長い時間待ってたの
振り返るとね、ほんとに長い時間
でもね、その時はそんなふうに感じなかったの
私は私で仕事やらまだ若いのもあってお酒を友達と飲みに行ったりして
だからぽつぽつと忘れたころに(もちろん忘れたことはなかったわ、言い回しの問題だけど)突然くる連絡で私はどこか安心できてたんだと想う
そのバランスがなんとかあの時間を支えてくれたのかもね
寂しかったわ
でも寂しくなかった
遠かった
でも近くにいたの
不思議よね
不思議なんだけどね
そうなのよ
うん
あの日ね、確かにこの出口から出ていったの
うん
間違いない
入ってきたときと同じような軽い足取りで、またふらーと出ていった
何考えてるのかなんかわかんなかった
でもね、もう会わないんだろうなってそんなふうには想わなかった
何も想わないことにもした忘れようとも忘れまいともしなかったのよ
どちらもしなかった
ただ自然でいた
自然でいたら長い時間が経ってた
そうしたらふらーと出ていった戸口のそばにつったってた
それをみて自然にお帰りって口にしてた
口にした自分にあー何も変わってないんだって初めて気がついたのよね
ずっと好きなんだなって
なんかねそんなのも含めて嬉しかった

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