連日の過食のせいか、朝から顔がむくんでいる
anasthasiaです
今日は
右目が一重、
左目が三重になって
と〜〜っても
アンバランス
パッチリお目々

の
可愛い私なのにぃぃぃぃ・・・
でも、今夜も友達と
お食事会の予定


食べないわけにはいかない・・・
ええいっ
もうどうにでもなれ〜〜

なかば
ヤケクソだ
夕べは息子のところにも
サンタさんが来てくれたようです
この靴下の中に入っていたのは・・・
何だかよくわからん
電卓でした
サンタさんが言うには
高校生になったら
必需品らしい。
当然、
息子は大喜び〜〜

な〜んて事は無く
「ふ〜ん」って感じで淡々としておりました
もう少し
夢のある

にすればいいのにさ
私にも友達から

が送られてきました
私好みの手袋だ〜〜
と言う訳で、今夜もお出かけしてきます


食べすぎないように祈ってて〜〜
久しぶりに
「ショートストーリー」の
おまけあり
では、またぁ・・・


「赤い手袋」
「あれから、20年が経ったのよ。
私、すっかり変わってしまったわ。
会っても、わからないかも・・・」
と言いながら、電話の向こうで彼女はため息をついた。
わからないはずがない。
ボクが彼女を見つけられないなんて考えられない。
「あの頃と同じ声をしている君を、ボクはすぐに見つけられるよ」
と言いたい気持ちを抑えて、ボクは聞いた。
「じゃあ、何か目印を教えてくれる?」
「手袋・・・赤い手袋をはめて行くわ」
赤い手袋・・・
一瞬にして、ボクの脳裏にあのクリスマスの夜が蘇ってくる。
彼女と食事をし、彼女の欲しがっていたテイファニーのリングをプレゼントする予定だった。
その日は、急変する患者が多く
診察に追われて、定時には終れそうになかった。
研修医の身で、先輩医師より早く帰るわけにもいかず
待ち合わせの時間を気にしながら、病院の中を駆け回っていた。
約束は7時。
もう既に1時間が過ぎている。
今のように携帯電話がある時代ではなく、彼女に連絡もできない。
焦る気持ちが顔にも出ていたのだろう。
「先生、
”クリスマスイブなのに何でこんな年寄り相手にしてるのかって思ってるでしょう”」と
口うるさい看護士から嫌味を言われるほど、ボクはイラついていたようだ。
それでも、約束時間を2時間近く過ぎたところで
やっと解放され、待ち合わせ場所へと急いだ。
この年のクリスマスは、珍しく朝から小雪が舞っていた。
「ホワイトクリスマスになるかなぁ」
と、昼間の彼女の声は嬉しそうだったが
今は、この寒さが恨めしい。
待っていてくれるだろうか? 祈るような気持ちだった。
夕方に雪は止んだようだが
駅ビルの電光掲示板はー2℃を示しており
冷凍庫の中に迷い込んだような冷気に包まれた夜。
待ち合わせ場所を外にした事を後悔しつつ
彼女が待つ駅前広場への道を全速力で走った。
七色に輝く噴水の前で、ぽつんと立っている彼女の姿を見た時
「この世に天使は存在するんだ」と
柄にもなく涙がこぼれそうになった。
ひたすら謝るボクを見つめながら、彼女は泣きそうな声で囁いた。
「私、マッチ売りの少女の気持ちが初めてわかったわ」と。
いつも温かい彼女の手は、氷のように冷たくなって
ボクの心に突き刺さってくる。
「手袋を忘れちゃって手が凍えそうよ。」
ボクの掌の中にすっぽりと入ってしまう彼女の小さい手を
温めながら、彼女が遠くへ行ってしまうような不安に駆られたのは何故だろう。
「手袋を買おう」
一軒だけ開いていた店で、目に付いた赤い手袋。
「サンタクロースの赤ね」と、ようやく微笑んでくれた。
この日初めて見た彼女の笑顔だった。
手袋をはめた彼女の手をしっかり握りしめながら
一緒に見つめた
再び降りだした雪の白さと、イルミネーションの輝きを
ボクは一生忘れる事はないだろう。
それから20年の歳月が流れた。
お互い別の人と幸せな生活を築いているのに
どうして今更会いたいと思ったのだろう。
あのクリスマスの夜に感じた不安が現実になった時
ボクは何も言えなかった。
ボクの掌からスルリと抜けて飛び立っていく天使を
追いかけることも出来なかった弱虫だった自分を
許して貰いたいのか・・・
自分の気持ちが定まらない中で、ひとつ深呼吸をして
ボクはゆっくりと歩き出した。
あの日と同じ噴水の前に、赤い手袋をした彼女の姿を
真っ直ぐに見つめながら・・・

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