アリゾナマニアの知ったか発言集

グリーンが土曜にインタビューに答えた内容によるとＣＢドゥエイン・スタークスもトレード要員になってるようです。スタークスについてなにか行動を起こす計画があるかという質問に対してのグリーンの答えは「誰のことかは教えてあげないけどトレードでの放出を考えているのはＬＪ（シェルトン）だけじゃない。とにかくビジネスとして動いているだけ。発表するときが来たらその時に言うよ」。

スタークスは５年総額２３ミリオン（サインボーナス５００万ドル、ベースサラリー各年３６０万ドル）の３年終了。トレードが成立すればキャップヒット２６０万ドルが空きます。ちなみにスタークスの代理人もドリュー・ローゼンハウス。

グリーンはＯＴシェルトンについてトレードが不成立でも解雇しないとコメント。駆け引き用の発言かもしれないけど。でも今年のドラフト指名権を増やしたいとも言ってます。

グリーンの好みの傾向
　・デブは嫌い
　・細いのも嫌い
　・ケガが多いのが大嫌い
　・ＱＢ、ＷＲ、ＬＢ、Ｓにサイズ指向あり
　・ＤＬの右側は軽量になってもパスラッシュ優先
　・Ｓは運動能力よりもタックル重視
　・衰えたと判断したら掃き捨てる
　・能力が同じかちょっと下ぐらいなら若い方を使う

そして放出されていった選手たち
　ＱＢブレイク、ＯＧ／Ｃケンドール、ＭＬＢマッキノン、ＯＬＢフィッシャー、ＦＳジャクソン（予備軍にＯＴシェルトン、ＣＢスタークス、ＯＬＢトンプソン）

見る目は確かだし去年のドラフトは成功だったし放出リストに入っているのはみんな前任者が集めた選手だから、ファンとしてはいい結果に繋がることを信じて静観するしかないです。

ＲＦＡになる先発ＱＢジョシュ・マカウンに対して１４３万ドルのミディアムテンダーのオファーをしました。これだと他チームからのオファーシートにサインしてもカーディナルスは同額を出せば引き留められる権利があるし、マッチしないなら見返りとして今年のドラフト１巡指名権が手に入ります。マカウンのために１巡を差し出してまで獲得に動くチームがあるとは考えられないから残留は確実。マカウンは「興奮している。これはチームが僕を放出したくない、僕がしてきたことと僕ができることを認めてくれたということだと思う」と喜びのコメント。

当初は６５．６万ドルのミニマムテンダーも検討されていたようです。これだと移籍の場合の見返りは３巡指名権でした（マカウンが３巡指名だったから）。マカウンの０４年のベースサラリーは３年目ミニマムの３８万ドルだったからそれでも大幅アップだったんですけど、１４３万ドルのオファーということで３倍以上になります。去年はＳＳエイドリアン・ウィルソンがミディアムテンダーの１年契約で残留してシーズン中に５年総額２１ミリオンの長期契約を結んでます。

マカウンは残留は確定したけどチームはマカウンと先発の座を争えるベテランＱＢの補強を考えていて、ジェフ・ガルシア獲得に興味を示してるしダメだったらブラッド・ジョンソンと契約という噂なので安穏とはしてられません。大型契約を勝ち取れるか０５年を最後におさらばなのか真価が問われる１年になります。

アリゾナＯＴシェルトンとビルズＲＢトラビス・ヘンリーの交換トレードの話だけど、ビルズＧＭのトム・ドナホーが木曜に語ったところによるとビルズはカーディナルスに対してヘンリーにアリゾナを訪問させる許可を与えたけどその後の進展はないとのこと。「トラビスちゃんは１，４００ヤードや１，５００ヤード走れるし少々痛んでてもプレーできることを証明してきた。層が厚いといわれてる今年の新人ＲＢクン達よりリスクが少ないよ」と売り込んでます。

アリゾナは依然ヘンリーのトレード獲得に興味は持っているそうです。仮にトレードすることになった場合に問題となるのはシェルトンは契約が４年残っているのに対してヘンリーはあと１年だけということで、成立するとしたらその前にヘンリーと長期契約を結ぶことになるようです。

ＷＲアンクワン・ボルディンとの契約延長交渉は昨秋からずっと続いているけど代理人ドリュー・ローゼンハウスによるとまだ合意には至りそうにないとのこと。４年契約の２年終了だけど相手はローゼンハウスだから今年中にまとめないと１年後にはトレード要求・ホールドアウトという事態になる可能性が高いんですよね。

アリゾナリパブリック紙のケント・サマーズがＦＯＸ／ＴＳＮに寄稿したチームレポートより抜粋。

・サラリーキャップに対して１０ミリオンの余裕がある。
・ＵＦＡになる９人の中でＣＢリナルド・ヒルが一番重要。ＯＧスパイクスとＤＥバンデンボシュには低額オファー。
・デニス・グリーンは１人のＦＡに大金を使う気はない。
・補強が必要なポジションはＲＢ、ＱＢ、ＯＬ、ＤＬ、ＣＢ。
・ＱＢはグリーンにはベテランを再生利用して成功した実績があるからジェフ・ガルシアやブラッド・ジョンソンの獲得を考えていそう。
・ＯＬの右側を修正する必要があるけど獲得可能なＯＧは豊富。リック・デマリング（コルツ）、デビッド・ディクソン（バイキングス）、ジャーメイン・メイベリー（イーグルス）あたりがフィットするのではないか。
・ＤＬはインサイド（ＤＴ）の強化をしそう。クリス・ホバンは成績が落ちてるけど元コーチのグリーンの下で蘇るかもしれない。


キャップルームはもっとあるような気がしてたけどそんなものかも。シェルトンの移籍が成立したりトンプソンとか数人の構想外選手（スタークスが入るかも）を放出すればまだスペースが空きます。とにかくＦＡで誰を連れてくるのかがまず最初の関心事。

フランチャイズ指名の締め切りが火曜だったけどアリゾナは予想通り３年連続で行使しませんでした。０２年にＦＳクワミー・ラシターにタグを付けて以来なし（その前年はＣＢアニーアス・ウィリアムズ）。最近は必要な選手とは満了前にきっちり契約延長してるので使う必要がないです。

３月２日に９人の選手がＵＦＡになるけどスターターは３人だけでＭＬＢマッキノンとＴＥジョーンズには契約オファーしないみたいだしＤＥゼルナーは安価で再契約する予定。あとはＲＢハンブリック、ＯＧスパイクス、ＤＥバンデンボシュ、ＣＢヒル、ＣＢテイト、ＦＳストーンの６人。ハンブリックはゼルナー同様に再契約する予定。ヒルは残留させるべきで、あとの４人についてはバンデンボシュとストーンの０１年２巡指名コンビは心情的に残したいけどオファーするかどうか不明。

チームはどうもＱＢジェフ・ガルシア（ブラウンズを解雇予定）に興味を持ってるようです。ガルシアに対してはライオンズを含め多くのチームが獲得に動くのではないかと言われています。ジョシュ・マカウンと先発の座を争えるベテランＱＢ獲得の可能性を探ってるようだけど、デニス・グリーンは「ベテランならすでにウチにはショーン・キングがいる。ジョシュに対してもまだ自信を持ってる」とコメントしてる（なぜかナバールには言及なし）ので積極的に動こうという感じではなさそう。

ＤＥ　６−５　２６２　２９歳　フォートバレー州立大　＃９４

ハンブリックとともに開幕２週間前にレイダースからトレードで加入。ＮＦＬキャリアをカウボーイズで始めたという点でも同じ。１９９９年カウボーイズの４巡（全体１３２位）指名。４年プレーしたあと再契約オファーがなく０３年はレッドスキンズでプレー。

　1999　DAL　13( 0)　13tkl　1sack
　2000　DAL　12( 0)　13tkl　2sack
　2001　DAL　16(15)　36tkl　3sack　1ff
　2002　DAL　16( 2)　24tkl
　2003　WAS　16( 0)　14tkl　1sack
　2004　AZ 　16(14)　17tkl　2sack　1ff

一言でいえば"そこそこのパワーＤＥ"。サックを量産するわけではないけどサイズがあってラン守備が計算できるという。デニス・グリーンは当初フレッド・ウェイクフィールド（後にＯＴにコンバート）を先発ＬＥに指名してたけど開幕前に負傷、やむなく新人ＤＴドケットをＬＥに回したけどゼルナーの加入によってＵＴに戻すことができました。ドケットをＤＴ固定で起用できたというのがゼルナーのアリゾナでの最大の存在価値。カルビン・ペースやバンデンボシュはラン守備の安定感で抜かないとスターターになれません。

ハンブリックとはDivision I-AA所属でジョージア州立の大学出身というとこまで共通点があります。ゼルナーは最初からフォートバレー州立大で４年時にはI-AAのオールアメリカンに選出されてます。入学時はバスケットボールをメインにプレーしてたそうです。

０４年はベテランミニマムの５３．５万ドルでした。シーズン中にＬＳホーデルやＦＳオハレーテと同じ日に２年契約延長締結が発表されたけどトレード加入選手はシーズン途中に契約更新できないという規定があるらしくてシーズン終了後に持ち越し。今のところ続報はないけど同条件でサインするはず。たぶん２人ともベテランミニマム（０５年は５４万ドル）か毛の生えた程度にサインボーナスが気持ちだけ付いた２年総額１５０万ドル程度だと思います。

ＲＢ　６−１　２３３　２８歳　サバンナ州立大　＃４７

ドラフト指名されず２０００年にルーキーＦＡとしてカウボーイズと契約。それすらドラフトから１カ月以上経ってから。１年目は開幕ロースターに入れずほとんどをＰＳで過ごすけど２年目にはもう貢献を始めエミット・スミスの後継者的地位を手中としてたけどエミットが放出された０３年に１，０００ヤードを突破できず０４年５月に解雇された。レイダースと契約したけど開幕直前にトレードでＤＥゼルナーとともにアリゾナ入り。

　2000　DAL　 3( 0)　 6回　 28y (平均4.7y)
　2001　DAL　16(11)　113回　 579y (平均5.1y)　2td
　2002　DAL　16( 0)　 79回　 317y (平均4.0y)　1td
　2003　DAL　16(16)　275回　 972y (平均3.5y)　5td
　2004　AZ 　10( 0)　 63回　 283y (平均4.5y)　1td

パスキャッチやブリッツのピックも上手だけどＴＤレセプションはアリゾナに来て初めて記録。結局０３年以外の４年間エミットと同僚でした。カウボーイズ時代はあんまり仲良くなかったらしい。０４年はシーズン終盤に足首のねんざのためＩＲ入りしました。

調べてはじめて知ったけど３年間はサウスカロライナ大に在籍。最終学年にサバンナ州立大に転校した理由はよく分からないけどその年にルー・ホルツがサウスカロライナのＨＣになったことと関係しているかもしれません。

　1998　SC　 43回　 281y (平均6.5y)　 5td
　1997　SC　115回　 604y (平均5.3y)　 5td
　1998　SC　144回　 701y (平均4.9y)　 4td
　1999　SS　183回　1,189y (平均6.5y)　18td

兄ダレン・ハンブリックは９８年にカウボーイズに５巡指名されたＬＢで通算６０試合（４１先発）に出場してます。アヤンバデージョ兄弟と逆ですね。ハンブリック兄もフロリダ大からサウスカロライナ大へ転校歴あり。おじは元ＭＬＢ投手。

ＡＳＦＮゲーリー・ジョーンズののオフシーズン戦略プラン。

ＦＡで去年１０．５サックのＤＥレジー・ヘイワード（ＤＥＮ）、巨漢ＮＴパット・ウィリアムズ（ＢＵＦ）、スピードもサイズもあるＣＢケン・ルーカス（ＳＥＡ）と契約してスターターに据える。

ドラフト１巡８位はＯＬＢデリック・ジョンソン（テキサス大）を指名。ＯＴシェルトンをトレードに出して２個になった２巡指名権でＯＧデビッド・バース（ミシガン大）とＴＥケビン・エバレット（マイアミ大）を指名。ＯＬＢトンプソンと５巡を放出して３巡を獲得して２個の３巡指名権でＲＢのＪ.Ｊ. アリントン（カリフォルニア大）とＯＧクリス・ケモエアトゥ（ユタ大）を指名。４巡はＣＢ兼リターナーのダレント・ウィリアムズ（オクラホマ州立大）。

０４年スターターＬＧだったレジー・ウェルズ（本来はＯＴ）をＲＴにしてスターターはこういう陣容。
　ＱＢ　マカウン
　ＲＢ　アリントン★＆シップ　　ＦＢアヤンバデージョ
　ＷＲ　ボルディン、フィッツジェラルド、Ｂジョンソン
　ＴＥ　エバレット★
　ＯＬ（左から）　Ｌデービス、バース★、ステパノビッチ、ケモエアトゥ★、ウェルズ

　ＤＬ（左から）　ヘイワード★、Ｐウィリアムズ★、ドケット、ベリー
　ＬＢ（左から）　Ｄジョンソン★、ヘイズ、ダンスビー
　ＣＢ　スタークス、ルーカス★（ニッケルにマックリン）
　Ｓ　　ウィルソン、オハレーテ

これだとリザーブにもスターター経験のある選手が多く控えます。新人全員が即スターターとはいかないだろうけどＦＡのこの３人ならキャップ的に問題ないしなかなか面白いプラン。ベリーに続いて２年続けてブロンコスからＤＥ引き抜きは難しいと思う。ＯＬ・ＤＬ・ＤＢはかなり層が厚くなるけどＬＢは先発と控えの差が激しい。

ＴＳＮのＦＡスーパー９９より。まずアリゾナの選手でランクインしてるのは３人。

　５１　ＳＳ　エイドリアン・ウィルソン
　５３　ＴＥ　フレディ・ジョーンズ
　７９　ＱＢ　ジョシュ・マカウン

ウィルソンはすでにシーズン中に５年契約延長したしマカウンはＲＦＡ。ジョーンズは契約オファーしないようなので去年（ＣＢバレットがＮＹＪと契約）以上にＦＡ流出の心配がないです。フランチャイズ指名権を使わないということもいちいち記事になりません。

下は今オフアリゾナがＦＡで補強するのが有力視されてる３ポジションでスーパー９９にランクされてる選手。層が厚いです。キャップにも余裕あるんでこの中の１人か２人はアリゾナ入りすると思っていいでしょう。

【ＴＥ】
　１６　バッバ・フランクス（ＧＢ、２７歳）
　３５　アンソニー・ベクト（ＮＹＪ、２７歳）
　５４　スティーブン・アレクサンダー（ＤＥＴ、２９歳）
　５６　チャド・ルイス（ＰＨＩ、３３歳）
　９５　イトゥア・ミリ（ＳＥＡ、３１歳）

【ＯＧ】
　２４　ジャーメイン・メイベリー（ＰＨＩ、３１歳）
　４１　ジョー・アンドルージ（ＮＥ、２９歳）
　４２　デビッド・ディクソン（ＭＩＮ、３６歳）
　４３　クリス・グレイ（ＳＥＡ、３４歳）
　５２　マイク・ギャンディ（ＣＨＩ、２６歳）
　５９　ジャスティン・ハートウィグ（ＴＥＮ、２６歳）　※ＲＦＡ
　６８　ライアン・ディーム（ＩＮＤ、２５歳）
　６９　コージー・コールマン（ＴＢ、２６歳）
　７０　クーパー・カーライル（ＤＥＮ、２７歳）
　９２　ストッカー・マクドゥガル（ＤＥＴ、２８歳）

【ＣＢ】
　１０　チャールズ・ウッドソン（ＯＡＫ、２８歳）
　１７　ゲーリー・バクスター（ＢＡＬ２６歳）
　２２　フレッド・スムート（ＷＡＳ、２５歳）
　２８　ケン・ルーカス（ＳＥＡ、２６歳）
　２９　アンドレ・ダイソン（ＴＥＮ、２５歳）
　６０　ニック・ハーパー（ＩＮＤ、２８歳）

トレード要員と通達された先発ＯＴのＬ.Ｊ.シェルトンが木曜にバファローを訪れてビルズのコーチ陣やフロントと会って身体検査も受けたそうで、ＲＢトラビス・ヘンリーとの交換トレードが近いうちに成立かもと騒ぎ立てられてます。

選手同士の交換トレードはかなり珍しいことらしいけど大きな障害があります。シェルトンはアリゾナとの契約が４年残っていてサラリーは各年３００万ドル、対してヘンリーはビルズとの契約が残り１年で０５年のサラリーは１２５万ドル。まとめるためにはこの部分を調整する必要があるようです。

情報がバラバラなんだけどとにかくシェルトンのトレード獲得について４チーム以上が興味を示してるそうです。ＥＳＰＮのジョン・クレイトンによると１０チーム以上でＴＢ有力、ＦＯＸではＢＵＦ、ＴＢ、ＤＥＮ、ＳＴＬの４チーム、アリゾナ地元紙だとＢＵＦ、ＴＢ、ＣＨＩ、ＳＴＬの４チーム。アリゾナの交換条件はドラフト初日指名権（１〜３巡のどれか）らしい。ＵＦＡじゃないのにこれだけ人気とは意外でした。能力は高いけどウォルター・ジョーンズやオーランド・ペースと比べれば安いのが理由なんでしょう。とにかく来週のスカウティングコンバインで各チームのフロントが一堂に会するのでそこで何らかの進展がありそう。

個人的には今年のドラフト候補ＲＢは層が厚いからシェルトンで２巡指名権を獲得して１巡か２巡でＲＢ指名を希望。



１年半後のオープンに向けて建設が進んでいるグレンデールの新スタジアムだけど今週末についに屋根が付きます。１２０人の技師が関わってオランダの会社のリフトで３日がかりで５，６００トンの可動式屋根を持ち上げます。アリゾナ観光局のスポークスマンによると北アメリカ大陸史上最も重い持ち上げ作業じゃないかとのこと。

屋根の工事は７月まで続きます。５月から座席の構築が始まり、１１月には外壁が完成。来年４月には可動式フィールドトレーが出来上がります。８月に全て完了して０６シーズン開幕に会わせる予定。フィールドは天然芝で、試合があるとき以外はスタジアムの外側に移動させて日光に当てるらしい。２００８年には第４２回スーパーボウル開催が決まっています。