裏の体重感が踵から爪先へ大きく移動していかなければブレはなく投球動作は安定してくる。もし少しブレるようだったら、仙骨(お尻の尾てい骨上の骨)をしぼめるようにすると更に下半身は安定してくる。
ゆっくりゆっくり下半身の筋力や重力感を確かめるようにして投げてみると、無理のない楽なフォームだと納得することができる。疲れの少ないフォームであること。あとはボールがスーッと手から抜けるように飛んでいくようになればOKである。
年齢と共に衰えていく体力に逆らうことなく、身体全体の体力を合理的にバランスよく集中させ、更に力の不足分は自然の重力、外力で補えば、ボールを投げる力は全体として結構な力を発揮することが出来ると思っている。

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