SUMMER
Main | genom »

2018/8/10  16:31 | 投稿者: author

厳しく長い戦役が終わり、兵士として輝かしい栄誉と退役後の未来が約束されていると俺たちは信じていた。だが現実はちがった・・・。

街を行く人からは唾を吐きかけられ、戦車を降り、軍を離れても新しい職はみつからない。
俺たちは悪人扱いだった。すべては戦後の平和主義運動の洗脳による軍の縮小、そして
元軍人の社会からの排除政策によって仕組まれたものだ。

せっかく平和な時代になっても結局俺たちは戦車から降りて暮らすことはできない身にならされたのだ。
また、努力で軍を離れてどこかで裏の稼業(賞金稼ぎ、殺し屋、運び屋、傭兵・・・)で細々と暮らすもの、精神を患い病院に隔離されるものもいたが、いずれのものにも、闇が訪れていた。

望んでいることではないが、もし大規模な戦争でも起こればまた俺たちに再招集がかかり
また煌びやかな活躍もできるのかもしれないが、平和な時代にそれは起こらなかった。

国家間や反政府組織テロリストの多少の小競り合いもあったが、減らされた軍備と兵員の中で、
それはすべて白兵戦による決着が図られ、戦車の出撃は意図的に封殺された。

平和だが、俺たち戦車兵にとっては闇の時代が続いていた。



コメントを書く

名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL





AutoPage最新お知らせ