マルクスが国際金融資本家のエージェントであることには確信を持っていますが、それはパトロンが誰であるかはたいして重要なことではないと思っています。
マルクスの“悪”を暴こうとしているのは、世界の多くの良心的な人たちが、その誤った理論や価値観に縛られて敵を見誤った政治活動をしていることを憂えているからです。
きちんと経済論理や現実を掴めば解決できる問題が、そのために放置されたままになっています。
別にお金の入手先を云々しなくても、「資本論」や革命理論そのものが、国際金融資本家のエージェントであることを如実に物語っています。
(家具好きでそれを買い漁っていたことや女中まで雇って彼女に手を付けた話も有名なエピソードです)
産業資本家が労働者を搾取していることを困窮の原因とする理論はまやかしです。
マルクスほどの知性を持つ人であれば、剰余価値理論の誤りに気づかないわけがありません。その誤りに気づかないような人には、見事な資本制経済社会の説明体系である「資本論」を書くことはできません。
最重要テーマである利子論は、産業資本家の利潤配分の一つとして枝葉的な位置づけで論述されています。
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世界中で虐殺を続けた英国が“最大の敵”マルクスを保護したとお考えですか?投稿者 あっしら 日時 2003 年 4 月 09 日
マルクスが果たした役割は、労働者と産業資本家という対立構造を生み出したことです。労働者が雇用主である産業資本家を憎悪するように仕向けることで、根源的な敵である国際金融家(労働者を雇用する必要はない)が“安全地帯”にいられようにしたのです。
マルクスが、ドイツでの居場所をなくし、英国に渡り大英博物館で研究を重ねたことは有名です。
英国は、経済権益のために、北米大陸のみならずアジア・アフリカ・太平洋で虐殺と略奪を続けた国家です。
マルクスがロンドンにいた19世紀前半(1830年頃から1858年頃)は、そのような帝国主義活動の最盛期です。
マルクスが英国支配層を脅かす偉大な理論家で強力な革命家であったのなら、エージェントによって虐殺されたと考えるほうが素直だと思っています。
>マルクスにパトロンがいたなどというのは荒唐無稽な与太話
あなたが書かれたことは私も知っている内容です。
マルクスを“神話”化したい勢力が書いた内容を根拠に、「マルクスにパトロンがいたなどというのは荒唐無稽な与太話」だと断じられても苦笑するしかありません。
19世紀中盤の英国で大英博物館に通い詰める研究活動ができ、数々の出版もできたという“現実”が何に支えられていたかをまじめに考えるべきです。
マルクス理論は「学問体系」ではありません投稿者 あっしら 日時 2003 年 4 月 10 日
>「マルクスが国際金融資本家のエージェントである」というのはあなたの「仮説」であり,私はその十分な「反証」を提示したつもりです.
そこそこのブルジョアでしかなかったエンゲルスが、第一インターナショナル(国際労働者協会)の資金まで負担できたとお思いですか?
マルクス派が無政府主義者やサンジカニストと熾烈な闘争を展開をした第一インターナショナルにはマルクス一家の生活費とは比べものにならない資金が投入されています。
そのお金がどこから拠出されたか考えてみてください。
エンゲルスは、パトロンというだけではなく、革命の同士です。
エンゲルスをもって、マルクスが国際金融家のエージェントだと言っているわけではありません。
>しかし,一般に科学・芸術・思想家がパトロンを持つというのは普通のことであり,むしろ望ましいことであるとさえ言えます.ここで言う「パトロン」は,そのような意味での「善意の保護者」ではなく,「エージェント,つまり手先として使うことを意図してする買収行為」と理解します.
マルクスやエンゲルスは、科学・芸術・思想家ではなく、革命家なのです。
彼らは、建前としては、資本家の搾取や支配を終わらせる運動を行なっていたのです。
自分の身包みを剥ごうとする人物に支援をする奇特な人はいないとはいいませんが、そのような危険人物を排除したいと考える人は数多くいます。
そのような危険人物が、つい目と鼻の先をうろちょろしているのですよ。
これは、たいして影響力を持つわけでもない革命家が世界各地でどれほど虐殺されたかを考えればわかることです。
> マルクス経済学はひとつの学問体系であり,善でも悪でもありません.時代的な限界はあったとしても,そのことによって直ちにその理論が誤っているということにもなりません.もし,「完全な理論が地上に存在する」とお考えだとしたら,それこそが大きな誤りです.
マルクスは革命家であり、革命理論を補強するために経済学批判を行なったのであり、新しい経済学を樹立しようとしたわけではありません。(「資本論」の副題は“経済学批判”です)
マルクスは、自分の価値観や世界観を“善”と主張し、自分が理想と考える世界を作り出すためであれば、暴力的手段を使ってもそれを遂行すべきだという考えを持っていた人です。
剰余価値説という誤り(まやかし)は、「時代的な限界」によって生じる性格のものではありません。
「資本論」の最大の偉業は、剰余価値説にあるというのがマルクス主義者のあいだの通説です。
それがまやかしであり、それが労働運動や政治運動を大きく歪めていることを問題視しているのです。
「完全な理論が地上に存在する」なぞ主張したことはありません。
ところで、あなたは剰余価値説は誤りだとお思いですか?
(マルクスの人物像よりも、理論のほうをより問題視すべきだと思っています)
>>きちんと経済論理や現実を掴めば解決できる問題が、そのために放置されたままになっています。
> それはマルクスの責任ではないでしょう.
自分の認識と相手の認識の違いを踏まえていない反論です。
私は、マルクスの責任だとは言っていません。
マルクスは国際金融家のエージェントだと言っているのですから、そのような現実が生まれていることで、マルクスは十二分に責任を果たしているのです。
また、誤った理論に縛られているのは、縛られている個々人の責任であり、他の誰の責任でもありません。
>> 別にお金の入手先を云々しなくても、「資本論」や革命理論そのものが、国際金融資本家のエージェントであることを如実に物語っています。
> どの部分,ないしどのような主張が,でしょうか?私には見つかりません.それにしても,今問題にしているのは,「マルクス個人」がそのような汚れた金を受け取った事実があるのか否か?ということなのですが...
剰余価値説です。
別に金融資本家から金を受け取っていても、汚れた金を受け取ったというわけではありません。
前にも書きましたが、国際金融家が支配する世界が善だと考えていれば、彼らからお金を貰うことはまったく問題ありません。
仮に、国際金融家を打倒するための運動に国際金融家から金をせしめたとすれば、それはそれで見事なことです。
マルクスは国際金融家のために政治運動や著述活動をし国際金融家から支援を受けていたといっているだけで、汚れた金を受け取ったと非難しているわけではありません。
マルクスを労働者の救い主のように考えるのは愚かであり、「資本論」は主敵を見誤らせる説明体系だと主張しているだけです。
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7/5/5

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