http://www.economist.com/markets/displayStory.cfm?story_id=1454893
上記の記事でエコノミストは国別経常収支ランキングをおこないアメリカのGDP比5%の経常収支赤字は維持できないのではという疑問を改めて表明している。
だがこの表には理解できない点がある。なぜリビアの経常収支黒字が28%なのか?なぜニカラグアはマイナス20%をこえる経常収支赤字をかかえながら国家運営ができるのか?
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経常収支グラフの謎投稿者 あっしら 日時 2002 年 11 月 22 日
まず、絶対金額ではなく対GDPであるところがミソです。
リビアは、GDPの絶対額が小さく原油の輸出があります。
その一方で、経済制裁を行われている国ですから、外国からの直接投資は少ないという条件になっています。
GDP規模が小さく、貿易収支が黒字で、所得収支で出ていく金額がほとんどないという条件ですから、対GDP比の経常収支黒字は高いものになります。
ランキングに名を連ねているなかで、リビア・カタール・クェート・ノルウエー・UAE・オマーン・ロシア・イラク・ベネズエラがそのような条件に近い国民経済です。
もう一つのランキング上位国は、都市国家的な経済規模で産業の国際競争力が高く、対外投資を積極的に行っているところです。
表のなかでは、シンガポール・香港・台湾が該当します。どこも対外投資は、中国本土がメインであることが特徴です。
スイスも、同様な国と考えることができます。
アルゼンチンは、穀物輸出の増加とともに、債務不履行で対外利払いという所得収支赤字要因が減少するというフザケタ見通しがもたれているのかもしれません(笑)
日本のように経済規模が大きいと、10兆円を超える経常収支黒字でも、ランキングに出てこないことになります。(日本は対GDPで言えば、2.2%ほどの経常収支黒字)
ついでに赤字ランキングのほうを簡単に見ると、
紛争地域や紛争後遺症に悩んでいる国が目立ちます。
そして、欧州資本に利益を持ち出されるアフリカ諸国や米国資本に利益を持ち出される中南米諸国もランクインしています。
面白いのは、バルト海3国からエストニアとラトビアがランクインしていることです。
資源をロシアに依存する構造が続いていることが最大の要因でしょうが、もう一つ、もともと軍隊がなかったところですから、兵器の輸入が関わっていると思われます。
両国ともNATOに加盟することになりましたが、欧米からの武器輸入で経常収支が悪化することが考えられます。
何にしても、赤字・黒字ともランクインしている国家は経済規模が小さいところばかりです。
米国の対GDP5%という経常収支赤字はランクイン一歩手前ですから、世界最大の経済規模を誇る国家としては“異常”ということになります。
経常収支の赤字はある意味結果論ですから、維持できるかどうかはあまり関係ないと思います。(そうなる過程は動態的なものですが、値そのものは静態的なものです)
なぜかと言えば、それがファイナンスできなければ、財政支出を減少させるか、経済活動が縮小することになるからです。
90兆ドルの5%になるか、85兆ドルの5%になるかという違いです。

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