「「約束の地」から始まるイスラエルの“強奪と虐殺”の歴史 2」
中東・イスラエル関連
■ 「約束の地」は既に人で溢れていた
政治的シオニストは、イスラエルは神によって「約束された地」であるから、自分たちが所有する権利があると主張する。
彼らがそう主張することを止めるわけにはいかないが、ある宗教の神が行った約束を盾にした略奪と虐殺を容認するわけにはいかない。
“異教徒”は、そのようなふざけた約束をイスラエルの民と行った神を拒絶することもできるし、そのような約束があったということ自体がデッチ上げだと主張することもできる。
旧約聖書を読めばわかるように、イスラエルはユダヤ教徒古来の地ではない。
古代イスラエルも、近代の「パレスチナ問題」と同じように、神の約束を盾に、他の人々が数多く住んでいた土地を暴力的に略奪した結果生まれたものである。
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以下は、「旧約聖書」からの関連部分の抜粋である。(訳は1955年改訳の日本聖書協会版による)
「出エジプト記」第23章31 「わたしは紅海からペリシテびとの海に至るまでと、荒野からユフラテ川に至るまでを、あなたの領域とし、この地に住んでいる者をあなたの手にわたすであろう。あなたは彼らをあなたの前から追い払うであろう。」
「出エジプト記」第23章33 「彼らはあなたの国に住んではならない。彼らがあなたをいざなって、わたしに対して罪を犯せることのないためである。もし、あなたが彼らの神に仕えるならば、それは必ずあなたのわなとなるであろう。」
「出エジプト記」第33章1 「さて、主はモーセに言われた、「あなたと、あなたがエジプトの国から導きのぼった民とは、ここを立ってわたしがアブラハム、イサク、ヤコブに誓って、『これをあなたの子孫に与える』と言った地にのぼりなさい。」
「民数記」第13章27〜29 「彼らはモーセに言った、「わたしたちはあなたが、つかわした地へ行きました。そこはまことに乳と密の流れている地です。これはそのくだものです。しかし、その地に住む民は強く、その町々は堅固で非常に大きく、わたしたちはそこにアナクの子孫がいるのを見ました。またネゲブの地には、アマレクびとが住み、山地にはヘテびと、エブスびと、アモリびとが住み、海べとヨルダンの岸べには、カナンびとが住んでいます」。」
「民数記」第14章4〜10 「彼らは互いに言った、「わたしたちはひとりのかしらを立てて、エジプトに帰ろう」そこで、モーセとアロンはイスラエルの人々の全会衆の前でひれふした。このとき、その地を探った者のうちのヌンの子ヨシュアとエフンネの子カレブは、その衣服を裂き、イスラエルの人々の全会衆に言った、「わたしたちが行き巡って探った地は非常に良い地です。もし、主が良しとされるならば、わたしたちをその地に導いて行って、それをわたしたちにくださるでしょう。それは乳と密の流れている地です。ただ、主にそむいてはなりません。また、その民を恐れてはなりません。彼らはわたしたちの食い物にすぎません。彼らを守るものは取り除かれます。主がわたしたちと共におられますから、彼らを恐れてはなりません」。ところが会衆はみな石で彼らを撃ち殺そうとした。」
「民数記」第14章11〜12 「主はモーセに言われた、「この民はいつまでもわたしを侮るのか、わたしがもろもろのしるしを彼らのうちに行ったのに、彼らはいつまでわたしを信じないのか。わたしは疫病をもって彼らを撃ち滅ぼし、あなたを彼らよりも大いなる強い国民としよう」。」
「民数記」第21章1〜3 「時にネゲブに住んでいたカナンびとアラデの王は、イスラエルがアタリムの道をとおって来ると聞いて、イスラエルを攻撃し、すのうちの数人を捕虜にした。そこでイスラエルは主に誓いを立てて言った、「もし、あなたがこの民をわたしの手にわたしてくださるのならば、わたしはその町々をことごとく滅ぼしましょう」。主はイスラエルの言葉を聞きいれ、カナンびとをわたされたので、イスラエルはそのカナンびとをわたされたので、イスラエルはそのカナンびとと、その町々をことごとく滅ぼした。それでその所の名はホルマと呼ばれた。」
「旧約聖書」のこれらのような記述を読むと、現イスラエル首相のシャロン氏は、信仰篤きユダヤ教徒とも言えるだろう。
そして、古代イスラエル建国や近代イスラエル建国と「旧約聖書」の関連記述が、アメリカ合衆国の建国・拡張の歴史とアメリカ合衆国の建国神話=「神の祝福を受けた国」に“瓜二つ”であることも指摘できる。
イスラエル建国の正当性が問われることは、アメリカ合衆国建国の正当性が問われることでもある。

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