上 からの続きです。
>そしてある時期、明治の末期か大正の中ごろまでは、苦し紛れに捻くりだした体制が非常に有効に働いてきたと思います。この意味で私は新政府の実権を握っていた連中は、その教養や出身階級の低さを超越した大きな働きをしたと考えています。こうした働きを、後世の醒めた目で見て、法の定めるところに合っていないなどとは言って欲しくはない。
物事をどう評価されるかはそれぞれの価値観ですからかまいせんが、「教科書」で教えられる内容で明治維新や明治政府を評価されていると感じます。
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>また、「天皇が神ならば官僚の手を借りることなく総てを自分の判断で行え」などとも言って欲しくない。「神格化する」という言葉は、言い換えれば、神でないから神のような権威を持たせようと言う位置づけであり、そのことは当時の国民は十分に理解をしていたのではないかと思っています。
私は、天皇を神とすることで、官僚たちが、自分たちの愚劣な政策に権威を付けて国家意思とすることができたと書いています。
神格化を法律や国民意識としても推し進めていたので、おっしゃられるような認識をしている国民も、そのような考えを表明したり、そのような考えに基づく行動が起こせなかったのです。
天皇問題を持ち出せないということは、天皇が主権者になっていますから、実質は薩長を中心とした官僚たちが決定しているとしても、決定された政策には文句を付けられないということになります。
逆に言えば、薩長を中心とした官僚たちは自分たちが決定した政策であっても、天皇による形式的裁可さえ得れば絶対性を手に入れることができるわけです。
>ただ、現在のわが国や東南アジアの有り様を見れば、ほとんどの国が念願の独立を果たし、そこそこの生活を享受しているので、明治憲法の方策はあながち間違いではなかったのではないかと考えています。
東南アジアなどの植民地の独立については、支配構造が変わるという混乱を日本がもたらしたことで独立を勝ち取りやすい条件をつくったということは認めますが、明治憲法下の国策が主体的に独立に貢献したわけではありません。
大東亜戦争が東南アジアの独立に貢献したという戯言めいた弁解をする人が少なからずいるから、日本という国家の品格が貶められることになります。
堂々と、「日本は、英蘭に代わってアジアに覇権を打ち建て、日本型支配で自国を中心にアジアの繁栄を築こうとしたが、戦争に負けてその夢も破れ、災厄だけをもたらしてしまった」と説明するほうが、まだ品格が保てると考えています。
英国やオランダに代わって自分の権益にしようとして果たせなかった国家が、独立とその後の自立に貢献したなどと言えば、その対象となっていた国家・国民は、なにをふざけたことを言っているということになります。(立場を変えてみればすぐにわかることだと思いますが...)
英国自体が、植民地というかたちの経済権益確保が個別経済主体の利益にはなっても、国家としては持ち出し(損失)であり重荷であることを認識していました。
独立に反対したかのように見える反独立戦争も、独立後も経済権益を確保するためのものでしかありません。
お互い戦争を続けても仕方がないから、こういう条件であれば独立を認めようというものです。
勝手な独立を認めてしまえば、すべての経済権益を失うことになります。
>ただ、共産勢力による思いがけない干渉とその結果については、別次元の問題として、今後の解決に待たねばならない問題ではありますが。(外国勢力の排除と国内問題としての勢力争い=内戦 とは、次元の異なる問題であると考えています。それを一緒くたにして考えるから責任を他人に押し付けるような発言になる。)
この部分は、なんとなくイメージは湧きますが、具体的にどのようなことを言われたいのかわかりません。
「共産勢力による思いがけない干渉とその結果」とはどういうことを意味するのですか?
>新憲法下における天皇制については、憲法で天皇の行う国事行為の範囲がキチンと定められており、政府による案の作成と国事行為としての天皇の裁可の区分が守られているので、天皇の目的外利用(と言っては失礼ですが)の虞はほとんど無いものと思います。それも普段はほとんど意識しないくらい自然な存在となっており敬愛しています。(少なくとも私の中では)それに比べれば、法王など宗教的な指導者の方が何倍も危険な存在だと僕は思っています。何しろ宗教裁判権を持っていますからね。祭文の強制による無意識下の誘導も出来るし...(これは一種の洗脳でしょ?)。
現在の天皇制については、天皇を尊重する人は愛国的で、天皇に反対するものが非国民やおかしな考えの持ち主だと裁断されてしまう意識情況につながっていることを問題にしています。
外国のことはそれぞれの国民がケリを付けるしかないと考えています。
学校教育を含めて、その内容を正しいものとして受け入れなければうまく生きていけないにしているシステムは、洗脳だと言えます。
7/3/28

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