エンロン破綻詐欺(http://sun.ap.teacup.com/souun/144.html)は、リアルですね。日本は空売り規制で3月危機を乗り越えたと云う人もいますが、年金をドブに捨てて株価下落をしのいでいるという人もいます。どちらが本当でしょうか? また、空売り規制については、株価を市場に任せていないとして反対する人もいますが、空売りボロモウケを防ぐために必要でしょうか?
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Re: 年金資金による株価買い支え&空売り規制 投稿者 あっしら 日時 2002 年 5 月 17 日
● 年金資金による株価買い支えは株価にとっても破滅への道
政府は、年金基金を使って、94年頃から盛んに株式の買い支え(ある時期は日経平均2万円を目標)をしてきています。もちろん、郵便貯金も活用し、“運用自由化”でそれをさらに拡大しています。
これは、“年金危機”と言いながらも、年金資金を株式に投資する“余裕”がまだあるということでもあります。
年金基金は、去年3兆円を超える損失を計上しています。
売却で損失が確定したものを除けば、年金支払いのために株式を売却しなければならなくなる時点までに株価が上昇していれば問題は解消されます。
株式投資の損失が膨らんだり、高齢化が進んでいけば、株価がどうであれ保有株式を売却しなければなりません。
その時点で購入価格より株価が下がっていれば確定的な損失になります。(人から預かったお金をドブに捨てたということです)
年金保険料収入と年金支給額が逆転し年金基金残高が減るということは、株式市場における年金基金の役割が、これまでの買い手から売り手に変わってしまうことを意味します。
株式投資を今年さらに1.7兆円増やす年金基金が、株式の売り手になってしまうのです。
“株式持ち合い解消”が株価押し下げ要因になっているように、年金基金の保有株式が株価下落要因になります。
(郵便貯金で買った株式であれば、新しい貯金が流入し続ける限り、売り時まで株式を保有し続けることもできますが...)
政治家や官僚は、そんなに不況は続かないはずだから、株価や地価もいつかは上がるだろうと勝手に思い込んでいるようですが、それがいつになるかや現在の水準以上に上がるという保証はないのです。
明確な見通しもないまま「刹那的な株価維持」や「捕らぬ狸の皮算用のための株式投資」を続けていれば、年金基金に厖大な損失をもたらすだけではなく、株式市場全体を下落基調に陥れる事態さえもたらします。
株式配当は別として、株式の売却益は、他者からの金融資産の移転で手に入れられるものです。生産活動を伴わない株式投資は、誰かの“利益”をもってくることでしか利益を上げることができないのです。
● 空売り規制の意図
空売り規制は、ボロ儲けを防ぐという“高尚”なものではなく、株価を支えるための強硬手段だと思っています。
空売りでボロ儲けするのを防ぐ最高の手段は、経済論理価格を超えた高値では株式を買わないということです。
売り浴びせたくてもその価格で買ってくれる人がいなければ売れません。
配当金額/株式購入金額が債券利回りより下回っていれば、経済論理価格を超えた高値です。
そんなんじゃああほらしくて株式投資なんかできないという人は、金をドブに捨てる覚悟で好きにやればいいのです。ただし、自分のお金で...
銀行・年金基金・生保・郵便局などひとから預かっているお金を経済論理価格を超えている株式にぶち込むことは“犯罪”です。
経済論理価格を超えた株価をなんとか維持したいと考えているから、空売り規制をやらなければならないのです。
経済論理を下回った株価で空売りをかけるのは、愚か者か、エンロン破綻詐欺のような“インサイダー”だけです。
空売り規制を行わないほうが、株価が早く経済論理価格に近づくという意味では空売り規制をしないほうが賢明だと思います。
いったん経済論理価格を下回れば、株価は自然に上昇に向け反転します。
>現在の債権利回りの相場は、どの程度で、何を根拠に算出すればよいのでしょうか? 債権利回りがわかれば、株式が売りか買いか判断し易いわけですよね?
もう1件、米国の株式価格は妥当なのでしょうか?
さらにもう1件、米国の対外債務は、かなりの額にのぼる様ですが、結局のところ、米国を中心とする資本主義というのは、問題の先送り主義といえるのでしょうか?
Re:債券利回りと米国株式市場 投稿者 あっしら 日時 2002 年 5 月 18 日
● 債券利回り
債券利回りは、ベースになるのはとりあえず最優良債券と考えられている日本国債の取引価格から算出される利回りとなります。(現在は1.5%を下回る程度)
この国債利回りを基準に、対象債券の信用リスクが高くなるにつれ利回りが上がります。
株式との関係で考えれば、株価変動を無視するとして、債券と違って無配(債券の利子に相当)になるリスク、普通社債など担保付き債券と違って有限責任をとる(株式が紙屑になる)リスクがありますから、得られる予想配当/株価×100の値がそれらより高くなければ、その株式への投資意義は低いと思います。
今の日本では、予想配当/株価×100が4%以上でなければ、3%程度の利回りであっても債券投資をしたほうが合理的です。
※ 予想配当/株価の予想配当には、無償増資など確定もしくは約束されている株主プレミアムを考慮しなければなりませんがここでは省略します。但し、この場合も、株価変動ではなく配当金の増加のみが評価の対象になります。
● 米国株式
株価の妥当性は、債券利回りよりもいい利回りになることと考えていますから、債券利回りとの関係で言えば妥当ではないと考えています。
そうは言っても、現実の株価はそのような基準で動いているわけではなく、株価が将来上がるのか下がるかの思惑のぶつかり合いで動いています。
株価が上がるのは、一般論で言えば、
1)企業業績が良くなったり株式分割などで配当が増える見通し(市場全体としては経済成長率が高くなる見通し)
2)金利が下がる(債券市場は金利が下がれば利回りも下がるので、同じ配当金が得られるのであれば、株価は高くなる可能性が高い)
3)株式に向かう資金が増える(高額所得者減税や401Kなどが実施されれば、株価が高くなる可能性が高い。外国とりわけ経済大国の資金の動きも重要です)
現在の米国株式市場は、
1)についての期待感はあるようです。その予測が裏切られていることで、乱高下しています。
2)の金利は今以上下がるとは考えられていません。逆に、いつ引き上げられるか注目されています。
3)については、ブッシュ政権が昨年実施した高額所得者減税で増大する条件はあります。401Kについては、雇用調整が行われている最中なので減少するでしょう。日本をはじめとする外国投資家は、為替問題も関わってきますから、円高のように自国通貨が高くなる傾向にあるときは米国株式投資が控えるようになります。自国通貨が安くなる傾向にあれば、投資を増大させます。また、外国金融市場の動向も影響します。日本の株式市場がより上昇していくと考えれば、為替動向の見通しが関わりますが、日本に資金が向き、米国株式市場に流入する資金が減少します。但し、ファンドや機関投資家の場合、必要に応じて換金しなければならないので、日本の株式市場が下がったことの損失を埋めるために米国の株式市場で売却して穴埋めをするということもあります。
投資に動く余剰資金は厖大で信用取引もありますから、つきつめると、1)景気が良くなるのかどうかの見通しで株価は上昇することになります。
しかし、このような考え方はまともに株式市場が動いているということが前提です。
目に見えている好況が続くと多くの人が思うときに株価を大きく下落させるといった大局に逆らう“仕掛け”は難しいと考えていますが、根本的には、“インサイダー”がどういう思惑を持っているかで株価は変動すると思っています。
“インサイダー”が株価上昇で儲けたいと考えれば株価が上がり、株価下落で儲けたいと考えれば株価は下がるというものです。
株価を下げて儲けたいときには、落差が大きいほど儲けも大きいので、いったん株価を上げます。3月に記録した9・11以降の最高値1万1千6百ドル超は、そのような動きだろうと見ています。
株価を下げるといっても、一気に下げるのではなく、空売りを仕掛け、利益を確定するために清算の買いを行い、それで増えた資金でまた空売りを掛けるという繰り返しになるので、上下しながらという波動的な下落をたどります。
気が付いてみたら、最高値から30%下がっていたというものです。(8,100ドルで30%の下落)
最後は、エンロンの時のように、パニック売りで決着を付けるでしょう。厖大な空売りを清算するための買いをスムーズに行うためには大量の投げ売りが必要です。
FRBをはじめとする米国の経済・金融当局が、2001年第4四半期(10〜12月)や2002年第1四半期(1〜3月)の経済指標について、景気急回復を示しているなどまとまな評価を行っていないことから、“インサイダー”は株価を下げたいという思惑を持っていると考えています。

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