2006/9/5

フジ子・へミングの軌跡(’03)  日本

異色ピアニスト、フジ子・へミングの伝記ドラマ。この人は何年か前TVの特集で見て、流麗ではないけれどしっとり響く深みある音色、耳を患っての波乱のピアニスト人生、独特のファッションでシンプルな家で猫達との暮らし等、少し浮世離れしたイメージが。

「Dolls」以来、ドラマでは昨年「ラストプレゼント」リメイクで見かけた菅野美穂がヒロイン、奔放かつ繊細な持ち味に合っていた気も。幼い頃から彼女にスパルタ的にピアノに向かわすシングルマザーの母役に十朱幸代、見守る叔母に野際陽子。

自分の才能を羽ばたかせるべく、海外へ単身飛ぶ行動力、後ろ盾もなく紆余曲折、バーンスタインらに才能を認めさせながらも病魔の不運に見舞われ、それでもドイツの田舎の施設で心を閉ざした老人にふと涙させる音色を奏でる、持って生まれたピアノの魂。

「ラ・カンパネラ」や、「さびしんぼう」を思い出す「別れの曲」等リストやショパンの曲、ジャズの「オール・オブ・ミー」等のピアノ演奏(は本人なのか?不明)をバックに、経済・身体的に恵まれた道ではなく手探りで運命を辿ってきたこの人の、不器用な愛情表現の母との確執・絆も絡んでの、大袈裟ではないけれど不屈の情熱のドラマ。ドラマでの使用曲が収録されているらしい「フジ子・へミング こころの軌跡」というアルバムも聞いてみたくなったり。(http://homepage2.nifty.com/atsukosu/fujiTV2.html

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