西洋文明の常識 森川 明氏著
西洋文明の本質をえぐり出し、アジア文明の特質をきちんと掴んだ素晴らしい論文です。
日本政府は英語教育にご執心のようですが、欧米諸国の人々が、日本語を勉強してこの論文を読んだほうが、彼ら自身及び世界のために数倍役に立つでしょう。
そう遠くないうちに、アニメファンだけではなく日本語勉強熱が欧米諸国に広まると予感しています。
西洋文明では制御不能の経済的災厄が間もなく襲ってきます。
西洋文明に激しく侵食されているとは言え、欧米諸国と異なる価値観を持っている先進国は唯一日本だけです。
日本の智恵が世界に多大なる貢献をする時代が間近に迫っていると確信しています。
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西洋文明の常識 投稿者 とく 日時 2006 年 2 月 01 日
■序 章 はじめに
いまの世界は、欧米を中心とした西洋文明が支配している。ほとんどの国が、 西洋文明の常識に従って動いている。世界は欧米を手本にすることで、西洋文明 のシステムに組み込まれていった。
国際化時代の到来で、異なる文明がより密接につき合うようになったが、文明の違いに焦点が当てられることはない。複数の文明が頻繁に交流していながら、世界の文明が無視されているせいだ。この摩擦は、いまや世界的な問題へと発展していた。
中国の有名な兵法家に、孫子という人物がいた。孫子は、その書の中で「相手を知り、己を知れ」と述べている。意外にも欧米は、この孫子から実に多くのことを学んでいた。
西洋文明にとって、文明とは、自分の文明を指していた。よその文明など存在すら認めなかったが、無視したりはしなかった。それどころか徹底的に調べ上げ綿密な分析の後に、一番効率のいい支配方法を見つけ出していた。
「話せばわかる」というのは、せいぜい同じ文明の人間に対してまでである。
文明が同じなら、基本的な価値観やものの考え方が似ているからだ。文化や習慣など、相手との相違点を探し出して、どこがどう違うのかと理解するだけでも通用するだろう。それでも孫子は、相手を知ることの重要さを強調していた。
さらに文明そのものが違う場合となると、その興りまでさかのぼって、いちから調べあげなければならない。そこまでやらなければ、その文明がどのような価値観を持ち、どのような考え方をするのかまで理解することはできないだろう。
文明を無視したつき合いなど、現実的に不可能である。基本的な価値観が違うのだから、まともにつき合えるはずがない。そこで西洋は、世界の常識を自分と同じにさせることで一方的な解決をはかった。
『西洋文明の常識』に従えば、確かに表面的な違いはなくなる。すべてが解決したように思えるが、自分の文明を根幹から変えることは不可能である。制度は変えても根本的な違いは残っているので、深くつき合えばつき合うほど摩擦は大きくなる。
摩擦から生まれた衝突を回避すべく、必死で理解しようとする人々もいる。しかし、あらゆることが異なっている文明を相手に、理解を試みても無駄である。
文明を無視した理解は、自分の常識で相手を推し量ることでしかない。それでも強引に理解しようとすれば、おかしな誤解を生むだけだろう。
矛盾を解決するには、文明を学ぶのが一番である。西洋文明を学べば欧米の実態が見えてくる。西洋文明の常識がわかれば、欧米の行動も手に取るようにわかるようになる。文明が阻んでいた壁は、想像以上に高かったのである。
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目次(記事にリンクしています)
第一章 資本主義の常識
どうしてこれほど豊かなのか
資本主義の弱者は悲惨である
資本主義で搾取する手口
日本も搾取されていた
西洋文明とつき合うための第一歩
モラルとビジネスの関係
西洋文明に潜む排他性の意味
資本主義と社会主義のウソ
国益はだれのためにある
資本主義にしかけられた罠
第二章 民主主義の常識
民主主義のバランス
多数決が作り出した湾岸戦争
粉砕された西アジア文明の結束
自由と平等の後始末はだれがする
家庭を守らなかったツケ
搾取を隠す巧みなトリック
民主主義と同居していた人種差別
西洋文明とアジア文明の支配者
欧米型民主主義のはじまり
民主主義に潜む恐ろしい欠陥
民主主義は万能薬ではない
第三章 西洋文明史の常識
西洋文明の歴史はここからはじまる
キリスト教徒の常識
教会から解放された文明
モラルと宗教の関係
西洋文明が世界進出できたわけ
奴隷貿易で儲けた大英帝国
ほとんどの植民地が味わった悲劇
資本主義が確立した理由
西洋文明と東アジア文明の違い
第四章 西洋文化の常識
暴走を止めるブレーキ
自然との共存を選んだ日本
自然を忘れた文明
精神文化を軽視した文明
西洋文明の無責任な押しつけ
西洋文明を支える科学の実態
モラルを捨てて科学は暴走した
負の遺産と文明の変化
医学と倫理と金儲け
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西洋文明の常識 森川 明氏著
本論文は以前ホームページ上で公開されていました。
大幅に加筆されたものが工学社によって出版されています。
西洋文明の常識
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