
公開直後の崖の上のポニョ、早速見に行ってきました。
結果から言うと、素晴らしい作品になっています。
いままでのどの宮崎アニメとも違う印象になっています。
あくまでも現代アニメ的な意匠は全くこらされていないながらも、しっかり繰り返し感情に働きかけるエモ感は現代的に進化した姿も感じさます。
この作品は、どの世代としてみるかによって全く印象が変わってくるのではないかと思います。子供、その親、そして老年期にさしかかった人。しかし単純な大人から子供まで楽しめる、、、というような可愛いものにはなっていません。

宮崎アニメのユング的側面、神秘主義的な側面が物語の大きな軸となっているからです。それは象徴としての男と女、光と闇、太陽と月の結婚、一神教と多神教、文明と自然、秩序と混沌、自立と王殺しの物語などです。
見た人に是非印象を聞きたくなる、多様な解釈がなされる作品だとは思いますが、緻密な計算の上に、これだけこころを揺さぶる作品を作ることができるのは、やはり素晴らしい才能としか言いようがないでしょう。
私が不安になるのは、我々日本人が無意識的な神話的世界・ファンタジーの部分を宮崎アニメに依存しすぎているのではないかということ。ちょっと言い過ぎかも知れませんが。
因に映画終了後、大勢の子供も含めてエンディングが終了し、客電が点いても呆然自失で、水を打ったような静けさであったことを報告しておきましょう。
いやぁ凄かった。
そのへんの戸惑い感に関してはたけくまメモがわかりやすいので転載。
たけくまメモ 宮崎駿のアヴァンギャルドな悪夢

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