経済支配層は70年代に何を考えたのか 後編から続きます。
経済的支配層に属さない人々は、80年代以降、きわめて苛酷な経済システムのなかで生存している。
とは言っても、目に見えやすい日々の生活の苛酷さではなく、目には見えにくい経済システムの苛酷さである。
経済支配層に属さない世界中の人たちが、経済的成育の対象としてではなく、経済的収穫(刈り取り)の対象として位置づけられるようになったということである。
近代世界の象徴とも言える産業の発展を通じた経済成長が限界に達したという認識を持ったことで、経済支配層の利益拡大の力点は、金融活動に置かれるようになった。
農業や工業の発展は労働成果物の増大を意味するので、それをきちんと販売して通貨が得られるように、需要(市場)拡大策が採られる。
近代産業で生産されるものを買ってくれる主体(個人・企業・政府)がいなければ、近代産業は沈没する。
(産業に利益を依存している金融資本も利益を拡大することができない)
商業や輸送業は、このようなサイクルの一端を担う存在である。
外食やクリーニングなどのサービス業は、物の購入よりも、労働の節約や快楽享受に支出が選択されることによって成り立つものである。
(生存維持活動の効率化と言うこともできるし、労働成果の一部を特定労働を対価として引き渡すことでサービス提供者も生存できるという相互扶助的関係と言うこともできる)
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