加古川でのシルビアシジミの食草はミヤコグサだが、大阪空港周辺にはシロツメクサで育つ群のいることが知られている。そのシロツメクサが加古川のシルビアシジミを飼育した際、幼虫全ステージで代用食として利用できることを確認しているのだが、先日、アカツメグサの方がいい、という話を聞き、そのことを確かめたく生息地からお腹の大きいメスを連れかえってミヤコグサに産卵してもらった。

産んでくれた母チョウは元気なうちに元の生息地へと戻した。

実は、この母チョウを捕まえに行った日は暴風注意報が出ていて、土手周り一帯に強風が吹き荒れ、メスらしき個体をネットインした瞬間にネットが反転してしまうなど、大変な状況。風当たりが少しは弱い側を探すと、やはりチョウはそこらで強風をしのいでおり、ようやくお腹が大きいメスに出会えたという経緯がある。