・ディフェンスはスティーブ・ウィルクス新HC(前CARのDC)のシステム導入
・元/前CARのOLBキャッシュ、CBヤング、CB/Sベンウィケレの3人が加入
・去年までの先発ILBディオン・ブキャノンは先発OLBで使う方針らしい
□Cardinals' Trio Leans On Carolina Experience (チーム公式サイト5月29日火曜の記事)
スティーブ・ウィルクス新HCが就任したということで、ストリートFAばかりだけど元/前CARのディフェンス選手が3人加入してて、それに焦点を当てた記事。
3選手ともスティーブ・ウィルクスHC(前CARのDC、2012-2016はCARのDBコーチ)、アル・ホルコムDC(去年まで5年間CARのLBコーチ)に直接指導を受けたことがある選手。
まずは3選手の略歴。
○52 LB Jeremy Cash(25歳、6-0、230、デューク大、2016年CARのルーキーFA)
2016年はCARで8試合に出場(6タックル)。去年は1試合出場のみで9月下旬に負傷でIR入り。
10月上旬に契約解除になったあとNYJのPS→11月に解雇→NYGの53人枠(出場なし)→12月に解雇→CLEの53人枠(出場なし)→今年3月に解雇。その翌日にアリゾナと契約。
デューク大ではSで3年連続100タックル以上、通算で8サック、9FF、5INT、14PD。ドラフト前は3巡候補という時期もあったようですが負傷などで評価が下がり指名漏れ。ルーキーFAでは20チームから声をかけられたらしい。CARでOLBに転向。
○32 Lou Young III(26歳、6-0、205、ジョージア工科大、2014年DENのルーキーFA)
2014年は開幕前にDENを解雇→BALのPS→JACのPS→11月にCARのPS入り。
2015年開幕前に解雇→CARのPS入り。1月上旬に53人枠昇格してチームはスーパーボウル進出(試合当日はインアクティブ)。
2016年も開幕前にCARを解雇→PS。10月と11月に2回53人枠へ昇格(6試合出場して1タックル)。
去年5月にCARを解雇されて6月にWASと契約するも負傷で8月に契約解除。
今年2月にアリゾナと契約。
○23 Bene' Benwikere(26歳、6-0、195、サンノゼ州立大、2014年CARのドラフト5巡)
2014年は10試合(6先発)で33タックル、1INT、7PD、1FF。
2015年は13試合(4先発)で59タックル、1サック、9PD、1FF。12月に脚を骨折してIR入り。チームはスーパーボウル進出。
2016年は4試合(4先発)で10タックル、1INT、4PD。第4週でATLのWRフリオ・ジョーンズに12キャッチ300ヤードやられたことが原因で解雇され、MIA入り→1ヶ月後に解雇→MIAのPS→1月にGBのPS。
去年は2月にCINと契約。9月上旬に2019年のドラフト6巡指名権と交換でDALへトレード(12試合出場して2タックル、1PD)。
UFAで今年3月にアリゾナと契約。
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LBジェレミー・キャッシュは「カーディナルスと契約したとき俺には他の選手とコミュニケートするリーダーになることが求められた。カロライナではディフェンスのシステムを習得するのに少し時間がかかったけど、今ではかなり掴んでいて他の選手を引っ張っていける」。
今オフにアリゾナはディフェンスシステムを3-4から4-3へ変更。現時点ではスターターはOLBがディオン・ブキャノンとハーソン・レディック、ILBがジョシュ・バインズ。キャッシュは重要なバックアップとして重宝されそう。
CBベンウィケレはCARに2年半にいてアウトサイドCBとニッケルCBをやってきたが、アリゾナではSでも練習している。それにより出場機会も増えそう。「新しいポジションも覚えている。CBはやってたけど3つのポジションで練習している。他の選手よりも勉強して理解を深めたい」。
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記事のメインはCARにいた3人だけど、それよりもILBディオン・ブキャノン(2014年ドラフト1巡)を4-3の先発OLBで使う方針だというほうに興味を引かれた。大学時代はSSだったけど当時の先発ILBダリル・ワシントンが不祥事で出場停止処分になりILB起用されたのがそのまま続いていた。
キャッシュも大学でS→NFLでOLBというブキャノンと似た路線だから、スティーブ・ウィルクスHCもLBにスピードを求めてるみたい。
ハーソン・レディック(去年のドラフト1巡)は大学ではDE/OLBで、去年はブキャノンが手術の影響で出遅れることが確定してたのでILBで練習して開幕から3試合先発。そのあと先発OLBマーカス・ゴールデンの負傷IR入りでOLBもやってた。だから4-3のOLBは適任ぽい。
ジョシュ・バインズは去年の8月上旬加入だけどプレシーズンゲームから良い働きしてて53人枠を勝ち取りILBの3番手で36タックル、1サック、1INTの働きをして3年契約を掴んだ。カルロス・ダンスビーと再契約しなかったのでLBの最年長になったけどそれでも28歳。
DEにチャンドラー・ジョーンズ(去年17サック、一昨年11サック)とマーカス・ゴールデン(去年は負傷で出場4試合のみも一昨年12.5サック)、OLBには元ドラフト1巡のブキャノンとレディックが並ぶってなかなか壮観。これにDTロバート・ヌケムディチェ(一昨年のドラフト1巡)の覚醒まで加わったら・・・楽しみすぎる。

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