「政府紙幣で国債をすべてチャラにしてもインフレにならない可能性があります/米国債問題とデフレ不況脱出策」
日銀(中央銀行)と国債関連
日本が“国家破産”する可能性はありますからの続きです。
>赤字国債や政府紙幣の発行で、政府債務を解消するならば、国内供給力の不足で国家破産する以前に、ハイパーインフレになってしまうのでは、ないでしょうか?
まず、政府債務問題を解消するためだけであれば、政府紙幣を発行してもインフレにすらならない可能性が高いと思っています。
政府系を含む金融機関や基金が保有している国債に対する利払いや元本返済になるだけで、財やサービスに向けられるお金の量が増えるわけではないからです。
極端なことを言えば、700兆円と言われる政府債務を政府紙幣でチャラにしてもインフレに転じない可能性があるということです。
インフレにならず、国債が現金に変わった金融機関や政府部門が、その運用に頭を痛めるだけという事態になるかもしれません。
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政府紙幣で国債をすべてチャラにしてもインフレにならない可能性があります投稿者 あっしら 日時 2003 年 12 月 01 日
インフレになるかどうかは、通貨の絶対量で決まるわけではなく、供給量増加<需要通貨量増加のギャップがどうなるかで決まるものです。
そして、銀行のなかにある通貨は、供給活動に使われることもなく、需要にも向けられないお金ですから、インフレやデフレに影響を与えません。
これが、日銀がどれだけ金融緩和をしてもデフレが解消できない理由でもあります。
このようなことさえ理解していない経済学者が経済政策をあれこれ言っているのが実情です。
ハイパーインフレは、供給力不足と国民生活困窮が同時並行的に起きているときにだけ生じる経済事象です。
参考記事:
1000兆円の焚き火
米国債問題とデフレ不況脱出策投稿者 あっしら 日時 2003 年 12 月 02 日
>ところで、郵便貯金や年金という日本国民の貯蓄が米国債に化けているという話ですが、これらはどうなるのでしょうか?
たとえ米国債の債務が履行されないとしても、びくびくする必要はありません。
政府が国債を発行するなりして損失を補填すれば済むことです。
保有米国債が日銀券に変わるだけで、実体経済に影響を与えることもありません。
逆に、米国債のデフォルトに直面しておたおたすれば、実体経済に深刻な影響が出てしまいます。
それは、貿易収支が黒字である限り、日銀と商業銀行の間のやり取りで「国債サイクル」が維持できるのと同じです。
供給力の崩壊を避けることが何より重要です。供給力が確保され貿易収支も黒字であれば、債権が全部吹っ飛んでも国民経済が揺らぐことはありません。
そのためには、デフレ・スパイラルから脱却しなければなりません。
>また、デフレ不況脱出の良策は何かあるのでしょうか?
これについてはいろいろと書き込みをしてきましたが、要点だけをあげると、
● 供給量をふやさないかたちでの供給の増加
端的に言えば、給与や賃金の引き上げです。
これを輸出優良企業から始めていけば、日本経済に大きな改善が見られるようになります。
これを後ろから支えるため、「銀行財務の健全化」を通じた銀行の貸し出し機能の回復が望まれます。
これにより、利益的に余裕がない企業の賃上げをサポートすることができます。
● 低中所得者に対する恒久的減税
消費性向が高い低中所得者の可処分所得を増加させることで、供給=需要に近づくことになります。
● 銀行財務の健全化
デフレを脱却することで銀行財務が改善されるはずですが、鶏が先か卵が先かになりかねない話なので、国費を投じて銀行の不良債権(=銀行過剰債務)問題を解消します。
これは銀行の実質国有化政策でもあるわけですから、国策で貸し出しの増加を図るようにします。
貸し出しの増加がうまくいくためには、デフレからの脱却が不可欠です。
(デフレが続く限り貸し出し債権はじりじりと不良化していきます)
● 年金など将来不安の解消
政府の責任で年金制度を現状維持(保険料&給付金額)することを明確にする。
これは、140兆円の年金基金を取り崩すことで対応できる。
デフレ・スパイラルから脱却すれば年金保険料も自然増収に向かうので、その時点で年金制度を見直せばいいことです。
デフレ・スパイラルからの脱却で、財政危機も同様に緩和されます。それに伴う国債価格の下落問題はいかようにも対処できます。
8/6/1 9/2/2

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