県立博物館(津市)が先月30日から鈴鹿市伊船町の御幣(おんべ)川で行っている発掘調査で、太古のゾウやシカ類の足跡化石が80個余り見つかった。植物や昆虫の化石も多く確認され、博物館は「三重にゾウ類がいた時代を考えるための成果が得られた」としている。
調査は鈴峰橋上流側の長さ210メートル、幅20−30メートル内の河床で実施。今月4日から、270万年前の火山灰層の約1メートル上にある泥層を本格的に調べたところ、直径40センチ前後のゾウ類の足跡化石70個余りや、シカ類のものとみられる長さ5センチほどのひづめの跡の化石10個ほどが次々と出た。
付近では、水辺に生えるエゴノキなどの植物や、湿地などにすむセマルガムシといった昆虫の化石も発見。博物館の担当者は「ゾウ類などが生息していたころは、川の周辺に浅い池沼が広がり、気候は今より少し暖かかったと考えられる」と話している。
発掘調査は9日まで続け、地質や化石などを総合的に研究して太古の動植物や環境の解明につなげる。400万年から250万年前にいたとされる大型ゾウ「ミエゾウ」との関連も調べる。

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